2024.10.09

海外から来た仲間の有能さをどう引出す?!ベトナムからの出向者の当社での活躍について。

親和寮

少子高齢化が進み人手不足が顕著になっている日本では、外国人が日本にある関連会社や自国企業の日本支社で働くことが可能となる法整備が進められてきました。

それに伴い技術者や管理職として働く外国人労働者が日本の関連会社に出向し、キャリア開発やスキル向上の一環として、組織のニーズに応じた業務や研修が実施されるケースがふえています。

現在大和鋼管でも、関連会社であるベトナムの"Daiwa Lance International (DLI)"から6名の仲間が、出向し工場の現場のみならず技術職や、営業の前線でも日々活躍しています。

今回のブログでは、大和鋼管に出向しているベトナム人の仲間が、日々さまざまな業務で働きながら、日本で日常生活を送る様子をご紹介します。海外からの人財の活躍を促進する際の参考にしていただければ幸いです。

"DLI"からの出向者について

"DLI"は大和鋼管の関連会社で、1996年にベトナムのホーチミン市に設立され、1997年より"ランスパイプ"の製造・販売を開始しました。

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現在は"ランスパイプ"の他にも配管用炭素鋼鋼管 (SGP)や一般構造用炭素鋼鋼管 (STK)、一般機械構造用炭素鋼鋼管 (STKM)などを製造しており、世界 約50ヶ国にある250社以上の会社と取引を行っています。

現在"DLI”から大和鋼管への転勤者は6名おり、それぞれ製造・技術や品質管理及び安全操業最適を始めとした製造現場や、人事総務や営業などの部署に所属しています。

出向期間は原則3年間が想定されており、その期間に様々な知識や経験を得て、"DLI"に戻ってからも更に活躍できるように、一人ひとりが日々努力しています。

日本語の習得

当社でベトナムから来た仲間たちが、今迄どのように日本語を覚え、日本での新しい職場環境に適応し、日々活躍してくれているのかをご紹介します。

大和鋼管への出向者は、来日する前から既にベトナムで日本語を学んでいますが、来日してからも市役所や無料の日本語支援会などの機関を利用し勉強しつつ、日常生活の中で日本語を習得しています。

また出向者の中にも学校で日本語を学んだり、前職も日本企業で働いた経験がある日本語が堪能なメンバーが居るので、翻訳のみならず様々な業務関連の課題や問題に関して、幅広く他のメンバーをサポートしてくれています。

日本語クラス
 
また”DLI”からの出向者は、原則既に”DLI”で営業に携わっていたり、製造現場でエンジニアとして大いに活躍していたり、”DLI”で製造する製品に詳しかったりするメンバーが揃っており、来日する時点では既に即戦力のレベルに達しています。
 
その上で”DLI”で製造された製品の仕様に関する事柄や、日本で行なっているパイプの切断や面取り仕上げなどの加工、更には梱包方法や荷姿等について、実際の業務の中で日本語を学んでいます。

大和鋼管での販売活動

"DLI"では、電炉や高炉向けのランス鋼管販売や、ベトナム国内や日本向けの一般構造用鋼管/カラーパイプなどを含め、世界 58 か国で250社以上の会社と取引の取引実績があります。
 
この"DLI"の特徴ある製品群や幅広い販売ネットワークや、それに伴う業務で得た国内/海外での営業販売及び在庫・物流の知識/経験を日本での販売活動に活かすべく、新たに"DLI"からのランス+黒管などの仕入販売を行う"グループ製品販売部"が設立され、ベテランの日本人営業2名と若いベトナム人営業の2名が活躍しています。

グループ販売

ベトナム人営業の2名は、知識と経験が豊富なベテランの日本人営業2名から、実際に日本での販売活動を行ないながら様々なことを教わり、日々の業務を行っています。

日常生活の充実

ベトナムからきた仲間は、仕事の面だけでなく、日々の日常生活についても日本を学ぶことに励んでいます。

ベトナムからきた仲間の多くは、当社の寮に他の日本人の仲間と一緒に住んでおり、平日の食事は本社工場内の食堂を利用しています。時には日本の食文化を学ぶ一環として、お取引き先からいただいた松茸を"松茸ご飯"にして食べたりする様な機会もあったりします。

食堂

特に初めて来日した”DLI”からの出向メンバーは、食事に限らずこれから様々な日本の文化を初体験していくと思いますが、常に初心を忘れず日本語や日本の文化についても学び、仕事もプライベートもハツラツと充実させてくれればと思います。

帰国後の目標

前述のように、出向期間は原則3年間が想定されていますが、ベトナムへの帰国後も、日本で得られた経験・知見を存分に活かして、"DLI"でさらに活躍することが期待されています。

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大和鋼管で学んだ技術や業務に関する知識や経験が、自らのキャリアにどのように活かされるのかといった部分も考慮しながら、それぞれのスキルを活かして活躍して貰いたいと考えています。

まとめ

今回は、大和鋼管に出向しているベトナムの”DLI”から出向してきた仲間が、どのように学び働きながら、日々の生活を送っているかをご紹介しました。

また先日”New York Times”から、本件に関連した取材を受けており、2024年10月03日の記事にその内容が掲載されていますので、以下のリンクからご参照いただければ幸いです。

リンク: In Japan’s Countryside, Century-Old Firms Learn to Embrace Foreign Workers

日本という遠く離れた地で培った彼らの努力と適応力は、母国であるベトナムへの帰国後も、本人の自信と意欲のみならず、一緒に働く他の仲間の模範になることと思います。

そんなベトナム人労働者が活躍する"グループ製品販売部"や、そこで扱う製品・サービスに関してご興味がある方がいらっしゃいましたら、当社の営業担当者にご連絡いただくか、以下のお問合せフォームよりお気軽にご相談下さい。 

新規CTA

 

最後までお読みいただき感謝申し上げます。これからも皆さまの"為になり、役に立つ"情報を様々な角度から提供して参りますので、引続きよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。


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