へん平試験(扁平試験)

鋼管の”へん平試験(扁平試験)”は、一定の長さの管試験を2枚の平板間に挟んで直径方向に荷重を加え、平板の距離が規定の距離に達するまで圧縮してへん平状態した際に、管の表面に割れが生じたかどうかを調べる試験です

鋼管の適合するJIS規格により試験方法の詳細は異なりますが、へん平試験は主に溶接鋼管や鍛接鋼管の溶接部の強度を調べる為に実施されています。

JIS G3444 一般構造用炭素鋼鋼管では、50 mm以上の長さの試験片を5〜35 ℃の常温のまま2枚の平板間に挟み、平板間の距離(H)が以下の表の値以下になるまで圧縮してへん平状態になった際に、試験片に割れが生じたかどうかを調べます。

電気抵抗溶接鋼管及び鍛接鋼管の場合は、溶接部を以下図のように管の中心と溶接部とを結ぶ線が圧縮方向に対し直角になるように置いて試験を実施します。

[JP][Blog]へん平試験.図-へん平試験

上記の試験方法で”へん平試験”を実施した際には、以下の表に示す平板間の距離に達するまで試験片に割れを生じてはならないと規定されています。

表-JIS G3444 一般構造用炭素鋼鋼管 機械的性質

表-JIS G3444 一般構造用炭素鋼鋼管 機械的性質

 

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