2024.07.10

頭と心と体の健全さの維持/向上について

大和鋼管の中村です。過去5回にわたってこの安全ブログでは、「如何に“0災害の追求”を“真っ当、前向き”に進めていくか?」という問いに対し、“賢者”を起動し物事をポジティブに捉え対応する方法について説明させて貰いました。

そこで今回は、そのベースとなる“頭と心と体の健全さの維持/向上”について、私自身の知見/経験を詳しく説明できればと思います。正に“0災害の追求”に於いて基盤となる考え方だと思いますので参考にして頂ければ幸いです。

先ず“頭”は考えを司るモノ、“心”は気持ちを司るモノであり、“体”は“頭”と“心”の影響を受けて具体的に何かを言ったり行動したりする“言動”、つまり“コト”を生み出しています。

京セラの創業者である稲盛和夫さんは、“人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力”であると提示しており、正にココでいう“考え方”は“頭”で、“熱意”は“心”で、“能力”は肉体的に備わっている“体”に相関していると言えます。
参考リンク: 稲盛和夫 OFFICIAL SITE

稲盛和夫さんはどういう“考え方”で、どれだけの“熱意”を持って、どう“能力”を発揮するかで人生・仕事の結果が決まると言っている訳ですが、ココで先ず注目すべきはそれぞれの要素を変えられる度合い、つまり“可変性”だと私は考えています。

“可変性”を”自己管理”という視点で考えてみると、“考え方”を変えるのは比較的容易ですが、“熱意”を自ら変えるのはなかなか難しく、“能力”は生まれつきの要素が多くかなり変えるのは難しいので、人生・仕事で結果を出したいなら、先ず“考え方”を変えるのが効果的だと言えます。

一方で“頭と心と体”という“リソース”を使って人間が行うのが“言動”、つまり“パフォーマンス”です。

そして我々はこの“頭と心と体”のリソースが“言動”という“パフォーマンス”に影響を与えている事はよく認識していますが、逆に“パフォーマンス”である“言動”が大いに“頭と心と体”に影響を与えている事に意外と気付いていません。

前回の安全ブログ“賢者の起動⑤ 発動について“でも説明しているとおり、“儀式を決めておく”や“とりあえずやってみる”のように具体的に行動してみる事で、自身の“頭と心と体”の状態を効果的に変化させる事が可能です。
参考ブログ: 賢者の起動⑤ 発動について

更に、ボディランゲージが人を作る”というタイトルのTED Talks”でエイミー・カディというアメリカの研究者が語っているとおり、人は言葉を発する際の“姿勢”や“動き”等のボディーランゲージの変化によって、体内で分泌される物質やその量を変化させ、それが脳に伝わることで“頭と心と体”の状態が変化し、パフォーマンスを改善することが可能になります。
参考リンク: ボディランゲージが人を作る/エイミー・カディ

つまり我々が「それはパフォーマンスだよ」と批判する、一見効果がなく意味のない表面的だと取れる言動も、頭と心と体の健全さ”を維持・改善する事に一定の意味をなしている、つまり”体”の変化で”頭”と”心”に影響できる訳です。

もちろん0災害の追求”のベースとなる頭と心と体の健全さ”を維持/向上させるには、シッカリと休息や睡眠をとって、頭と心と体”というリソース”の状態を回復させ、安定したパフォーマンス”を引き出す事が大事です。

一方で“賢者の起動”を意識して自身の“姿勢”や“言動”を意識し習慣付ける事ができれば、更に“真っ当、前向き”に自身の“パフォーマンス”のみならず、“頭と心と体”という“リソース”の状態も良好に保つことが可能になります。

つまりリソース/パフォーマンスの関係は互いに影響を及ぼし合う“ループ”になっているのです。

従って“頭と心と体の健全さの維持/向上”とは、“頭と心と体”を使ってシッカリと良い仕事をし、“頭と心と体”をキッチリと休ませ鋭気を養い、またポジティブに仕事に取り組むサイクルをポジティブな”正のループ”にすることです。

我々の取り組む“0災害の追求”とは、製造現場で働く一人ひとりの仲間の仕事と人生に於いて、この”正のループ”を如何に多く効果的に回せるかというチャレンジでもあるのですね。

このブログでは、可能な限り私自身の経験と知見を皆さんに共有しながら、率直なご質問/ご提案/リクエストを頂き、一緒に“0災害の追求”の更新に挑み、行動していきたいと考えています。

今回の“安全ブログ”の内容や我々の“0災害の追求”の取り組みについて、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。本件に関するご質問/ご提案/リクエストはこちら

最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。

大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎


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