大和鋼管の中村です。当社の現場若手社員“池田さん”が行ってくれた“安全意識に関するアンケート”を踏まえたブログも今回で7回目になり、今迄の全てを総括していきます。
引続きOpenAIのChatGPTを使ってブログを構成すると共に、アンケート結果の分析/統合には、GoogleのGemini for Google Workspaceを活用しています。安全関連の情報発信の効率と質の向上にあたって、皆さんの取組のご参考にしていただければ幸いです。
池田: 中村さん、5月から始まった全社アンケートの集計、そしてそれをもとにしたブログの発信も、ついに7回目で最終回になりました。今回はその総まとめとして、全体像を振り返りつつ、今後の課題や展望も整理してみました。
中村: ありがとう池田さん。現場の声を拾い上げて深堀りすることは、私たちが“0災害の追求”を掲げて取り組んでいく上で最も大切なことの一つだよね。最終的にどんなことが見えてきたかな?
◆ 1. 数字と実感のギャップから始まった
池田: 最初の設問『職場の安全対策は十分だと思いますか?』に対し、“はい”と答えた人は全体116人中の53人/45.7%にとどまり、63人/54.3%の仲間が“いいえ”と答えるいう結果から始まりました。この段階で、多くの人が“今のままでは安心できない”と感じていたことが浮き彫りになりました。
中村: 半数以上が不安を抱えているのは、大きなサインだ。しかも、自由記載に60件つまり全体の約52%もの声が集まったことも注目に値するね。
基本的には“安全には終りがない”との意識が浸透し、常に程よい緊張感を持って“0災害の追求”に取り組んでいるコトが確認できた。自由記載の中身はどんな感じだったかな?
池田: はい。その内容を分析すると、上位に挙がったのは『安全対策の不十分さ(22%)』、『設備の老朽化や不備(18.6%)』、『危険な作業環境や手順(13.6%)』、『過去の事故・災害(13.6%)』。つまり、“モノ”と“コト”の両面から懸念や課題が積み上がっていると捉えることができます。
▶ 安全意識アンケートの深掘り①:職場の安全対策は十分だと思いますか?
▶ 安全意識アンケートの深掘り②:自由記載から見えてきた課題 「安全とは“続ける”コトという気づき」
◆ 2. 危険の感じ方にも偏りと傾向が
池田: 次の“職場で危険を感じたことがあるか?”という質問には、116名中で59.5%にあたる69名の仲間が“はい”と回答し、更にその92.8%にあたる64名が具体的に自由記載してくれました。
分析結果を見ると『不安全な行動(39.1%)』や『設備の不備(23.4%)』が上位でしたが、実は“化学物質・有害物質”(15.6%)のように、見落としがちな部分にも不安を感じていることがわかりました。
▶ 安全意識アンケートの深掘り③:職場で危険を感じた事はありますか?
中村: “0災害の追求”のポイントとしては、“目立つ危険”だけでなく、“目立たない不安”にも目を向ける必要があるということか。
池田: そうですね。安全とは、物理的な対策だけでなく心理的な安心でもあることを感じました。場所としての“現場”、機械や設備に関する“現物”、作業や動作に関わる“現実”を三位一体で確認する必要があると思います。
中村: そうだね。一人ひとりが自己管理を徹底するだけでなく、如何に“0災害の追求”を深める為に、“全体性への感性”を高めて周りを見られるかも極めて重要なポイントだね。
◆ 3. 指摘できる職場と、その陰にある葛藤
池田: 『危険な行動や服装を見たとき、注意・指摘できますか?』では、116名中102名/87.9%の仲間がが“はい”と答えていて、正直この数字は高く感じました。
ただ“いいえ”と答えた14名中12名/85.7%の仲間が自由記載してくれていて、その中には“立場的に言いづらい”、“指摘しても改善されないことがあった”といった意見がありました。
▶ 安全意識アンケートの深掘り④:上司や先輩、仲間が危険な行動や乱れた服装をしていたら注意・指摘ができますか?
中村: 数字の裏側にある“関係性の壁”や“過去の経験”が、日々の注意喚起を躊躇させてしまう…。これは現場の組織文化そのものへの問いかけだね。
◆ 4. 報告しやすさと、仕組みの“曖昧さ”
池田: 『危険を発見した際に報告しやすい環境ですか?』という問いには116名中102名/87.9%の仲間が“はい”と答えていて、“報告しづらい”と答えた14名/12.1%のうち9名/64.3%がその理由を記述してくれました。
最も多かったのは『報告への心理的障壁(40%)』で、次いで『プロセス・基準の不明確さ(20%)』と『報告の目的・意義の誤解(20%)』という声が続きました。
▶ 安全意識アンケートの深掘り⑤:危険を発見した際に報告しやすい環境ですか?
中村: “報告しやすい”という言葉と、“報告したくなる”という状態は、かなり違う。制度と気持ちの両方が噛み合ってこそ、真に機能する報告体制になる訳だから、やはり小さな気付きを見逃さない感性と、勇気を持って仲間と共有し行動する事が肝心だ。互いに尊敬/勇気付けを持って、しっかり実践/反復/定着できるのが望ましいね。
◆ 5. 最終回:「自由意見」のリアル
池田: そして最終回では“その他安全に関する意見・要望があれば”という自由記載に対して116名中34名/29.3%の仲間が記入してくれました。
内訳を見ると、『設備・環境改善』、『安全意識・教育』、『業務プロセス・体制』が各6名/17.6%ずつとバランスよく要望が分かれています。
年代別では40代が8名/23.5%、50代が7名/20.6%、60代が6名/17.6%と、経験年数を積んだ世代が積極的に改善提案をしている傾向が読み取れました。
▶ 安全意識アンケートの深掘り⑥:“その他、安全に関する意見や要望があればご記入ください”
中村: この“自発的な声”にこそ、これからの大和鋼管の安全文化の可能性があると思っている。だからこそ、ただ集計して終わりではなく、“聞いたら動く”という会社の姿勢を示して、現場の仲間一人ひとりに“言えば変わる”という実感を浸透させていきたいね。
◆ おわりに
池田: 7回の分析/統合を通じて、安全とは制度だけではなく、人と会社及び仲間同士の信頼関係で、“0災害の追求”という文化の積み重ねだと感じました。
中村: “0災害”は数字の目標ではなく、日々の判断と行動の積み重ねの結果だ。
私たち一人ひとりがその担い手であり、声を挙げる人と受け止める人がいて仕組ができ、それぞれの役割がつながって仕組が動いて、初めて“0災害の追求”は機能する。
これからも全員で一緒に“真っ当、前向き”に取り組んで行こう。
今回のアンケート分析を通して、私たちは「現場で働く一人ひとりの声」から、職場の安全の本質に気づかされました。数字の裏には、それぞれの体験、感じた不安、そしてより良くしたいという前向きな想いがあります。
“安全”とは、ルールや設備だけで成り立つものではなく、「気づいたら声をかけ合う」、「指摘を素直に受け入れる」、「行動で示す」といった、人と人との信頼があってこそ機能するものです。
大和鋼管では、これからも“0災害の追求”を単なるスローガンにせず、対話と実行を重ねる日々の姿勢として継続していきます。
そして、今回のアンケートで寄せられた仲間の声を“聞くだけ”で終わらせず、一つひとつ現場/現物/現実での改善につなげていくことを約束し、誰もが安心して働ける職場を、仲間と一緒につくっていきたいと思います。
“安全に終わりはない”―だからこそ、日々の業務の中で“0災害の追求”を”始め続ける”ことが必要だと再認識しました。
引続き皆さんともザックバランに情報共有/意見交換しながら、この取組を深めて行きたいとも考えておりますので、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡いただければ幸いです。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
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