パナソニックや丸一鋼管は、電線管および電線管付属品等の配管機材やシステム機器を2023年01月から約35%値上げすることを発表しています。
このような状況下に於いて電設資材を扱う業者様は、各メーカーの値上げ背景や幅を理解し、販売するお客様に丁寧に状況を理解してもらいながら販売価格に転嫁させていくことが理想的だと考えられます。
しかし足元で海外の鉄鋼関連の市況が下がり傾向にあり、今後は市況が軟化する可能性もある現状を踏まえると、「
今回は、電線管の値上げ背景をご説明した上
電線管を含む電設資材の値上げ背景
電線管の値上げ背景は、金属製材料および樹脂製材料などの原材料価格や物流コストの上昇です。
国内高炉の鉄鋼製品についての価格は、主原料である原料炭や鉄鉱石の価格高騰やゼロカーボンスチールへの投資コスト増などを背景に2020年の秋頃から累計でトンあたり約9万円以上上昇しています。
また、亜鉛メッキの主原料となる亜鉛地金もロシア・ウクライナ危機の影響による"エネルギー価格の高騰等を背景に"2022年03月~04月に急騰し一旦はピークを過ぎましたが、価格の高止まりが続いている状況です。
物流コストに関しては、ドライバー不足による人件費の高騰と燃料費の高騰を背景に上昇しています。
このように今回の値上げは2020年の秋頃から遡り、これまでのコスト上昇分を転嫁する形となっています。
大和鋼管の電線管の値上げ状況
私たちは、上記の様な状況を踏まえて製品の安定供給を実現する為に、電線管だけではなく単管パイプや農業用メッキ鋼管等、原則全ての製品を都度一律に値上げを実施してきました。
電線管に於いても、2020年秋頃からこれまでの私たちの累計値上げ幅はトン当たり9万円以上となっています。
今迄の経緯をより詳らかにご理解いただけるように、以下に2020年の秋頃からこれ迄に私たちが実施した値上げについてその経緯をまとめました。当時のブログと併せてご紹介いたします。
①2020年11月販売分からメッキ鋼管および単管パイプ(
リンク:2020/11/11_メッキ鋼管の値上げの理由/背景について
②2021年2月より単管パイプおよびメッキ鋼管、
リンク:2021/01/27_鋼管メーカー各社の値上げ状況と大和鋼管の値上げ方針について。
③2021年5月より単管パイプおよびメッキ鋼管、
リンク:2021/04/28_5月からの鋼管製品の値上げとその背景に関するご説明。
④2021年6月より単管パイプ等のメッキ鋼管及びカラー鋼管を含
リンク:2021/06/02_値上に関するプレスリリースのご説明と今後の見通し。
⑤2021年7月より単管パイプおよびメッキ鋼管、
リンク:2021/06/30 メッキ鋼管等の値上げに関する、当社のプレスリリースについて。
⑥2021年10月より単管パイプおよびメッキ鋼管、
リンク:値上徹底のプレスリリースのご報告及びその経緯/背景について。
⑦2022年5月より単管パイプおよびメッキ鋼管、
リンク:値上げのプレスリリースに関する説明と今後の方針及び現状を打破する為のご提案について。
⑧2022年06-07月出荷分から単管パイプおよびメッキ鋼管、
リンク:世界的なインフレをどう乗り切る?!製品値上げに関するプレスリリースの背景/経緯について。
他社の値上げ状況
一方で、これまでにパナソニックと丸一鋼管は、2021年1月から電線管の約20%値上げを実施し今回は2023年01月に約35%の値上げを実施すると発表していますので、2020年秋頃からの累計値上げは約62%となります。
私たちは既に、トン当たり9万円以上の累計値上げ幅で値上げに取り組んでいますが、引き続き需要と供給のバランスを見極めながら価格を見直していきたいと考えています。
電線管のお値打ち品のご紹介
このように電設資材の価格が高騰している状況ですが、私たちから業者様への為になるお役立ちの一貫として、電線管のお値打ち品"ポリエチレンライニング鋼管G92"をご紹介いたします。
お値打ち品_ポリエチレンライニング鋼管G92
お値打ち品サンプルページ_【No.66】ポリエチレンライニング鋼管 G92(100.7㎜ x 肉厚3.5㎜)x3,660
サンプルページをご覧になりご興味を持っていただいた方は、"お値打ち品ブログ”の購読登録をしていただきますと、お値打ち品として登録している製品を全て閲覧できる"お値打ち品リスト"にアクセスする事が可能になります。
"お値打ち品ブログ”の購読登録に関しましては、既存のブログとは別に専用のご登録が必要となりますので、お手数ですが以下のフォームよりお申込みください。
お申し込みいただいたお客さまへは、別途パスワード設定のリンクが記載されている"お値打ち品ブログ登録"のご案内メールをお送りしておりますので、記載内容に沿ってお手続きを進めていただければ幸いです。
もし何か操作等につきましてご不明な点がございましたら、当社の担当者へお気軽にご相談ください。また上記の"ポリエチレンライニング鋼管G92"に関してご興味ある方も以下のフォームよりお気軽にご相談いただければ幸いです。
まとめ
今回は、先日他社より発表された電線管の値上げの背景を説明した上
私たちは上記のお値打ち品以外にも、様々なサイズの厚鋼電線管/薄鋼電線管/ねじなし電線管/ポリエチレンライニング鋼管を取り扱っておりますので、見積が必要な方がいらっしゃいましたら、以下のフォームより気軽にお問合せ下さい。
最後まで読んでいただき感謝申し上げます。今後も皆様の為になるお役立ちを実現する為にブログを更新して参りますので、何卒宜しくお願いいたします。ありがとうございました。
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