アマルガム

"アマルガム"とは、"水銀"と金/銀/銅/錫/亜鉛等の他の金属を混合した合金の総称で、融点が低い"水銀"の特性を活かして様々な用途に活用されてきました。
例えば"水銀"に金粉を混ぜて合金化した"金アマルガム"は、液状またはペースト状にした上で刷毛等を使って銅像に塗ったり、塗布後に加熱を施して"水銀"を蒸発させることで、"金メッキ"を施す技術として長く古代から活用されています。
 
また、銀粉に約50%の水銀を混ぜて合金化した"銀アマルガム"の、混合初期の柔らかい状態から徐々に固まる性質を活かし、フランスの歯科医師たちが1830年代に虫歯の詰物として活用していたことが、最も身近な"アマルガム"の使用例として知られています。
 
この様に"アマルガム"は歯科分野で重要な役割を果たしてきましたが、現在では"水銀"に毒性がある為にその使用が減少傾向にあり、1980年代以降は、より安全とされる"パラジウム合金"や金属を使用しないメタルフリー素材などの代替材料に取って代わられてきています。
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