2021.02.17

見込まれる農業資材市況の今後と当社の取組みについて。

ほころび始めた梅のつぼみや日足も少しずつ長くなる等、春の兆しが感じられる時節となりました。

一方で、今後も引続き低気圧や前線が通過し天候が崩れ雨や雪が多くなることが懸念されると共に、その対象地域も従来とは必ずしもパターンが同じでは無いことが懸念されています。

従来の豪雪地域のみならずゲリラ豪雪の想定される地域では、屋根雪の落下や雪崩、河川増水等の融雪に十分に注意していただきつつ、特に春先は気温があがり雪が雨を含み重くなるので、屋根などの雪かきも早目に行っていただければと思います。

さて今回は、昨年末からの大雪による復旧作業による農業用パイプの需要増加を踏まえ、お役に立ち為になる情報提供を出来ればと思い、農業資材の市況状況についてご紹介致します。

農業資材の市況状況について

今回の雪害は短い時間に大量な雪が降るという異常な気象が起き、降雪量が最も多かった地域では、農業用ビニールハウスに大きな被害がありました。

そのような状況下で、雪害復旧で農業用パイプの需要が増加し、今後さらなるタイト化が懸念されています。下記金属通信社掲載「農業用パイプ 雪害復旧で緊急需要が増加 今後のタイト化を懸念視」の記事をご参考いただければ幸いです。

[JP][Blog]農業用パイプ 雪害復旧で緊急需要が増加

©︎2021年1月22日_日本金属通信4面
※新聞社さまより記事掲載の事前に許可は頂いております。

一方で、材料コイル供給が極めてタイトになって調達価格が急激かつ大幅な値上げとなり鋼管メーカー各社製品価格の値上げに取組んでいる状況で、値上げ前の駆け込み需要も一部発生しています。

鋼管メーカー値上げ状況につきましては、先日公開致しました当社ブログ記事をご覧頂ければ幸いです。

 ブログ記事:鋼管メーカー各社の値上げ状況と大和鋼管の値上げ方針について。

今後の農業資材の市況状況

2021年4月以降も輸入母材・副資材が高値を維持し、国内高炉母材ホットコイルも供給が逼迫している為、農業向けパイプが逼迫する状況が続くという見通しが立てられています。

[JP][Blog]農業資材の市況②©︎2021年2月16日_日本金属通信4面
※新聞社さまより記事掲載の事前に許可は頂いております。

また記事の最後に記載されている亜鉛の供給懸念については、私たちは国内で精錬される亜鉛地金を使用しており、その原料になる亜鉛鉱石も中南米や豪州から輸入される事が多い為、現状で当社の亜鉛メッキ鋼管の製造に関しては、直ちに影響が及ぶ可能性は少ないと考えています。

大和鋼管工業の方針について

このような状況を踏まえ当社の方針としましては、少しでも早く具体的なニーズと緊急性を正確に把握し、本当に困っている方々から可能な限り多くのお客さまに、満足する価格と納期で供給が実現できる様、コミュニケーションの充実を図って行きたいと考えております。

また、
自然災害の多い日本に於いて、耐候性に強いハウスはこれからもニーズは継続が見込まれ、高張力鋼を活用したハイテン鋼管はその期待に応える上で本質的に為になり役に立つ製品だと考えています。

私たちは足元で発生している想定外の出来事も踏まえた上で、より自然災害に強いハウスを経済合理性を以て実現する為に、当社のSTXというハイテン材の製造販売のみならず、それを活用する構造体や必要なその他の部材・設置方法等の研究/開発を、社内外の知見/経験をフルに活用し進めて参る所存です。

まとめ

今回はお役に立ち為になる情報提供の一貫として、農業資材の市況状況についてご紹介致しました。

当社としても本当に困っている方から可能な限り多くのお客さまへ「必要な時に、必要なモノを、必要なだけ」供給できるよう取組んで参ります。

その為にも今まで以上に主体的にコミュニケーションの充実を図って参りますので、是非皆さまからも臆する事なく積極的な情報共有/交換を頂ければ幸いです。

何かご質問やご要望がございましたら、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡頂ければ幸いです。今後とも宜しくお願い致します。

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