大和鋼管の中村です。当社の現場若手社員“池田さん”が行ってくれた“安全意識に関するアンケート”を踏まえたブログも、今回で5回目になりました。
今回は、“⑦ 危険を発見した際に報告(ヒヤリハット等)しやすい環境ですか?”との質問への結果と、“⑧ ⑦の回答に対して【いいえ】と答えた方は具体的な理由の記入をお願いします”との要請への回答について、生成AIを使って分析/統合してみました。
具体的には、OpenAIのChatGPTをブログの構成に、GoogleのGeminiをアンケート結果の分析/統合に活用し、情報発信の効率と質の向上に取り組んでいますので、皆さんの安全に関する取組のご参考にしていただければ幸いです。
池田:中村さん、今回のアンケートで“危険を発見した際に報告(ヒヤリハット等)しやすい環境ですか?”という質問の集計がまとまりましたので、ご報告します。
中村: ありがとう池田さん。現場の“声が上がる空気”を確認するのは、とても大切だからね。結果はどうだった?
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<安全意識アンケート 結果⑦>
Q: 危険を発見した際に報告(ヒヤリハット等)しやすい環境ですか?
• はい: 102件(87.9%)
• いいえ: 14件(12.1%)
• 回答数: 116件
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池田: 全体の88%近くが“報告しやすい”と答えてくれた一方で、12%の方が“しづらい”と感じていることがわかりました。
そして、“しづらい”と答えた14名中9名が自由記載で具体的な理由を教えてくれました。さらに、“しやすい”と答えた方の中にも、1名だけコメントを添えてくれたので、合わせて10名分の声を分析しました。
中村: いいね。人数は少なくても、こういう声が一番大切なんだ。どんな理由が多かったんだい?
=========================================================報告しづらい理由(10名の自由記載をGeminiで分析・類型化)
カテゴリ |
実数 |
割合 (%) |
---|---|---|
報告の心理的障壁 |
4 |
40% |
プロセス・基準の不明確さ |
2 |
20% |
報告の目的・意義の誤解 |
2 |
20% |
周囲の反応・環境 |
1 |
10% |
自発性の欠如 |
1 |
10% |
合計 |
10 |
100% |
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池田: 最も多かったのは『報告の心理的障壁』(40%)です。“些細なことで迷惑かもしれない”や、“怒られそう”と感じてしまっている声が目立ちました。
中村: それはまさに、“心理的安全性”が問われる部分だね。安心して話せる職場かどうかを示す一番の指標だと思う。
池田: 次に多かったのが『プロセス・基準の不明確さ』(20%)と、『報告の目的・意義の誤解』(20%)でした。『何を報告すればいいのか分からない』や、『報告しても次のステップが明確になっていない』という声がありました。
中村: なるほど。“報告内容の基準”と“報告の必要性”が曖昧なままだと結局、“面倒だからやめよう”になる。ここは制度の見直しで一定の改善ができそうだ、実践/反復/定着には、仲間一人ひとりからの協力が必要になるね。
池田: 『周囲の反応・環境』(10%)では、“報告すると周りに迷惑になるかもしれない…”という声がありました。『自発性の欠如』(10%)では、“言われないとなかなか書けない”という声がありました。
中村: “自らやろう”を増やすには、“みんなで支え合って声をあげる雰囲気”を作らないといけないね。その為に、生成AIに”今後の改善に向けた主な対策案”を出して貰ったから、その内容を確認して見よう。
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今後の改善に向けた主な対策案 (自由記載を踏まえて生成AIで分析/統合)
- 報告の心理的障壁を下げる活動
- 小さなことでも『ありがとう』で返す文化をつくる
- ミスを責めず、学びに変えるフィードバックを徹底
- プロセスと基準の明確化
- 報告すべき内容を整理整頓し類型化しておく
- 迷ったときは“とにかく報告”を基本方針にする
- 報告の目的の再確認
- ヒヤリハットを認識・共有することが”0災害の追求”の源であることを周知
- 実際に改善された事例を共有する
- 周囲の反応・環境の整備
- 管理職が率先して報告を歓迎する態度を示す
- 報告の有無を評価項目に組み込む
- 自発性を育む取り組み
- グループセッションなどで気軽に話せる場を定期的に設ける
- “声を出した人が損しない”制度設計
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池田: 報告のハードルを下げるためには何れも参考になるアイディアですね。特に“報告して良かった”と思ってもらえる仕組みを強化したいです。
そうすれば、ただ報告しやすいだけではなく、一人ひとりが“報告が役に立った”と実感でき、”0災害の追求”のモチベーションもあがると思います。
中村: なるほど。一人ひとりのモチベーションを考慮して『自ら考え、仲間と共有し、行動する』取組を強化することは、『0災害の追求』の土台だね。悪い報告も“学びの切っ掛け”として、前向きに扱う習慣を、これからも実践/反復/定着させていこう。
今回のアンケートで、116名中102名が「危険を発見した際に報告しやすい」と答えてくれました。一方で、12%の方が「報告しづらい」と感じており、自由記載では心理的障壁や報告の基準の不明確さ、周囲の反応への不安が主な理由として挙げられました。
この声を無駄にせず、報告しやすいだけでなく“報告して良かった”と実感できる仕組作りに繋げる事が肝心です。
ヒヤリハット等の一人ひとりの小さな気づきを、未来の事故を防ぐ種として扱い、皆で一緒に大きな力に育てることで、これからも『0災害の追求』を強化して行きたいと思います。
引続き皆さんともザックバランに情報共有/意見交換しながら、この取組を深めて行きたいとも考えておりますので、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡いただければ幸いです。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
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