メッキ鋼管用語集

三価クロム

”三価クロム”とは、クロム(Cr)系の化合物のうち、酸化数が+3のクロムを含むモノの総称で多くの種類があり、主要なものとして酸化クロム(Ⅲ)・硝酸クロム(Ⅲ)・塩基性硫酸クロムなどが挙げられ、”三価クロム化合物”とも呼ばれています。

D.酸化クロム(III)_20251120

”三価クロム”は、”六価クロム”と比較すると毒性が著しく低く、化学的に安定した状態で存在しており、化合物である”三価クロム化合物”の変異原性についても、多くの試験結果で陰性と報告されています。

その理由として”三価クロム化合物”は、体内の細胞へ取り込まれることが比較的に少なく、多量に摂取しないかぎり人や動物において遺伝子傷害をまねく可能性は非常に低いと考えられているからです。

近年では労働安全や環境負荷の観点でも”三価クロム”が注目されており、用途として研磨材や防錆処理、メッキ加工などに使用されています。

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