グリーンスチール

グリーンスチールとは、温室効果ガスの発生しない方法、あるいは温室効果ガスの発生が極めて少ない方法で製造された鉄のことです。

2020年10月に、当時の総理大臣であった菅総理は所信表明演説において「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル=脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しましたが、温室効果ガスの排出を減らすためには、国内の産業部門が排出する二酸化炭素の40%を占める鉄鋼業における脱炭素化が重要だと言われています。

日本においては、2008年から水素を使ってCO2排出量を削減するプロジェクトが始まり、世界に先駆けて技術開発が行われてきました。

国際エネルギー機関であるIEAの予測では、製造工程のCO2排出量が実質ゼロになるグリーンスチールの市場が2050年時点では約5億トンとなり、2070年には生産される鉄鋼のほとんどが、グリーンスチールにかわることが見込まれています。

新規CTA

RELATED ARTICLE関連記事