2025.09.03

KYT(危険予知トレーニング)で「気づける力」を高める(前半)

大和鋼管の中村です。大和鋼管の“安全ブログ”では、製造現場の若手社員である“池田さん”の気付きや疑問を踏まえて、“0災害の追求”の深掘りに取り組んでいます。

五回目となる今回のテーマは、“KYT (危険予知トレーニング)”についてです。前半として、①まずKYTとは/②KYTのやり方/③現状の把握についてお話しできればと思います。

ブログの構成及びドラフトは、引続きOpenAIのChatGPTを活用しています。皆さんの安全関連の情報発信や、その効果性/効率性の向上への日々の取組の参考にしていただければと思います。

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: 中村さん、少し聞きたいことがあるんですが…。最近、作業中に「これは危ないかも」って思った瞬間があったんです。

でも、何をどう考えたら良かったのか分からなくて…。“KYT”を思い出したんですが、ちゃんと理解できてないかもと思って。



社長イラストヘルメット
中村: オォ、それはいい気づきだね、池田さん。KYTは現場の安全文化を支える大事な考え方だよ。現場で危ないかもと感じたその「勘」こそ、KYTの入り口なんだ。ちょっと一緒に整理してみようか。

 

 

1. まずKYTとは?
池田さんイメージイラストヘルメット

池田: そもそも“KYT”って何の略なんでしたっけ?



社長イラストヘルメット

中村: “KYT”は「危険予知トレーニング(Kiken Yochi Training)」の略で、作業に取りかかる前に、「どんな危険が潜んでいるか」をチーム全体で予測して、共有して、対策を立てるための訓練なんだ。

大和鋼管では、作業開始前のみならず、労災が発生した直後にも“KYT”の実施を徹底しているよ。

 

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: なるほど。作業前に“0災害の追求”について、「ちょっと立ち止まって考える時間」ってことですね?




社長イラストヘルメット

中村: その通り。「今日の現場、何か普段と違わないか?」ってことを皆で確認する時間だよ。

慣れた作業の中にこそ危険が隠れているからね。過去のヒヤリ・ハットや軽微なトラブルの多くも、少し考えれば防げたってことが多いんだ。

 

池田さんイメージイラストヘルメット

2. KYTのやり方

池田: 実際には、どんなふうにやればいいんですか?

 

社長イラストヘルメット

中村:まずは、作業開始前に「どこに」、「どんな危険があるか」を考える。

たとえば、高所作業なら「足場は安定しているか?」や「風の強さは?」、運搬作業なら「足元に障害物はないか?」とかね。


池田さんイメージイラストヘルメット

池田: それを一人でやるんじゃなくて、周りと共有するんですよね?

 

 

社長イラストヘルメット

中村: そうだね。個人の気づきも大切だけど、それを皆で共有してこそ“KYT”。一人ひとりの違う視点が入ると、見落としていた危険にも気づけるんだ。

たとえば、「今朝は雨が降ったから足元が滑りやすいかもしれない」とか、他の人が気づいたことを聞くと、「確かに」と思えることがある。

 

3. 現状の把握

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: KYTを始めるには、まず「現場をちゃんと見る」ことが大事ですよね。

 

 

社長イラストヘルメット

中村: うん。現場の「今」を正しく見る力が必要だ。

たとえば、「照明が暗くて見づらい」や「足元が濡れている」や「人がいつもより多い」といった、“チョッとした違和感”を感じ取れるかどうか。それができれば、危険を予測する力も格段に上がる。

 

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: いつもと違うことを「何となく」感じて終わりじゃなく、ちゃんと言語化して皆に伝えるのが大事なんですね。

 

 

社長イラストヘルメット

中村: そのとおり!「気づく」だけでなく、“共有”して”対策”するまでが”KYT”だよ。

日々の繰り返しの中で、自然とそういう視点が身につくようになると、現場全体の安全レベルがぐっと上がるよ。

 

“KYT”は、現場に潜むリスクを予測し、事故や災害を未然に防ぐための実践的なトレーニングです。そしてその第一歩は、「現場の今を正しく見る」こと。慣れや思い込みを排除し、今日の現場の“違い”に敏感になることが、危険を予知する力を育てます。

また、個人の気づきをチームで共有し、共通認識として持つことが、組織全体の安全意識を高める鍵になります。”KYT”は、単なるチェックリストではなく、「自ら考える力」と「仲間と共有する力」を育てる実践的な取り組みです。

後半では、危険の予知と対策の具体的な立て方、そしてKYTがどのように“0災害の追求”につながるのかについて、さらに詳しく掘り下げていきます。

今回の安全ブログは如何だったでしょうか?引続き皆さんともザックバランに情報共有/意見交換しながら、この取組を深めて行ければと考えています。ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。本件に関するご質問/ご提案/リクエストはこちら

最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。

大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎


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