高炉

高炉とは製鉄所の主要な設備の一つで、酸化鉄である鉄鉱石を還元処理して、鋼となる銑鉄を取り出すための還元炉を指します。

また鉄鉱石から銑鉄を取り出し最終製品を作り出す製鉄所のみが高炉を所有していることから、この大規模施設を持つ鉄鋼会社の事を"高炉メーカー"や略して"高炉"と呼ぶ場合もあります。

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この還元炉では、炉最上部から鉄鉱石を焼き固めた"焼結鉱"と石炭を蒸し焼きにした"コークス"を交互に層を造るように装入し、炉下部から熱風を吹込みます。コークスはこの熱風や酸素と反応をすることで一酸化炭素や水素などの高温ガスを発生させ、炉内に吹き昇り、焼結鉱を溶かしながら酸素を奪います。溶けた鉄分はさらにコークスの炭素と接触することで還元され、銑鉄となり取出される仕組みになっています。

 参考文献:高炉_Wikipedia

高炉の歴史は古く、紀元前1世紀頃からあると伝えられており、日本で最初の近代高炉は1854年頃に建設されたと言われています。

日本に於いて高炉を保有する鉄鋼会社は、現在は日本製鉄•JFEスチール神戸製鋼所の3社のみで、2021年10月現在20基(日本製鉄:11基JFEスチール:7基神戸製鋼所:2基)の高炉が稼働しています。

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