2025.06.04

安全意識アンケートの深掘り③:職場で危険を感じた事はありますか?―リアルな“現場の声”から学ぶこと。

大和鋼管の中村です。今回は、当社の現場若手社員“池田さん”が行ってくれた“安全意識に関するアンケート”の3回目となります。“③職場で危険を感じた事はありますか?”との質問に、“はい”と答えた仲間の自由記載内容を踏まえて、更なる製造現場の安全意識の向上を“0災害の追求”を念頭にして深掘りしてみたいと思います。

今回もアンケート結果の分析についてもGeminiの力を、ブログの構成にはChatGPTの力を借りて、情報の質の充実・向上に取り組んでいますので、皆さんの安全にまつわる取組の参考にしていただければと思います。

池田さんイメージイラストヘルメット

池田:中村さん、“職場で危険を感じたことがありますか?”というアンケートの回答について、今回は集まった自由記載64件の内容を集計・分析しました。全体の回答者は116名で、そのうち59.5%の69名が『はい』と答え、更にそのうちで92.8%の64名が自由記載してくれました。

 

社長イラストヘルメット


中村: それはありがたいね。全体の55.2%の社員が“危険を感じた”だけでなく、それを自分の言葉で伝えてくれたというのは、大きな意味がある。現場の安全意識が確実に高まってきている証拠だから、この声にシッカリ応えていきたいね。

 

池田さんイメージイラストヘルメット


池田: はい。アンケート結果と自由内容を分析/統合した内容は以下のとおりです。

 

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<安全意識アンケート 結果③>
Q:職場で危険を感じたことがありますか?
    •    はい: 69件(59.5%)
    •    いいえ: 47件(40.5%)
    •    回答数: 116件

 

【はい】と答えた方は具体的な理由を記入お願いします。
    •    回答数:64件/69件 (92.8%)


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池田さんイメージイラストヘルメット

池田: 最も多かったのは『不安全な行動』で全体の39.1%です。作業手順の確認不足や更なる声掛けの必要性など、基本行動がうまく機能していないケースが目立ちました。

 

社長イラストヘルメット


中村: 安全の基本は“当たり前のことを確実にやる”ことだからね。【参考:Never Lie to Yourself = 決して自分に嘘をつかない】でも触れたように、“自分をごまかさない”という意識が、事故を防ぐ第一歩なんだよ。

 

池田さんイメージイラストヘルメット


池田: 続いて『設備・機械の不備・故障』が全体の23.4%です。老朽化した設備、点検不足による不安定な稼働や操作時の不具合など、日常に潜む不安が数多く挙がっていました。

社長イラストヘルメット

 

中村: こうしたハード面の問題は、現場での意識や注意だけでは防ぎきれない。だからこそ、“設備に対する声”には、保全や更新の仕組を確立し、継続的に取り組むことが必要だ。今取り組んでいるシステムの導入も含めて、点検頻度や修繕・更新の計画内容も整理整頓していこう。

 

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: 3番目は『化学物質・有害物質』で全体の15.6%です。取り扱い時に防護具の使用が適切に行われていない場面が一部みられるという声がありました。

 

社長イラストヘルメット中村: これは“教育と周知”の問題にも関わるね。手順・標準の配布や教育だけでなく、“どう伝わっているか”や、どう実践できているか”をチェックし、継続的に改善していく組みが必要だね。ここでもシステムが有効に活用できると改善が進みそうだ。

 

池田さんイメージイラストヘルメット

 

池田: 『作業環境の不備』(12.5%)では、滑りやすい床、暗い照明、通路の障害物といった、日々の作業環境に対する改善要望が寄せられました。

社長イラストヘルメット

中村: 環境の改善は“比較的すぐに取り組める安全対策”だ。安全/安心/健康の為の5S”の観点からも、もう一度現場で見直していきたいね。【参考:安全/安心/健康の為の5S①整理について】でも語ってきたとおり、環境整備は事故予防の第一歩だ。

 

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: 最後の『その他』(9.4%)には、“自分の体調への不安”や“慣れからくる判断ミス”といった、個人の内面に関わる声も含まれていました。数は少ないですが、見逃してはいけない内容だと思います。

 

社長イラストヘルメット

中村: “ヒヤリ”の背景には、目に見えるものだけでなく、“感情”や“体調”の揺らぎがあることもある。頭と心と体の健全さ”の視点で、自身と仲間の状態を確認するというのも、0災害の追求”の大事な要素だと改めて思うよ。

 

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: 今回の自由記載は、単なる問題提起にとどまらず、社員それぞれが“より安全な職場にしたい”という思いから記してくれたものだと感じました。

 

社長イラストヘルメット
中村: その気持ちに応えるのが、会社の責任だね。一つひとつの声を軽視せず、見える改善に変えていこう。多くの仲間がその思いを実際に言葉にしてくれた。その“現場の声”を更なる0災害の追求”の土台”にしていこう。


アンケートの対象者だった116名の仲間うち、69名が「職場で危険を感じたことがある」と回答し、そのうち64名が自由記載で具体的なリスクや不安を書き残してくれました。

この“生の声”は、すべて現場で感じたリアルな危機感であり、改善のヒントです。

私たちはこの声を受け止め、制度やルールに落とし込むだけでなく、日々の行動にまでつなげていくことで、仲間と一緒に『0災害の追求』をさらに前進させていきたいと思います。

皆さんともザックバランに情報共有/意見交換しながら、この取組を深めて行きたいと考えておりますので、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡いただければ幸いです。本件に関するご質問/ご提案/リクエストはこちら

最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。

大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎


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