表面処理鋼板

"表面処理鋼板”とは、表面にメッキや塗装/プリントなどの加工処理が施された鋼板を指しています。メッキに使用される金属元素には、亜鉛・錫・ニッケル・クロムなどがあります。

鋼板に"表面処理"を施す主な目的は2つあります。

一つ目は、錆から守ることと欠点を補うことです。鋼板を圧延後にそのままの状態で使用すると酸化し、やがては腐食してしまいますが、"表面処理"を施すことによってそれらを防ぎ耐食性を保ちます。その他、耐久性/耐熱性を強くすることが可能となります。

二つ目は、鋼板に新たな機能/性質を付加することです。具体的には、”耐指紋性”と呼ばれる指紋が付きにくい性質や、微生物を殺してしまうもしくはその増殖を抑制する”抗菌性”、電気を伝わりやすくする”電気伝導性”などがあげられます。

"表面処理鋼板"の代表は"亜鉛メッキ鋼板"で全体の約80%を占めています。"亜鉛メッキ鋼板"は優れた防錆効果や耐食性により、建築をはじめ自動車/家電製品など各種の構造部材に広く使用されています。

その他、圧延した薄板や帯鋼に錫メッキした"ブリキ"も、私たちがよく目にする"表面処理鋼板"のひとつです。"ブリキ"は、錆の発生を抑制し、次工程での塗装やプリントなどにおいて優れた特性を発揮します。そのため、食品缶や飲料缶や”一斗缶(いっとかん)”とも呼ばれる18L缶など各種容器に幅広く使用されています。

 

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