GHGプロトコル
"GHGプロトコル"とは、"温室効果ガス(GHG)"の排出量を算定・報告する際に適用される国際基準のことです。
"GHGプロトコル"の"GHG"は、"Green House Gas"つまり”温室効果ガス”を意味し、"プロトコル"とは規約や手順及び国際儀礼を意味するので、"GHGプロトコル"は"温室効果ガス"に関する国際的な規約・手順を意味しています。
"GHGプロトコル"は、1995年に創設された"持続可能な開発のための世界経済人会議 (WBCSD)"と1982年に設立された"世界資源研究所 (WRI)"によって共同開発され、2001年10月に発表されており、現在では国内外で多くの企業がこの規約に沿って"温室効果ガスの"排出量を算出・報告しています。
"GHGプロトコル"では、企業の"サプライチェーン"全体にわたる"温室効果ガス"の排出源を"Scope1(スコープ1)"、"Scope2(スコープ2)"、"Scope3(スコープ3)"の3つに分類して算定・報告することを義務づけています。
"サプライチェーン排出量=Scope1の排出量+Scope2の排出量+Scope3の排出量"と数式で表すことができるため、企業は"サプライチェーン"全体の排出量と各Scopeの排出量の両方を把握することができます。
従って各企業が、"GHGプロトコル"と各"Scope"で定義されている内容を理解し、どれだけの"温室効果ガス"を削減できるか、且つ効果的であるのかを検討し、具体的な削減に取り組むことが”温室効果ガス”削減の実行性/実効性の向上につながる訳です。