いつも大変お世話になっております。大和鋼管の代表取締役を務めております中村です。
我々一人ひとりが「仲間と共に事業を通じて"世界中の人々がより安全/安心/健康にハツラツと活躍する未来"を創り出す」、これが大和鋼管のビジョンであり、我々が日々業務を行う上で目指してきた理想です。
また我々は当社の使命を、"企業価値の最大化"への挑戦を通じて、「仕事に遣り甲斐を、人生に生甲斐を見出す」こととし、"企業価値の最大化"とは"0災害の追求"を出発点にし、"儲け続ける会社"をつくりあげていくことだと定義しています。
実はこの背景には2014年02月20日に仲間を失った事実があります。我々はそれまでも"安全"に関しては積極的な取組をしてきていましたが、その労働災害から多く気付きを得て学び、常に"0災害の追求"を我々の目標の一つに掲げて、さまざまな取組/施策を講じてきました。
例えば、危険体感研修。現場に潜んでいる危険を具体的に"体感"する事で、日々の作業の中で危険に馴れてしまったり見過ごしてしまったりする事を抑止する取組で、社員の誕生月に毎年実施しています。また、失った仲間の月命日である20日を"安全の日"と位置づけて、安全に関わる作業/業務にシッカリと時間を割き、改善に努めてきました。
また日々の操業の中では、毎日のラジオ体操を真剣に取り組むことを前提に仲間のコンディションのチェックを行ったり、現場で実際に危険をどう予知し対処すべきかを指差し確認する"危険予知トレーニング"をヒヤリ・ハットと併せて行う等、仲間と一緒に試行錯誤しながら様々な取組を重ねてきました。
しかし我々は2023年11月27日に、再度労働災害で仲間を失いました。
人として、経営者として、今何ができるかを考えた時に、私自身が行うべきことは先ずはこの現実と向き合い徹底的に考えること、そしてその中身を自身の経験と知見と共に一人でも多くの方々と共有すること、そして不屈に"0災害の追求"に具体的に行動することだとの結論に至りました。
我々一人ひとりは"完全に不完全"な存在です。ウッカリ忘れること、フッと集中力を失うこと、逆にグッと集中しすぎてまわりが見えなくなることは、普遍的に起こり不安全な行動を引き起こします。
一方で"0災害の追求"とは、自身が仲間一人ひとりと互いに"不完全"を補いながら、常に"完全"を目指す取り組みです。常に"難しい"と思ってしまったり、"どうすればいいのか"と悩んでしまったりする気持ちを乗り越えて、不屈に有能であることが求められます。
このブログを通じて私は、可能な限り自身の経験と知見を皆さんに共有させて頂いた上で、率直なご質問/ご提案/リクエストを頂きながら、一緒に"0災害の追求"に挑み行動して行ければと考えています。
これからのご支援/ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
