大和鋼管の中村です。この安全ブログでは、顕在意識で“真っ当、前向き”に“0災害の追求”を進めていく上で、ポイントとなる“仕事に取り組む姿勢”についての説明を過去7回積み重ねてきました。
最終回となる今回は、“Empowered (エンパワード) = 信頼されやる気が高い”についての説明をしていきたいと思います。
大和鋼管を含む我々one to ONEグループで実践している、仕事において“身に付けるべき姿勢”として提唱しているのは以下の八つです。
Never Lie to Yourself (ネバー ライ トゥ ユアセルフ) = 決して自分に嘘をつかない
Oppose Then Commit (オポーズ ゼン コミット) = 意見してから本気で取組む
Tough and Competent (タフ アンド コンピテント) = 不屈に有能である
Agile (アジャイル) = 俊敏である
Lean (リーン) = ムリ・ムダ・ムラが無い
Open (オープン) = 開かれている
Networked (ネットワークド) = 仲間及びパートナーと協力・連携していく
Empowered (エンパワード) = 信頼されやる気が高い
8番目にあたる“Empowered (エンパワード) = 信頼されやる気が高い”とは、「明るくおおらかな心で共感し/探索し/革新し/先導し/発動し、自身と仲間とパートナーの有能さを引き出し常に1/2の責任を全うすることで、自ら信頼を得て価値を創っていく姿勢」を意味しています。
つまり“Empowered”は、我々が“0災害の追求に日々取り組む中で、特に意識している“真っ当、前向き”の後半部分にあたる“前向き”を、如何に実現していくかという取組になっています。
“0災害の追求”は、その取り組みを怠ると労災が発生し自身や仲間を傷つける事態に及んでしまう為、どうしても“真剣”を乗越えて“深刻”に取り組んでしまいがちです。
落とし穴になるのは、“真剣”と“深刻”が何れも一生懸命であることです。
“真剣”はひた向きで前向きで結果として明るい展開を期待させますが、“深刻”はひた向きでも後ろ向きで結果として悪い展開を恐れている状況、つまり前者は“賢者”で後者は“妨害者”になっている状態です。
“0災害の追求”に於いても、「必ず“0災害”を達成するぞ!」と「もし“0災害”が達成できなかったら・・・」では、随分と取組へのエネルギーや雰囲気が異なる訳で、可能な限り“賢者”を起動しポジティブに取り組む方が、一人ひとりのストレスを下げ、取組の実行性/実効性と継続性を向上できます。
人間が従来もっているポジティブなことよりもネガティブな事に反応してしまう特性を踏まえると、この取組を実践/反復/定着させることは中々難しいのですが、先ずは自ら“明るく”ポジティブであろうとすること、そして自身にも仲間にも“おおらか”で寛容であろうとすることが、”真っ当、前向き”を創り上げるスタート地点になります。
そして“Empowered”の実践に於いては、以前この“安全ブログ”でも紹介した“賢者の起動について”にもあるとおり、共感/探索/革新/先導/発動の五つの行動を以て、自らの“恐れ”や“ためらい”を減らし、前向きな言動を引出す事が肝心です。
更にこの“Empowered”を実践/反復/定着させるべく、自身と仲間の有能さを引出し“0災害の追求”から“儲け続ける会社にする”という取組の中で、自身の“1/2の責任”を全うし価値を創っていく姿勢を貫くことができれば、自ずと周囲の仲間からの“信頼”を得られ、“0災害の追求”への実行性/実効性はグッと増してくると思います。
ここまで8回の“安全ブログ”を通して、我々の“仕事に取り組む姿勢”と“0災害の追求の相関性を検証してきましたが、如何だったでしょうか? 皆さんが日々の業務の中で行う意思疎通や、安全管理の方針ややり方の検討に際して、少しでもお役に立てておれば幸いです。
この“安全ブログ”の内容や我々の“0災害の追求”の取り組みについて、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡いただければと思います。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎