【性能比較】 各メーカー製品の"外面サビ"発生の違いや如何に?!電線管E31で実施した外面耐食性比較試験の結果について。

電気工事の施工管理や資材調達を担当する皆さまは、"電線管"を選定される際に"価格と納期"を重要視されることが多いと思いますが、施工後にどれくらいで外面にサビが発生するかは、製品性能に対する重要なポイントです。

しかし、インターネットで"電線管"と検索すれば使用用途の解説記事は多くありますが、外面の耐食性における比較データはほぼ見つからないのが現状です。

そこで今回は、当社の"複合サイクル試験機"で実施した"電線管E31"の外面耐食性比較試験の結果をご報告しますので、実際に電線管を選定する際の参考にぜひご活用ください。

電線管E管とは?

今回使用した"E管"は、"ネジなし電線管"とも呼ばれており、"ネジ切り作業"が不要な"鋼製電線管"です。

"E管"は、"E19"や"E31"などの外径サイズに応じて呼ばれたり表記されていますが、最大の特長はその"施工性"の高さです。

専用の"ネジなしカップリング"を使ってビスを締め切るだけで簡単に固定できるため、現場の工数を削減でき、またネジ溝を掘る必要がない分、管の内径を広く確保でき、配線を多く通せるメリットもあります。

一般的に"E管"は、外面には亜鉛メッキが、内面には防錆塗装が施されており、主に屋内の露出配管や天井裏で使用されています。

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"複合サイクル試験"とは?

今回、各社製品の外面の耐食性を比較するために"複合サイクル試験"という手法を用いました。

"複合サイクル試験"とは、製品が実際に使用される過酷な環境を、短期間で人工的に再現して耐久性を評価する試験のことで、具体的には、塩水の噴霧・乾燥・湿潤といった異なる環境条件を一定のサイクルで何度も繰り返します。

これにより、屋外や湿気の多い環境での長期的な雨風、塩害などにさらされた際に、どのようにサビが進行するかを予測することができるので、現場で施工後に長期間で外面がどのように変化するかを評価するには非常に適した試験方法となります。

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電線管E31の外面耐食性比較試験内容

今回の外面耐食性比較試験では、市場で広く流通しているA社およびB社の"電線管E31"と、当社の"電線管E31"の計3種類を用意しました。

これらを当社の複合サイクル試験機に設置し、試験開始前、9サイクル経過後、30サイクル経過後の状態で撮影を行いました。

各社とも外面には溶融亜鉛メッキが施されており、メーカー毎の防錆性能にどのような違いが出たか下記にまとめました。

試験開始前 B.試験前写真
9サイクル経過後 B.9サイクル後

 

30サイクル経過後 B.30サイクル後

 

試験結果の考察

試験開始前の初期状態では、3社とも銀白色の美しい光沢があり、外観上の大きな違いは見られませんでした。

しかし、試験が進むにつれて明確な差が現れ始め、9サイクルが経過した時点の様子を確認すると、各社ともに少しずつ表面の光沢が失われ始めました、3社ともに鉄の致命的な腐食である"赤サビ"の発生は、30サイクル経過後までは確認されませんでした。

これは、各社の溶融亜鉛メッキがシッカリと鉄を保護していることを示しています。

しかし、表面の亜鉛の犠牲防食によりできる"白サビ"の発生度合いについては明確な差が見られ、白サビの発生度合いは、A社 >B社 >大和鋼管という結果になりました。

B.A社比較

B.B社比較

B.大和比較

 

つまり、3社の製品は鉄の致命的な腐食である"赤サビ"の発生では大きな差がでませんでしたが、当社の"電線管E31"が白サビの発生が少なく、外面の美しさと耐食性を高いレベルで維持していたことが確認できた訳です。

"電線管E管"は、一般的には屋内の露出配管として使用されることも多いため、白サビが少なく美しい外観を保てることは、最終的なエンドユーザーの皆さまへの良い印象にも繋がると考えられます。

まとめ

今回は、大和鋼管の"複合サイクル試験機"で実施した"電線管E31"の外面の耐食性比較試験結果をご報告いたしました。

同じ"ねじなし電線管"であっても、メーカー毎の製造工程により白サビの発生には明確な差が生じましたので、 読者の皆さまにおかれましては、この外面の耐食性比較試験の結果をご確認いただき、電線管選定時の資料としてご活用頂けると幸いです。

大和鋼管では、"鋼製電線管E管"を各サイズ製造しておりますので、現場でのお悩みや長持ちする製品をお探しの場合はぜひ当社にご相談ください。

また個別のお見積もりも承っております。 以下のフォームより、お気軽にお問い合わせください。

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最後までお読みいただき感謝申し上げます。引き続き宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

執筆者紹介

秋山 佳之
秋山 佳之
"品質管理責任者"として企業の品質戦略を担う、勤続8年目の大和鋼管工業(株)企画部品質保証社員。農学部卒の専門知識と前部署品質管理部での現場経験を基に、環境マネジメントと持続可能なモノづくりに関する情報を発信。環境法令遵守やサステナブルなサプライチェーン構築に役立つ、実務的な知見を提供。

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