2020.11.11

メッキ鋼管の値上げの理由/背景について

アメリカは共和党のドナルド・トランプ米大統領と民主党のジョー・バイデン前副大統領が争っていた米大統領選挙が日本時間の8日にバイデン氏が当確を確実にし、米国の国際協調への回帰も期待されます。

またファイザーの新型コロナに対するワクチンの有効性のニュースが入り米国では株価がグッと上昇する展開になっており、ポストコロナに向けての経済回復の期待も起こりはじめました。

一方で日本国内では、中国経済の回復傾向や想定よりも早い自動車関連需要の復調等もあり鉄源のタイト化が急速に進み、鋼材の値上げが相次ぐ想定外の展開が起こっています。

そこで今回は、鋼材の値上げの現状を踏まえ少しでもお役に立て為になる情報提供をと思い、その現状/背景を説明させて頂きます。

日本国内の鋼材値上げの現状

そもそも鉄鋼製品の主原料になる鉄鉱石の価格は、中国に於ける新型コロナウィルスの早期収束にともなう経済の復調をベースに復調し、既に昨年の高値を上回るレベルに到達しています。

また亜鉛の価格は新型コロナウィルスの影響による国際的な影響で下降傾にあったものの、足元では中国や自動車関連の復調の影響もあり、数年まえのレベルには及ばないものの、上昇傾向が顕著になっています。

B. 鉄鉱石価格推移 出典元・世界のネタ帳  20.10.29  B. 亜鉛価格推移 出典元・世界のネタ帳 20.10.29

 参考文献:世界経済のネタ帳

具体的には日本製鉄は前述の国際的な鉄鉱石価格の上昇や国内外の市況の回復を踏まえ、10月出荷相当分から約6%〜8%に相当するトン当たり5,000円のホットコイルの値上げを発表しています。

つまり鉄鋼石の価格が上昇した上に、パイプの材料になる鋼板製品は自動車をはじめとした製造業向けの需要回復に鉄鋼メーカーの供給が追いつかず需給が急速にタイトになっている訳です。

更に亜鉛価格やその他の資材コストの上昇も相まって、11月からメッキ鋼管を含む鋼管製品全体の値上げが相次いでいます。

大和鋼管による値上げの理由/背景

当社も11月4日に11月販売分からメッキ鋼管および単管パイプ(足場管)全品種について一律でトン5,000円以上値上げを実施する事を発表致しました。

当社もCOVID-19の影響で4~9月は全体的に厳しい状況が続き、雇用調整を断続的に実施するなどし、コスト削減/圧縮に努めておりました。

しかし足元の想定以上の母材の値上がりと受給のタイト化に加え、亜鉛及びその他のコストの上昇を当社のみで吸収するのは難しくなり、11月販売分から値上げに踏み切らせざるを得ない状況となった次第です。

当社としましてはこの値上げを以て先ずは安定的な供給体制を維持し、最大限皆様のお役に立てる様にして参りたいと考えております。

まとめ

中国の経済回復に始まり、鉄鋼メーカーは製造業向けの需要回復に供給が追いつかず需給タイトな環境下ではありますが、新型コロナウィルスによる経済面での影響は未だ終息していない認識です。

当社もこの状況の変化を真摯に受け止めて、母材のタイト感が強まっていることも併せて丁寧に説明し、十分な理解を得たうえで値上げを進め、可能な限りお客さまの為になる取組みを行って参りたいと思います。

2020年11月4日(水)値上げのプレスリリースをした際の記事および関連記事を下記ダウンロードページへ掲載しておりますので、御社内での情報共有やお取引先さまへのご説明等にご活用頂ければ幸いです。
※新聞各社さまより掲載記事のダウンロード資料化の許可は頂いておりますのでご安心下さい。

以上、何卒宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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