ゴミ焼却炉や電炉などの酸素吹込に使用される”酸素パイプ”は”ランスパイプ”とも呼ばれますが、皆さんがあまり普段目にすることがない産業用の消耗材で、熱耐久性を上げ長持ちさせることで消耗を抑える事が、経済性の面でも安全や作業効率の面でも求められます。
しかし、製鋼の現場では1,600℃以上の高温環境で”酸素パイプ”が使用されるので、耐熱処理がされていないパイプでは融解による消耗が極めて早く、小まめな継ぎ足しが必要になるので、自ずと使用料が増え生産コストが上がり、作業者も頻繁に危険な作業を行わなければならず、効率も良くありません。
そこで今回は、”カロライズ”加工によって此等の課題を解決した”酸素パイプ”、”ダイワCAランス”の特徴及びその生み出す価値についてご紹介いたします。
”ダイワCAランス”のご紹介
私たちが販売している"ダイワCAランス"は、耐熱処理を施していない”酸素パイプ”と比べ約7.5倍の熱耐久性を誇る"カロライズランスパイプ"です。
"ダイワ CA ランス"は、極めて高い耐熱性を持つ"カロライズ層"が内外面に均一に形成されており、更にその外面には厚くセラミック層が施されている為、
”カロライズ層”とは、特別な工程により鉄のパイプにアルミが”浸透”させ”アルミナ”という合金層が形成させている状態で、鉄の融点である1,538℃を大きく超え、2,072℃融点を実現している為、極めて高い熱耐久性を発揮できる訳です。
”ダイワCAランス”が生み出す価値
前述した通り、”ダイワCAランス”は耐火処理を施していない”酸素パイプ”と比べ約7.5倍の耐久性があるため、①生産コスト削減や②作業性と安全性の向上などの価値を生み出す事が可能です
①生産コスト削減
稼働時間あたりに必要な”酸素パイプ”の本数を減らす事ができます。耐火処理を施していない”酸素パイプ”は、3,000℃の高温下で1本あたり約20秒※で消耗してしまいますが、ダイワCAランスの場合は約151秒※耐える事ができます。
※社内テスト結果 - 酸素アセチレントーチ炎下、3000℃
②作業性と安全性の向上
稼働時間あたりに必要な”酸素パイプ”の数量が減るため、パイプを継ぎ足す作業の回数が少なくなり、作業者の効率が向上すると共に安全性も高まります。
例えば10分間作業を行う作業の一例では、耐火処理を施していない”酸素パイプ”は約30本で29回パイプを継ぎ足す必要がありますが、”ダイワCAランス”の場合は4本で3回パイプを継ぎ足す事で対応する事ができます。
”ダイワCAランス”のサイズ一覧表
”ダイワ CA ランス”の製品ラインナップは、2024年10月から8A・10A・50Aの3サイズを追加され、8A〜50Aまでのサイズを揃っています。
ダイワCAランス一覧
呼び径(外径) |
肉厚(mm) | 長さ(m) | サンプル |
8A |
2.0 - 2.3 | 2.75 - 5.5 | ![]()
|
10A | 2.0 - 2.3 | 2.75 - 5.5 | |
15A | 2.3 - 2.5 | 2.75 - 5.5 | |
20A | 2.3 - 2.5 | 2.75 - 5.5 | |
25A | 2.3 - 2.5 | 2.75 - 5.5 | |
32A | 2.3 - 2.5 | 2.75 - 5.5 | |
40A | 2.3 - 2.5 | 2.75 - 5.5 | |
50A | 3.6 - 4.0 | 2.0 - 6.0 |
管端仕様一覧
記号 | 呼び名 | 詳細 | サンプル |
PE |
プレーエンド | 端の加工なし |
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T-2 | スレッドエンド | パイプの両端にネジ切り を施し、カップリングを 装着 | ![]() |
SE | スエージエンド |
パイプの両端にカップリ ングを装着する為のスエ ージ加工を施す
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![]() |
T-6 | プレスカップリングエンド | パイプの一方の端にプレスカップリングを取り付、もう一方の端加工なし |
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まとめ
今回は、私たちが販売している熱耐久性に優れたカロライズされた”酸素パイプ”、”ダイワCAランス”とその生み出す価値についてご紹介しました。
”ダイワCAランス”にご興味がある方がいらっしゃいましたら、当社の営業担当者にご連絡いただくか、以下のお問合せフォームから気軽にご相談下さい。
最後までお読みいただき感謝申し上げます。
これからも皆さまの"為になり、役に立つ"情報を様々な角度から提供して参りますので、引続きよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
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