帳端

"帳端 (ちょうは)"とは、文字通り帳面の端から発生した経済用語ですが、二通りの使い方があります。

一つは、決算時に売上締め日以降、月末までに計上される売上を"帳端"と呼びます。
 
 例えば03月決算で売上締め日が20日の場合は、03月21日~31日分の売上を請求書の締め分に追加して03月分の売上としなければなりませが、この03月21日~31日分の売上のことを"帳端"と言います。

二つ目は、締めの都合で売上や請求を次月にまわす処理方法を"帳端"と呼びます。

 月末に商品を出荷した場合に、相手に商品が到着するのが次月になることがあります。その際に、売り手側と買い手側、双方が合意の上で売上や請求を次月にまわすことを"帳端にする"と言います。

帳簿がすべて手書きだったころ、これらを帳面の端に備忘録として書き込んでいたことが言葉の由来のひとつだと言われています。

但し2021年04月から始まった会計年度より、上場企業や大会社では新しく設けられた新収益認識基準が強制適用となり、新たな会計基準では取引の実態に合わせて会計処理を行わなければならなくなりました。

そのため、上記の二つ目に相当する"帳端にする"といった会計処理は、売り手/買い手の合意があっても現状では行えなくなっています。

 
 
 
 
 
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