大和鋼管の中村です。前回の安全ブログでは、顕在意識で“0災害の追求”を“真っ当、前向き”に進めていく上で重要な、“仕事に取り組む姿勢”について話を進めていく旨をご案内しました。一回目は、“Never Lie to Yourself (ネバー ライ トゥ ユアセルフ) = 決して自分に嘘をつかない”です。
大和鋼管を含む我々one to ONEグループでは、仕事に取り組む上での“身に付けるべき姿勢”として、以下のとおり八つのポイントを掲げており、その一つ目がこの“Never Lie to Yourself (ネバー ライ トゥ ユアセルフ) = 決して自分に嘘をつかない”です。
Never Lie to Yourself (ネバー ライ トゥ ユアセルフ) = 決して自分に嘘をつかない
Oppose Then Commit (オポーズ ゼン コミット) = 意見してから本気で取組む
Tough and Competent (タフ アンド コンピテント) = 不屈に有能である
Agile (アジャイル) = 俊敏である
Lean (リーン) = ムリ・ムダ・ムラが無い
Open (オープン) = 開かれている
Networked (ネットワークド) = 仲間及びパートナーと協力・連携していく
Empowered (エンパワード) = 信頼され、やる気が高い
一つ目の“Never Lie to Yourself (ネバー ライ トゥ ユアセルフ) = 決して自分に嘘をつかない”は、o2Ohグループ内でQuality Policy (以下、QP)と呼ぶ会社の”質”に関する取組を規定した文書では、“常に自分に対して、顕在・潜在意識の両面で正直であろうとする姿勢”と書かれています。
ココでのポイントは、飽くまでも対象が“自分”であること。そして更に重要なのは、“正直”であろうとする対象が、“顕在意識”だけでなく“潜在意識”も含んでいる点です。
7月末に起きた重要労災でも大きく課題になったのは、この点です。
我々は多くの時間を“潜在意識”で過ごしています。それは我々の脳は“顕在意識”で動く際にはより多くのエネルギーを消費する為、生まれつきなるべく常に“潜在意識”で動く仕組になっているからです。
従って、基本的には今迄に既に経験している事柄で、特に問題がなかった事象に対しては極力、同じ対応を繰り返す事で、それぞれの個体のエネルギーの消費を抑え、より生き残る確率を上げようとしている訳です。
しかしこの仕組は、“0災害の追求”に於いては大きなリスクです。
何故なら、現場で発生する事故や労災が実際に起きる頻度は決して高くはなく、またそれを一人ひとりが何らかの形で経験/実感する事は、基本的にはとても難しいからです。
そこで極めて大事になるのが、“正しい”やり方をシッカリ“顕在意識”で行い、かつ“潜在意識”でも行える様にする事、つまり我々のいう顕在意識での“真っ当、前向き”な取組です。
この取組を厳密に正しくできているかどうかに気付けるのは、常に実際に言動の主である“自分”のみです。
人間は“集団”で生きる動物ですし、常に自身と“社会”との繋がりを踏まえて、自分自身の立場や役割、時にはその価値を判断しています。対峙する相手との関係を考え尊敬を払う程、相手の気持ちや感情をおもんばかって、“嘘”をつくことも必要になり、常に“正直”でいる事が中々、難しい場合もあります。正に“嘘も方便”ですね。
しかし、自身が“嘘”をついたことを自身として“正直”に把握する事は常に可能です。こと“0災害の追求”に於いては、自身と仲間を守る為に“顕在意識”で“真っ当、前向き”を実践/反復/定着する上で極めて重要になります。
この“Never Lie to Yourself (ネバー ライ トゥ ユアセルフ) = 決して自分に嘘をつかない”を意識して、今日も顕在意識で“0災害の追求”を“真っ当、前向き”に進めてみてください。
このブログでは、可能な限り私自身の経験と知見を皆さんに共有しながら、率直なご質問/ご提案/リクエストを頂き、一緒に“0災害の追求”の更新に挑み、行動していきたいと考えています。
今回の“安全ブログ”の内容や我々の“0災害の追求”の取り組みについて、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
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