大和鋼管の中村です。前回からは、当社の現場若手社員“池田さん”が、実際に製造現場で気付いた事や素朴な疑問を踏まえて、“0災害の追求”を深掘りしていく取組を始めました。その二回目は“リスクレベル”についてです。
引続きOpenAIのChatGPTをブログの構成・ドラフトに活用しています。皆さんの安全関連の情報発信や、その効率と質の向上の参考にしていただければと思います。
池田: 中村さん、中村さん、最近“リスクレベル”って言葉を現場でもよく聞くようになりましたけど、正直自分がシッカリ理解できているか自信がなくて……。
中村: いい質問だね、池田さん。”リスクレベル”は、“その危険がどれくらいの頻度で、どれくらいの重大さで起きるか”を示したもので、安全管理の基本だよ。
◆ 1. まずリスクレベルとは?
池田: たとえば、“足元が濡れてて滑りそう”っていうのも”リスク”のひとつですよね?
中村: そうだね。そしてその”リスク”がどれくらいの”頻度”で起こりそうで、どれくらいの”重大性”かを点数化したのが“リスクレベル”だよ。
たとえば【頻度3×重大性2=リスク6】みたいに数値で把握をするんだ。
池田: なるほど、数字で見るとインパクトが伝わりやすくて、優先順位もつけやすくなりますね。
◆ 2. なぜリスクレベルが重要なのか?
中村: ”リスクレベル”を意識することで、“何から対策すべきか”が見えてくる。全部を一気に対処するのは現実的じゃないからね。
池田: 確かに。以前に中村さんも“全てのリスクに同じ重さで対応しても意味がない”って言ってましたね。
中村:そうだね。高いリスクは最優先で対処する必要があるけど、低いリスクでも放っておけば積み重なって事故になる。”ヒヤリハット”の報告を蓄積できれば、まさにそれを見える化できるんだ。
◆ 3. リスクレベルの分類と取組内容
池田: ”リスクレベル”って、実際にはどう分類されてるんですか?
中村: 大和鋼管では、下記の表にあるとおり、”リスクレベル”を“I〜V”の5段階で評価・分類し、積極的に改善に取り組んでいるよ。
リスクレベル |
問題の程度 |
着手迄の期間 |
改善の仕方 |
V |
深刻な問題 |
直ちに着手 |
作業を停止し改善 |
IV |
重度の問題 |
1日以内に着手 |
優先的に改善 |
III |
中度の問題 |
1週間以内に着手 |
継続的に改善 |
II |
軽度の問題 |
1年以内に着手 |
計画的に改善 |
I |
軽微な問題 |
可能な限り速やかに着手 |
必要性に応じて随時改善 |
◆ 4. なぜリスクレベルの過小評価が危険なのか?
池田: でも実際には“このくらい大丈夫”って思っちゃうこともありますよね。
中村: それが一番怖い。過小評価してしまうと、重大事故につながる。実際にブログでも、“少しの油断が大きな事故につながる可能性”が指摘されていたね。
池田: ハインリッヒの法則の話ですね。“1件の重大事故の裏には29件の軽傷事故、300件のヒヤリハットがある”って。
リンク:“ヒヤリハット”は未来の事故を防ぐ“種”。一人ひとりの小さな気付きと勇気が“0災害”をつくる。
中村: まさにその通り。”リスクレベル”を軽く見ることは、その300のうちの1つを見逃すことにつながる。見過ごした小さなリスクが、いつか命に関わる大きなリスクになるかもしれない。
◆ 5. リスクレベルを正しく見積もって安全な職場へ
池田: ”リスクレベル”を正しく見積もるには、やっぱり現場の気づきと共有が大事ですね。
中村: その通り。見て見ぬふりをせず、“これはどうかな?”と声に出す勇気が安全の第一歩だね。日々の点検、朝礼での共有、ヒヤリハットの蓄積、それが職場の安全文化をつくっていくことが必要なんだ。
池田: なるほど。今日から、自分の作業の”リスクレベル”を意識してみます。
中村: ありがとう。安全には終わりがない。でも、リスクを正しく見て、確実に行動に移せば、0災害は夢じゃない。みんなの目と声が、その第一歩なんだ。
”リスクレベル”を正しく見積もることは、現場の最前線で”0災害の追求”を進める上で、極めて重要な一歩です。
一人ひとりが現場の”危険”を”リスク”と自ら考え正しく評価し、声に出して仲間と共有し、行動する―この基本を現場全体で繰り返し実践することが、“誰もケガをしない現場づくり”につながります。
これからも、大和鋼管は“0災害の追求”に向けて、小さな気づきから大きな安心を育てていきたいと思います。引続き皆さんともザックバランに情報共有/意見交換しながら、この取組を深めて行ければ幸いです。
ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡いただければ幸いです。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
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