テーパー加工

テーパー加工とは、製造業において重要な工程のひとつで、材料を円筒形状から徐々に外径をすり鉢のように絞っていき、円錐状あるいは先細りに成形する方法を指しています。

製図用語が規定されている日本産業規格”JIS Z 8114”において”テーパー”は、”投影図又は断面図における相交わる2直線間の相対的な広がりの度合”と定義されています。

テーパー解説図

つまり工事現場でよく見かけるカラーコーンの傾斜部分のように、構造物の径・幅・厚みが先細りになっている形状で、両側に対照的についている傾きを”テーパー”と呼び、その形状に成形することが“テーパー加工”です。

具体的な“テーパー加工”の活用例としては、スエージ付のメッキパイプや、"管用(くだよう)テーパーねじ"と呼ばれる気体や液体等が通る管に使用されている"ねじ"が挙げられます。

テーパー加工具体例改良版

“テーパー加工”されたスエージ付のメッキパイプは、差し込むことで簡易的に結合することができることから農業用ビニールハウスとして採用されることが多く、また"管用テーパーねじ"は気密性/耐密性/水密性が高いことが特徴で、水道管やガス配管等に採用されています。

この"管用テーパーねじ"等に“テーパー加工”を行う際には、対象物を回転させながら削っていく”旋盤”と呼ばれる工作機械が使用されています。

参照ブログ:スエージってどの形が良いの?! ニーズに応じたタイプの見極め。

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