コイルセンター

"コイルセンター"とは、鉄鋼メーカーで製造された"原コイル"と呼ばれるロール状の金属素材を加工する、比較的大規模な流通加工業者を指しています。

鉄鋼以外のアルミニウム・銅・チタンなどの他の金属についても、こういった業者は存在しますが、流通量や業者数が鉄鋼に比べて著しく少ないことなどから、通常"コイルセンター"と言えば鉄鋼流通加工業者の一形態を指すことが一般的です。

"コイルセンター"に導入されている加工を施す為の設備は、主にスリッター/レベラー/ブランキング/シャーリングの4つが挙げられます。

  1. スリッター      : "原コイル"を伸ばし、指定された幅に切断し、再度ロール状に巻き取る加工設備です。
  2. レベラー       :  伸ばした"原コイル"に圧力をかけ反り/曲りを平らに矯正しながら切断する加工設備です。
  3. ブランキング  :  伸ばした"原コイル"を型で打ち抜いて様々な形状の鋼板を製造する加工設備です。
  4. シャーリング  :  レベラー等で切断された比較的大きな鋼板を、更に小さい寸法に切断する加工設備です。

[JP]コイルセンターの図

"コイルセンター"は、鋼材加工や品質管理といった機能を担うだけではなく、鉄鋼メーカーとユーザーの間で鋼材を円滑に流通させる為の納期調整や物流効率を向上する為の”在庫機能”も果たしています。

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