2021.06.02

値上に関するプレスリリースのご説明と今後の見通し。

私たち大和鋼管は、2021年05月31日に製品の安定供給を目的とし、2021年6月出荷から単管パイプ等のメッキ鋼管及びカラー鋼管を含む全品種に対しトン当たり1万円相当の追加値上げ実施することをプレスリリースしました。

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私たちは昨年から05月迄の時点で既に累計でトン当たり3万円以上の値上げに取組んでおり、今回の値上げを含めると累計ではトン当たり4万円の値上げになります。

今回はこのプレスリリースの背景や内容について詳しくご説明させて頂き、私たちが考える今後の見通しについてご紹介致します。

今回の値上に関するプレスリリースの背景

母材である熱延コイルの値上げ幅は昨年から6月までの累計で4万円以上になり、鉄鋼メーカーの値上げは私たちの予想を超えるスピードで実施されてきました。

日刊産業新聞社の調べによると、2020年09月の東京地区の問屋置き場で仲値ベースの熱延鋼板(1.6mm)の相場は、トンあたり6万6千円となっており、4万円の値上げは60%増に相当する為、到底自助努力でコスト増をカバーできる範囲ではありません。

 リンク:日刊産業新聞社 相場・統計データ INDEX 熱延鋼板【1.6mm】

また、世界的な熱延コイルの需要増で母材コイルのタイト感は継続しており、今後も当面は同様の傾向が継続するとの見通しで、安定供給の為にも今回の値上を実施せざるを得ない状況だと判断しました。

スーパーライト700は6出荷よりメーター当たり27.5円の値上

私たちの主力製品の一つである軽量単管パイプのスーパーライト700については、従来からメーター単価での販売をさせて頂いておりますので、6月出荷分からはメーター当たり27.5円の値上げに取組ませて頂き、昨年度からの累計ではメーター当たり110円の値上げになります。

またその他のハイテン鋼管についてもスーパーライト700と同様に、メーター当たりで同等の値上げを実施させて頂きたいと考えております。

農業用パイプ及び鋼製電線管の値上について

農業用パイプ及び鋼製電線管については競合他社が現時点では値上げの対象外としており、今後の方針や動向が不透明な状況になっていますが、私たちとしてはお客さまのご理解を十分に得ながら、可能な限りの値上げを行って参りたいと考えております。

従来各業界分野では、値上げの出来るタイミングや期間等に関し、商習慣に違いがある事は私たちも十分に理解していますが、中国の台頭や国内メーカーの再編により産業構造が変わる現在の鉄鋼業界に於いて、前例のない形で”需要なき値上げ”が進行しており、常軌を逸する事態にはそれに相応する対応が必要と考えております。

従って私たちとしては、微力ながら業界に於ける持続可能な産業構造の実現に取組み、少しでも多くのお客さまに”長期に渡り安定して製品を着実に供給する"事を実現して参りたいと考え、この様な方針を掲げております。率直なご意見やご見解を頂く事も含めまして、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます

当面の鋼材価格動向の見通し

世界最大の鉄鋼生産国である中国は物価の高騰を問題視し、市場の監視や鉄鋼企業に対し生産量や在庫量の調整を促す事で、鉄鋼価格を安定させ公正な市場競争を維持する方針で、既に高騰し過ぎた製品価格が調整局面を迎える事態が確認されています。

しかしながら、市中の鋼材在庫は減少が続き需給はタイトで有る一方で、原料についても継続的に高い価格レベルが続いており、先物や現物共に鋼材価格は一定の調整を経てなお高値を維持するという見方が概ねです。
 
また今後は世界的な環境保全の流れに乗じて中国の各鉄鋼メーカーが減産に取組むのみならず、日本でもCOVID-19のワクチン普及に伴う経済回復によって鉄鋼需要も一定以上の拡大が見込まれる為、私たちも当面はこれまでと同様に、需給面に於いては厳しい状況が続いていくと考えております。

従って7月以降についても熱延コイルの価格動向との見合いで、さらなる値上げを検討/実施する事が必要になっていく事を想定しております。

まとめ

この様に今迄に経験をした事がないレベルで”需要なき値上げ”が進行する中で、私たちはお客さまに可能な限り丁寧に値上げの背景及び今後の見通しを説明し、十分に理解を得た上で製品の安定供給に向け真摯に取組んで参りたいと考えています。

何かご質問やご不明な点等ございましたらお気軽に下記お問合せフォームよりご相談頂ければ幸いです。今後とも市況の変化を見ながらお客さまとコミュニケーションを密にし、互いにWin-Winになれる取組みを進めて参れればと考えていますので、何卒宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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