ブログ | 大和鋼管工業株式会社

容器の“絵表示”、読めますか?──SDSとGHSラベルの使い方。

作成者: 中村 慎市郎|2026.10.13

大​​和鋼管の中村です。この“安全ブログ”は、若手社員の“池田さん”と私中村の、日々の製造現場で行われている会話を通じて、皆さんと一緒に安全に関する気付きや疑問を深掘りし、“0災害の追求”を深めていくことを目的としています。

突然ですが、塗料やシンナーの容器に貼られた“ひし形の絵表示”、何を意味しているか説明できますか?そしてその中身のSDSを、最後に開いたのはいつでしょうか?

そんな疑問を踏まえて今回の“安全ブログ”では、SDSとGHSラベルを現場でどう活かすかについて深掘りしていきます。

引続きこのブログの構成やドラフトは、Anthropic社のCLAUDEを活用し作成していますので、安全関連の情報発信やその効率性・効果性について何かお気付きの点や気になることがあれば、以下のリンクよりご遠慮なくお問い合わせください。

「見たことはあるけど、読んでいなかった」

池田: 中村さん、シンナーの缶に赤いひし形のマークが貼ってありますよね。あれ、毎日見ているのに、何の意味か説明できないことに気づきまして。

 

中村: オォ、よく気づいたし、正直でイイね。あれは”GHSラベル”といって、容器そのものが出している“警告”なんだ。

 

池田: 容器からの警告、ですか?

 

中村: チョッとその意味を“探索”してみよう。読めるようになると、持ち方も置き方も変わってくるからね。

 

GHSラベルは“ひと目で分かる危険の合図”

GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)とは?
化学品の危険有害性を、世界共通のルールで分類し、絵表示や注意喚起語を用いて分かりやすく伝える仕組みです。日本では労働安全衛生法などに基づき、対象となる化学品の容器にラベル表示が義務付けられています。
絵表示は全部で9種類。いずれも赤いひし形の枠に、黒いシンボルが描かれます。

〈現場でよく見る3つ〉
・炎: 引火性。火気厳禁です。
・感嘆符(!): 刺激性。目・皮膚・のどへの刺激があります。
・人体のシルエット: 健康有害性。吸い続けると臓器などに影響が出るおそれがあります。

〈ほかの6つ〉円上の炎(支燃性・酸化性)/爆弾の爆発(爆発物)/ガスボンベ(高圧ガス)/腐食性(皮膚や金属を腐食)/ドクロ(急性毒性)/環境(水生環境有害性)

出典:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」、経済産業省「ラベル表示・SDS提供制度」

池田: 絵表示には、どんな種類があるんですか?

 

中村: 全部で九つある。現場でよく見るのは三つだね。
“炎”は引火性。火気厳禁という意味だ。“感嘆符”は刺激性で、目や皮膚、のどに来る。そして“人体のシルエット”は、長く吸い続けると健康に影響が出るという合図だ。

 

池田: 塗料やシンナーには、その三つが並んでいることが多いですね。

 

中村: そう。並んでいる数だけ、気をつけるポイントがあるということだね。

 

SDSは化学品の“取扱説明書”

SDS(安全データシート/Safety Data Sheet)とは?
化学品を安全に取り扱うために必要な情報をまとめた文書です。製造者・販売者から提供された、16の項目で構成されています。

〈現場でとくに役立つ項目〉
・第2項 危険有害性の要約(GHS分類・絵表示)
・第4項 応急措置(目に入った・皮膚に付いた場合の対応)
・第7項 取扱い及び保管上の注意
・第8項 ばく露防止及び保護措置(必要な保護具)

出典:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」モデルSDS

池田: ではSDSは、どう違うんですか?

 

中村: ラベルが“ひと目の合図”なら、SDSは“詳しい説明書”だ。安全データシートといって、十六の項目で書かれている。
どんな危険があるか、どんな保護具が必要か、こぼした時はどうするか、万一体に付いた時はどうするか。全部そこに書いてあるんだよ。

池田: 読む場面が思い浮かびませんでした。

 

中村: 普段から全部読む必要はないよ。“初めて使う時”と“いつもと違うことをする時”、ここで開けばイイんだ。

 

現場での使い方は三つだけ

池田: 覚えやすい形にすると、どうなりますか?

 

中村: 基本的には三つだけだね。一つ、使う前に容器の絵表示を見る。二つ、意味が分からなければSDSを開くか、仲間に聞く。三つ、小分けした容器にも、必ず同じ表示をする。

 

池田: 三つ目は、ウッカリやり過ごしてしまいがちですね。

 

中村: そこが肝心だね。中身の分からない容器は、次に手にする仲間にとって危険を予知できない“あぶない容器”になる。自分は分かっていても、仲間は分からないからね。

 

分からない時に聞けるかどうか?

池田: 正直、「今さら聞けない」と思って、聞けずに動いてしまうこともありますね。

 

中村: その気持ちは分かる。でもね、絵表示が読めないのは恥ずかしいことじゃない。読めないまま使うことが危ないんだ。
“分からない”と言える人がいる職場は、強い職場だよ。

 

池田: 聞くことが、自分を守ることでもあり、仲間を守ることにもなるんですね。

 

得られた気付き

池田: 今日から、使う前に必ず絵表示を見ます。分からなければSDSを開くか、その場で仲間に聞きます。そして小分けした容器には、必ず表示をつけて仲間に共有します。

 

中村: イイ感じだね。ラベルを読むことは、自分を守ることであり、次に使う仲間を守ることでもある。これも「自ら考え、仲間と共有し、行動する」だね。ご安全に。

 

まとめ

塗料やシンナーなどの有機溶剤は、現場で日常的に使うものです。だからこそ、容器の表示と中身の情報を、正しく読めるようにしておきたいと考えています。

  • GHSラベルは、容器がひと目で出している危険の合図です。有機溶剤では“炎(引火性)”、“感嘆符(刺激性)”、“人体のシルエット(健康有害性)”をよく目にします。

  • SDS(安全データシート)は、化学品の詳しい取扱説明書です。危険性、必要な保護具、こぼした時や体に付いた時の対応まで書かれています。

  • 現場での使い方は三つ。使う前に絵表示を見る、分からなければSDSを開くか仲間に聞く、小分けした容器にも必ず同じ表示をする。

とくに大切なのが三つ目です。中身の分からない容器は、次に手にする仲間にとって一番あぶない容器になります。自分が分かっていても、仲間は分かりません。

そして「今さら聞けない」と思わないでください。絵表示が読めないことは、恥ずかしいことではありません。読めないまま使うことが危ないのです。“分からない”と言える職場が、強い職場です。

ラベルを読むことは、自分を守ることであり、次に使う仲間を守ることでもあります。「自ら考え、仲間と共有し、行動する」の積み重ねこそが、“0災害の追求”につながっていくと我々は考えています。

なお、有機溶剤そのものの取り扱い手順と、目や皮膚に付いた場合の応急処置については、次回の“安全ブログ”で改めて深掘りしていきます。

今回の安全ブログは以上です。このブログとの関連にかかわらず、“0災害の追求”の取組に関して、何かお気付きの点やご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。

最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。

大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎