大和鋼管の中村です。大和鋼管の“安全ブログ”では、製造現場の若手社員である“池田さん”の日頃の安全に関する気付きや疑問を切っ掛けに、“0災害の追求”の深掘りをすることに取り組んでいます。
六回目となる今回のテーマは、“KYT (危険予知トレーニング)”についての後半です。④ 危険の予知、⑤ 対策の作成、⑥ KYTと0災害の追求についてお話しできればと思います。
参考ブログ:KYT(危険予知トレーニング)で「気づける力」を高める(前半)
引続きOpenAI社のChatGPTをブログの構成とドラフトに活用しています。皆さんの安全関連の情報発信の効果や効率を向上する上で、参考にしていただければと思います。
◆ 4. 危険の予知
池田: 中村さん、現場の“今”を見るってところは前回でなんとなく“KYT”が何なのかは掴めた気がします。でも、そこから「どんな危険があるかを予測する」って、結構難しくないですか?
中村: 確かに最初は難しく感じるよね。でも“危険予知”ってのは、特別な能力じゃない。「この作業、ちょっと気になるな」とか、「この状態で大丈夫か?」っていう”違和感”に敏感に気づけるかどうかなんだ。
池田: 「違和感」…ですか。
中村:うん。たとえば「通路に荷物が置きっぱなし」とか「声かけなしで作業を始めた」とか、日常の中でのチョッとしたズレに気づく感性。これをチームで共有して、「どんな事故が起こり得るか」を出し合うのが“KYT”だよ。
池田: なるほど、危険を“完璧に予測”じゃなくて、“気になるところを言葉にする”ことがスタートなんですね。
中村: その通り。だから“KYT”では、一人でやるより複数人で意見を出し合うのが効果的なんだよ。
◆ 5. 対策の作成
池田: 危険が予測できたら、次は「どう防ぐか?」ですね。
中村:そのとおり。“KYT”の価値は、単に危険を見つけて終わりじゃない。「どうすれば事故を防げるか」、つまり“0災害の追求”に関してみんなで考えることにこそ意味があるんだ。
池田: 対策って、意外とシンプルなことも多いですよね。たとえば「作業前に声かけする」や、「整理整頓する」とか。
中村: そう。大事なのは、実際にその対策が行動に結びつくようにすること。口だけじゃなく、しっかり動いて”有言実行”することが肝心だよ。
池田: あ、それ今迄も何度か先輩に言われました。「対策を立てたら貼り出して可視化する」とか、「毎日朝礼でKYT実施内容を振り返る」とか。
中村: まさにその取り組みが、“KYT”を形だけにしないための工夫だね。具体的な取組を実践/反復/定着させることで、“0災害の追求”に繋がってくるんだ。
◆ 6. KYTと0災害の追求
池田: こうして聞くと、“KYT”って「事故防止」のためだけじゃなくて、「現場の安全の質を高める」活動なんですね。
中村: そのとおり。これからも是非、その視点を大事にしてほしいね。
“KYT”は安全のためのツールであると同時に、製造に関わる仲間一人ひとりの“現場力”を上げるトレーニングなんだ。“見る力”、“感じる力”、“伝える力”が鍛えられる。
池田: たしかに。最初の頃は、「何を言えばいいのか分からない」って思ってたけど、最近は周りの変化にも気づけるようになった気がします。
中村: それこそが”KYT”の効果だよ。そして大和鋼管としては、“KYT”を習慣化することで、“安全文化”を根づかせたいと思っている。
池田: 文化ですか?
中村: そう。「言わなくてもみんな気をつける」、「見たらすぐ声をかける」、「気づいたらすぐ共有する」、そういう職場が、本当の意味で“強い職場”なんだ。
池田: それって、技術とか経験以上に大事かもしれないですね。
中村: まさにその通り。“KYT”は、“0災害の追求”ための手段であると同時に、現場力を一歩ずつ積上げていく地道な取り組みなんだ。これからも実践/反復/定着させながら、その質を高めて行こう。
“KYT”は、事故防止のための単なる訓練にとどまらず、「現場で働く一人ひとりの“気づき”と“行動”を引き出す為の仕組み」です。
危険を予測する力、仲間と共有する力、そしてそれを行動に変える力──“KYTで培われる、その一つひとつが、“0災害”に近づくための確かな一歩となります。
そして“0災害”は遠い理想ではなく、我々一人ひとりの毎日の積み重ねの先にある“現実的な目標”です。
大和鋼管の“自ら考え、仲間と共有し、行動する”という姿勢も、“KYT”を通じて“見る力”、“感じる力”、“伝える力”が鍛えられることで”現場力”として強化され、”0災害の追求”の”文化”を根づかせる核になります。
“KYT”を通じて、一人ひとりの有能さを集結する事で、“0災害”という現実的な目標に向かって一歩ずつ進んでいきましょう。
今回の安全ブログは如何だったでしょうか?引続き皆さんともザックバランに情報共有/意見交換しながら、この取組を深めて行ければと考えています。ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
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