形鋼
形鋼(かたこう)とは一定の断面形状に成形された材軸方向に長い鋼材の総称で、代表的な形鋼としてはH形鋼/I形鋼/山形鋼/溝形鋼/CT鋼/軽量形鋼/異形形鋼の7つに分類されます。またその名称どおり断面が次の形状になっています。
名 称 | 特 徴 | 断面形状 |
H形鋼 | 断面がアルファベットの”H”の形になっている鋼材です。"H"の縦2本の部分をフランジ、横1本の部分をウェブと呼びます。 | ![]() |
I形鋼 | 断面がアルファベットの”I”の形になっている鋼材です。形状はH形鋼に近いですが、フランジ部分の内側に傾斜が付けられていることが特徴です。 | ![]() |
山形鋼 | 断面が山の形もしくはアルファベットの”L”の形になっている鋼材で、”アングル材”とも呼ばれます。 | ![]() |
溝形鋼 | 断面がコの字もしくはアルファベットの”C”の形になっている鋼材で、”チャネル材”とも呼ばれます。 | ![]() |
CT形鋼 | H形鋼を中心部分で半分にカットした形状になっている鋼材で、”カットティー”とも呼ばれます。 | ![]() |
軽量形鋼 | 厚さ4mm未満の薄板を冷間処理で成形した鋼材で、リップ溝形/リップZ形等様々な形状があります。 | ![]() |
異形形鋼 | メーカーが独自で作っている形鋼で、台形/六角/凸形/凹形等様々な形状があります。 | ![]() |
主に構造用として土木/建築用の柱・梁・基礎杭や機械製品などに使われ、力学的合理性や使用目的によって使い分けられています。
また断面が円形または角形の中空断面のものは”鋼管”と呼ばれます。
参考文献:Wikipedia_形鋼