大和鋼管の中村です。今回からは、当社の現場若手社員“池田さん”が製造現場で感じた気付きや疑問に基づいて、“0災害の追求”を深掘りしていく取組を始めたいと思います。その一回目は“ヒヤリハット”についてです。
引続きブログの構成にはOpenAIのChatGPTを活用していますので、皆さんの会社での安全関連の情報発信や、その効率と質の向上の参考にしていただければ幸いです。
池田: 中村さん、“ヒヤリハット”って最近あらためて大事だなと思うようになってきました。実際に起こった事故じゃないから軽く見られがちですけど、実は一番注目しなきゃいけないところかもしれませんよね。
中村: そうだね、池田さん。ヒヤリハットは“事故の芽”だから、そこで気づくことができれば、大きな災害を防ぐチャンスになる。だから私たちは、ヒヤリハットを“0災害の入り口”としてとても大事にしているんだ。
◆ 1. まずヒヤリハットとは?
池田: 現場で言うヒヤリハットって、“ヒヤッとしたけどケガはしなかった”とか、“ハッとしたけど何事もなかった”っていう事例のことですよね。
中村: そうだね。たとえば、“足元の段差につまずきかけた”、“フォークリフトの接近に気づかずヒヤッとした”、“安全靴の紐がほどけて焦った”など、“結果的に何もなかった”ような体験にこそ、次の事故を防ぐヒントが詰まってる。
池田: “ヒヤリハット”は、報告すること自体が煩わしかったり、報告すると面倒なことにならないかを気にするあまり見過ごされがちだけど、重大事故の一歩手前であることを忘れてはいけないってことですね。
中村: そのとおり。「1:29:300」の法則とも呼ばれている“ハインリッヒの法則”が示しているとおり、“1件の重大事故の背後には、29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがある”―つまり、“ヒヤリハット”は重大事故を防ぐための貴重なサインなんだよ。
◆ 2. ヒヤリハットの報告を自社でどうしているか?
池田: うちの会社では、日々の業務の中で見つけた“ヒヤリハット”を集めて、ホワイトボードに記載したり、毎日の朝礼や”TBM (Toolbox Meeting = ツールボックスミーティング)”でも共有してもらっていたりしていますよね?
リンク: ヒヤリハットを集める大和鋼管の安全対策について。
中村:そうだね。集まった”ヒヤリハット”の情報は、安全担当の仲間が集計してくれて、安全衛生委員会でも定期的に分析/統合して、常に対策を検討/展開しているよ。
池田: そういえば、通路の段差の危険を報告したことで、仲間がすぐにステップを作成してくれたり、現場の”絶対禁止事項”の注意書きの記載が変更されたりしていますよね。
中村: ああいう形で、現場の声である“ヒヤリハット”が、具体的に目に見える改善につながる事が、“0災害の追求”のうえではとても大事だね。仲間一人ひとりが、“言ってよかった”と感じられる経験を増やすことで、もっと気軽に”ヒヤリハットを“報告してもらえる職場になっていくんだと思うよ。
◆ 3. 報告に対してなにをしているか?
池田: ヒヤリハットの報告を受けた後は、どんなふうに対策を検討/展開しているんですか?
中村: まずは内容の確認だね。具体的にどこで、何があって、どんな点が危なかったのか、現場/現物/現実で状況や背景を“探索”することがとても大事だよ。必要があればその場で応急対応もするし、更に再発防止策が必要なときは、シッカリとタスクにして有言実行する仕組になっているよ。
池田: なるほど。“気づきっぱなし”じゃなくて、ちゃんと次のアクションにつながっているんですね。確かにそれなら”ヒヤリハット”を報告するモチベーションはあがり易いですね。
中村: そう。特に気をつけているのは、“報告してくれた人を責めない”という姿勢。“教えてくれてありがとう”が、あるべき姿だと思っているよ。誰かの“ヒヤリハット”が、仲間一人ひとりの今後の安全を守ることになるからね。
◆ 4.ヒヤリハットでどう“0災害”を追求できるか?
池田: つまり、一つでも多くのヒヤリハットを拾い上げていくことが、これからの“0災害の追求”につながっていくわけですね。
中村: その通り。重大事故を防ぐには、“起きていない事故”に目を向けなきゃいけない。ヒヤリハットは、“事故にならなかった事例”じゃなく、“事故になり得た事例”なんだ。
池田: なるほど。“ヒヤリハット”をなるべく多く集めるのは、少しでも多く事故を未然に防ぐ為ってことですよね。
中村: そう。“ヒヤリハット”が多く出るというのは、危ない職場というよりも、危険を“感じる力”がある職場だと言える。”ヒヤリハット”が少ない方が、むしろ危険なのかもしれない。
だからこそ、声を出す、耳を傾ける、すぐに動く――その積み重ねが“0災害の追求”に繋がる訳だね。
大和鋼管では、“ヒヤリハット”を積極的に報告できる風土づくりに力を入れ、“人を責めずに、仕組を責める”という文化を育てる事で、一人ひとりの”安全”への感度を高めようとしています。
”ヒヤリハット”は、“未来の事故”を防ぐ”種”です。
”ハインリッヒの法則”が示す「1:29:300」の通り、一人ひとりが少し勇気を出して”小さな気付き”を共有し、会社全体としてその種を拾い続け育てることが、大きな事故を未然に防ぐ効果的な方法となる訳です。
これからも、一人ひとりが“ヒヤリとしたら報告する”、会社として“報告されたら対策する”というサイクルを止めずに、全員で“0災害の追求”を続けていければと思います。
引続き皆さんともザックバランに情報共有/意見交換しながら、この取組を深めて行きたいとも考えておりますので、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡いただければ幸いです。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
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