メッキ鋼管用語集
メッキ鋼管用語集
"黄金株"とは、株主総会や取締役会での重要議案を否決できる権利を持つ株式で、一般株とは区別される"種類株"の一つです。
通常は、議決権のある株式を33.4%以上の比率で所有する場合のみ、単独で特別決議の否決が可能ですが、"黄金株"を1株でも持っている場合には、議決権のある持ち株比率に関わらず株主総会や取締役会での重要議案を否決する事が可能になります。
"黄金株"は、主に公営企業などの公営組織を民営化する際に、株主構成の偏りを抑制したり経営を安定させる目的で開発され、一般の株式会社に於いても、敵対的買収に対する防衛策として用いられる事もあります。
直近で"黄金株"が発行された事例としては、日本製鉄のUSスチール買収が挙げられます。
アメリカ政府がUSスチールの"黄金株"を持つ事で、日本製鉄は政府もしくは大統領の同意なく、本社の移転や社名の変更及びアメリカ国外への鉄鋼生産の移転はできないなどの制限を受けることになります。