大和鋼管の中村です。この安全ブログでは、顕在意識で“0災害の追求”を“真っ当、前向き”に進めていく上で、ポイントとなる“仕事に取り組む姿勢”として、“Never Lie to Yourself = 決して自分に嘘をつかない”、“Oppose Then Commit = 意見してから本気で取組む”と、”Tough and Competent = 不屈に有能である”について、過去3回にわたって説明してきました。
今回はその4回目として、“Agile (アジャイル) = 俊敏である”についてお話ししたいのですが、大和鋼管を含む我々one to ONEグループで掲げている以下の八つの仕事に取り組む上での“身に付けるべき姿勢”では、今迄の三つが文章であるのに対し、残りの五つは全て一語で完結する形容詞です。
Never Lie to Yourself (ネバー ライ トゥ ユアセルフ) = 決して自分に嘘をつかない
Oppose Then Commit (オポーズ ゼン コミット) = 意見してから本気で取組む
Tough and Competent (タフ アンド コンピテント) = 不屈に有能である
Agile (アジャイル) = 俊敏である
Lean (リーン) = ムリ・ムダ・ムラが無い
Open (オープン) = 開かれている
Networked (ネットワークド) = 仲間及びパートナーと協力・連携していく
Empowered (エンパワード) = 信頼され、やる気が高い
そして“Agile (アジャイル) = 俊敏である”には、“安全/安心/健康を前提に、常に環境の変化に応じた進化し続ける目的を意識し、研ぎ澄まされた全体性への感性を以て優先順位付けを行い、洗練された自己管理を以て毎日の変化に素早く対応し進化していく姿勢”という説明がついています。
そもそも“Agile (アジャイル) = 俊敏である”は、如何にスピードを上げ効率良く業務に取り組んでいくか、との意味があります。前提になるのは”安全/安心/健康”で、その為の”整理・整頓・清掃・清潔・躾”の5Sが着実に行われている事が必須です。
そして組織の一員として安全最優先でシッカリと価値貢献をする為に、”進化し続ける目的へ、全体性への感性を以て、自己管理を行う”というフレームワークが埋込まれています。日々刻一刻と想定や環境が変わっていく企業活動に於いて、組織全体としてどのような優先順位で何をすべきかを理解し、自らやるべき事を見極めて実行していく姿勢を推奨している訳です。
このフレームワークは、人類の歴史に於ける組織の発達段階と今後の組織に在り方について語っている書籍”Reinventing Organizations”(原題)で、”進化型組織”の3つの特徴としてあげられています。和訳では”ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現”と題されています。
我々が製造業という組織で、”0災害の追求”と”儲け続ける会社にする”取組を両立するには、常に”安全・安心・健康為の5S”を以て、安全最優先を着実にすると共に、進化し続ける目的への対応を全体性への感性を以て優先順位を見極め、自己管理を以て”俊敏”に業務費用”を最適化し、付加価値の最大化及び売逃し在庫の最小化を実現し、企業価値の最大化を実現していく必要があります。
つまり”俊敏”であることは、先ず”安全最優先”という”必要条件”を満たし、”儲け続ける会社にする”という”進化し続ける目的”を達成する為に、一人ひとりが組織の”全体性への感性”を高め、”自己管理”していく取組の”十分条件”になっている訳です。
このブログでは、可能な限り私自身の経験と知見を皆さんに共有しながら、率直なご質問/ご提案/リクエストを頂き、一緒に“0災害の追求”の更新に挑み、行動していきたいと考えています。
今回の“安全ブログ”の内容や我々の“0災害の追求”の取り組みについて、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。
最後までお読み頂き感謝申し上げます。これからも“0災害の追求”に関わる、“為になり、役に立つ”情報を皆さんに共有して参りたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。ありがとうございました。ご安全に。
大和鋼管工業株式会社
代表取締役社長
中村 慎市郎
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