2025.07.31

"そのリスク、見過ごしてない?"〜リスクレベルの正しい見極めを如何に行うか?〜

大和鋼管の中村です。前回からは、当社の現場若手社員“池田さん”が、実際に製造現場で気付いた事や素朴な疑問を踏まえて、“0災害の追求”を深掘りしていく取組を始めました。その二回目は“リスクレベル”についてです。

引続きOpenAIのChatGPTをブログの構成・ドラフトに活用しています。皆さんの安全関連の情報発信や、その効率と質の向上の参考にしていただければと思います。

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: 中村さん、中村さん、最近“リスクレベル”って言葉を現場でもよく聞くようになりましたけど、正直自分がシッカリ理解できているか自信がなくて……。

 


社長イラストヘルメット

中村: いい質問だね、池田さん。”リスクレベル”は、“その危険がどれくらいの頻度で、どれくらいの重大さで起きるか”を示したもので、安全管理の基本だよ。

 

1. まずリスクレベルとは?
池田さんイメージイラストヘルメット

池田: たとえば、“足元が濡れてて滑りそう”っていうのも”リスク”のひとつですよね?



社長イラストヘルメット

中村: そうだね。そしてその”リスク”がどれくらいの”頻度”で起こりそうで、どれくらいの”重大性”かを点数化したのが“リスクレベル”だよ。

たとえば【頻度3×重大性2=リスク6】みたいに数値で把握をするんだ。

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: なるほど、数字で見るとインパクトが伝わりやすくて、優先順位もつけやすくなりますね。

 

2. なぜリスクレベルが重要なのか?

社長イラストヘルメット

中村: ”リスクレベル”を意識することで、“何から対策すべきか”が見えてくる。全部を一気に対処するのは現実的じゃないからね。


池田さんイメージイラストヘルメット池田: 確かに。以前に中村さんも“全てのリスクに同じ重さで対応しても意味がない”って言ってましたね。

 

 

社長イラストヘルメット

中村:そうだね。高いリスクは最優先で対処する必要があるけど、低いリスクでも放っておけば積み重なって事故になる。”ヒヤリハット”の報告を蓄積できれば、まさにそれを見える化できるんだ。

 

 

◆ 3. リスクレベルの分類と取組内容

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: ”リスクレベル”って、実際にはどう分類されてるんですか?

 

 

社長イラストヘルメット

中村: 大和鋼管では、下記の表にあるとおり、”リスクレベル”を“I〜V”の5段階で評価・分類し、積極的に改善に取り組んでいるよ。

 

 

リスクレベル

問題の程度

着手迄の期間

改善の仕方

V

深刻な問題

直ちに着手

作業を停止し改善

IV

重度の問題

1日以内に着手

優先的に改善

III

中度の問題

1週間以内に着手

継続的に改善

II

軽度の問題

1年以内に着手

計画的に改善

I

軽微な問題

可能な限り速やかに着手

必要性に応じて随時改善


◆ 4. なぜリスクレベルの過小評価が危険なのか?

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: でも実際には“このくらい大丈夫”って思っちゃうこともありますよね。

 

 

社長イラストヘルメット

中村: それが一番怖い。過小評価してしまうと、重大事故につながる。実際にブログでも、“少しの油断が大きな事故につながる可能性”が指摘されていたね。

 

 

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: ハインリッヒの法則の話ですね。“1件の重大事故の裏には29件の軽傷事故、300件のヒヤリハットがある”って。
リンク:“ヒヤリハット”は未来の事故を防ぐ“種”。一人ひとりの小さな気付きと勇気が“0災害”をつくる。

社長イラストヘルメット

中村: まさにその通り。”リスクレベル”を軽く見ることは、その300のうちの1つを見逃すことにつながる。見過ごした小さなリスクが、いつか命に関わる大きなリスクになるかもしれない。

 

 

5. リスクレベルを正しく見積もって安全な職場へ

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: ”リスクレベル”を正しく見積もるには、やっぱり現場の気づきと共有が大事ですね。

 

 

社長イラストヘルメット

中村: その通り。見て見ぬふりをせず、“これはどうかな?”と声に出す勇気が安全の第一歩だね。日々の点検、朝礼での共有、ヒヤリハットの蓄積、それが職場の安全文化をつくっていくことが必要なんだ。

 

 

池田さんイメージイラストヘルメット

池田: なるほど。今日から、自分の作業の”リスクレベル”を意識してみます。

 

 

社長イラストヘルメット

中村: ありがとう。安全には終わりがない。でも、リスクを正しく見て、確実に行動に移せば、0災害は夢じゃない。みんなの目と声が、その第一歩なんだ。

 

 

”リスクレベル”を正しく見積もることは、現場の最前線で”0災害の追求”を進める上で、極めて重要な一歩です。

一人ひとりが現場の”危険”を”リスク”と自ら考え正しく評価し、声に出して仲間と共有し、行動する―この基本を現場全体で繰り返し実践することが、“誰もケガをしない現場づくり”につながります。

これからも、大和鋼管は“0災害の追求”に向けて、小さな気づきから大きな安心を育てていきたいと思います。引続き皆さんともザックバランに情報共有/意見交換しながら、この取組を深めて行ければ幸いです。

ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡いただければ幸いです。本件に関するご質問/ご提案/リクエストはこちら

最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。

大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎


RELATED POST関連記事


RECENT POST「安全」の最新記事


"そのリスク、見過ごしてない?"〜リスクレベルの正しい見極めを如何に行うか?〜