大和鋼管の中村です。前回の安全ブログでは、“0災害の追求”を“真っ当、前向き”に進めていくベースとなる“頭と心と体の健全さの維持/向上”について、私自身の知見/経験を詳しく説明しました。
今回は、“頭と心と体”をキッチリと休ませ英気を養う上で、特に重要な要素となる“睡眠”について詳しく説明できればと思います。
暑く湿度の高いいわゆる“熱帯夜”が頻発する昨今ですが、暑さでグッスリ眠る事ができないと、どうしても“頭と心と体の健全さ”は損なわれ、次の日のパフォーマンスが集中力を欠き下がってしまい、不安全になりがちです。
その様な状況を避け、キッチリと”睡眠”によって“頭と心と体”を休ませ英気を養うことは、正に“0災害の追求”の前提条件となる習慣だと言えます。
幸い私自身はとても寝付きがよく、普段は何処でも何時でも寝られるのが特技なのですが、時々仕事や家庭の大きな課題や深刻な問題にでくわすと、中々寝つけない事があったり、突然目が覚めてしまって再び眠れなくなってしまう事が起こります。
その様な状況に陥っても、基本的な”睡眠のメカニズム”を理解し冷静な対応ができれば、多くの場合はそのダメージを軽減でき、“頭と心と体の健全さ”の維持/向上を以て、安定したパフォーマンスを引き出す事が可能になります。
先ず基本として知っておいた方が良いのが、自身の“睡眠サイクル”です。人は眠りにつくと先ず“ノンレム睡眠”と呼ばれる深い眠りに落ち、その後に”レム睡眠”という浅い眠りに入ります。その後はこの”ノンレム睡眠”と“レム睡眠”を約90分から120分の周期で繰り返し、この周期を“睡眠サイクル”と呼びます。
参考リンク: 睡眠のサイクルを整えるには?眠りのメカニズムと快眠のコツを解説
人が“睡眠サイクル”を身に付けたのは、恐らく太古の狩猟時代に的に襲われる事を警戒したからだと考えれますが、従来はこのサイクルに沿って目覚める、つまり“ノンレム睡眠”に続いて”レム睡眠”を終えて起きると、いわゆるスッキリとした目覚めが得られます。
私の場合はこの“睡眠サイクル”が約90分なので、基本的にはこのサイクルを意識してアラームを設定する事で良い形で目覚めが得られ、いわゆる“シッカリ眠ったのにボーッとしている”状態を避ける様にしています。
また私は昼食後にほぼ毎日30分未満の昼寝をする、いわゆる”パワーナップ”をしてリフレッシュするのですが、この30分未満という時間は、敢えて初めの”ノンレム睡眠”の途中に起きて、”睡眠サイクル”に入る前に自身を覚醒させることで、不用意に眠気を引き摺らずに、短時間に集中力を回復するように設定されています。
一方で長時間の睡眠でユックリ休息を取る際は、睡眠研究の最高峰である米国スタンフォード大学の西野教授も著書“スタンフォード式 最高の睡眠”で語っているとおり、この”睡眠サイクル”の一回目、つまり“寝付き”が極めて重要で、如何に良いコンディションで眠りに入れるかが、睡眠の質に多くの影響を与えるそうです。
参考リンク: スタンフォード式 最高の睡眠
この“寝付き”でよくトラブルを起すのが、“頭”や“心”の状態です。
その日に起こった仕事での失敗や家庭でのトラブルで、自身の行動を振返ってどうすれば良かったのかと“頭”で思い悩んだり、また自責の念や後悔にさいなまれたりして“心”が落ち着かないと、我々は中々スムーズに寝付けません。
その様な時に私が取り組むのは、いわゆる“瞑想”です。
自身の体の筋肉を全て緩めてリラックスした状態を確保し目をつぶった上で、“頭”で考えたり“心”で感じたりする自身をいったん止める為に、耳を澄まして自身の心音を聞く事や、体に感じる感覚に集中する状態を作ります。
更に此等の状態を促進する為に、私の場合は森で雨がふる音や川のせせらぎを収録した音源を音楽配信サイトの“Spotify”で聴いています。人によってはラヴェンダーや白檀等の匂いを嗅ぐ事も、“頭”や“心”を休め、スムーズに眠りを誘うには効果的な様です。
参考リンク: Spotify - Web Player:すべての人に音楽を
この“寝付き”に関してもう一つ私が積極的に行っているのが、自身の“体”の温度を下げる工夫です。
睡眠前にお風呂に入って一旦体温を上げ、寝る際には手足を布団等からだして放熱する事で体温を下げる方法です。つまりエアコンの様に、手のひらと足の裏が室外機の役割を担って“体”の体温を下げる訳ですね。
そして最後に強調をしておきたいのは、昼間にシッカリ働く事です。
先述の書籍“スタンフォード式 最高の睡眠”でも語られていますが、我々の“睡眠の質”は、如何に睡眠以外の時間に“覚醒”できたか、つまり“賢者を起動”しその日の仕事に邁進し、達成感を得られたかに相関しています。
正に前回の安全ブログで語ったとおり、“頭と心と体”を使ってシッカリと良い仕事をし、“頭と心と体”をキッチリと休ませ鋭気を養い、またポジティブに仕事に取り組むサイクルを繰り返してポジティブな“正のループ”にすることが、頭と心と体の健全さの維持/向上に繋がる訳です。
参考ブログ: 頭と心と体の健全さの維持/向上について
足元の猛暑の中で“0災害の追求”を徹底するには、“頭と心と体の健全さ”の維持/向上を、“賢者の起動”による“覚醒”と質の高い“睡眠”による“正のループ”で実現する事が肝心です。基本となる知識を身に付けた上で、自身に合った方法・習慣を身に付けてもらえれば幸いです。
また昨今では“睡眠の質”を測定する様々なデバイスも登場していますので、下記のリンクをご参照ください。
参考リンク: 睡眠計のおすすめ11選
このブログでは、可能な限り私自身の経験と知見を皆さんに共有しながら、率直なご質問/ご提案/リクエストを頂き、一緒に“0災害の追求”の更新に挑み、行動していきたいと考えています。
今回の“安全ブログ”の内容や我々の“0災害の追求”の取り組みについて、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
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