オーバーロール

"オーバーロール"とは、鋼材メーカーにおいて予め指定されていた数量を越えて製造された製品を指します。

"オーバーロール"が発生する原因は、主に以下の二点です。

  • 想定よりも歩留まりが良かった場合
    必要な数量の鋼材を不足なく製造するために、鋼材メーカーは予め想定される”歩留まり"を事前に算出して投入する原材料の数量を決めており、この歩留まりを”想定歩留まり”と言います。この"想定歩留まり"よりも実際の”歩留まり"が良かった場合は、指定された数量より多くの製品が製造されるので、その結果として"オーバーロール"が発生します。
  • 製造工程の特性や原材料の性質上やむを得ず発生してしまう場合
    工場の製造工程の特性や、原材料の性質によって、製造される製品の数量を細かく調整できない場合にも、"オーバーロール"は発生します。例えば、一度原材料を投入するとそれを使い切るまで止めることができない製造工程であったり、指定された数量が一単位あたりの原材料から生産できる製品の数を上回っている場合などです。

なお"オーバーロール品"は、”不良品”や”二級品”とは異なり品質上の問題は発生していないため、品質に関しては”一級品”と同等として安心してご活用いただけます。
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