大和鋼管の中村です。過去2回の安全ブログでは、顕在意識で“0災害の追求”を“真っ当、前向き”に進めていく上でポイントとなる“仕事に取り組む姿勢”として、“Never Lie to Yourself”と“Oppose Then Commit”についてお話しさせて貰いました。
今回はその3回目として、“Tough and Competent (タフ アンド コンピテント) = 不屈に有能である”についてお話ししたいと思います。
繰り返しになりますが、大和鋼管を含む我々one to ONEグループでは、以下の八つのポイントを仕事に取り組む上での“身に付けるべき姿勢”として掲げています。
Never Lie to Yourself (ネバー ライ トゥ ユアセルフ) = 決して自分に嘘をつかない
Oppose Then Commit (オポーズ ゼン コミット) = 意見してから本気で取組む
Tough and Competent (タフ アンド コンピテント) = 不屈に有能である
Agile (アジャイル) = 俊敏である
Lean (リーン) = ムリ・ムダ・ムラが無い
Open (オープン) = 開かれている
Networked (ネットワークド) = 仲間及びパートナーと協力・連携していく
Empowered (エンパワード) = 信頼され、やる気が高い
その三つ目となる“Tough and Competent (タフ アンド コンピテント) = 不屈に有能である”は、“先が見えなくてもやり切り、常に自分と仲間の有能さを引出そうとする姿勢”という意味です。
この言葉は、ベトナム戦争で捕虜として捉えられ7年間の拷問を生き抜いた、“ストックデールの逆説”として知られている米国の元兵士ストックデール氏の逸話から導かれた言葉で、常に最も厳しい現実を直視すると同時に、決して諦めず前向きに物事に取り組む姿を言い表しています。
製造現場で仕事をしていると、些細なミスやチョッとした勘違いが事故や災害に繋がってしまう事を日々実感させられます。正直、私自身でも「本当に”0災害”なんて実現できるのか」と疑ったり、諦めたりしそうになる事が、過去には何度もありました。
しかし“0災害の追求”のスタート地点は、それを必ず達成するという覚悟です。
この一見不可能な難しい目標に向合って、先が見えなくなっても希望を捨てず、先ず勇気を持って今できる事に果敢に取り組む“Tough (タフ)"さ、つまり“不屈”であることが求められます。
そして事故や災害を減らすのに必要なのは、具体的な取り組みを日々一つでも多く創意工夫して見つけ、積上げ、 やり遂げる“Competent (コンピテント)"さ、つまり“有能”であることです。
再び仲間を失った事故から一年が経ちました。
この間にも、日々様々な工夫を重ね色々な事に取組んでもまた事故が起こったり、気付いていたのにやり切れていなかったり、不本意に見過ごしている事に気付いたりする多忙な日々でした。
今こうして立ち止まって振り返り、気付けた事に感謝して、不屈に有能に“0災害の追求”に取り組みむことで少しでも自らを励まし、仲間を尊敬し勇気付けられればと思います。
このブログでは、可能な限り私自身の経験と知見を皆さんに共有しながら、率直なご質問/ご提案/リクエストを頂き、一緒に“0災害の追求”の更新に挑み、行動していきたいと考えています。
今回の“安全ブログ”の内容や我々の“0災害の追求”の取り組みについて、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎