バッカン

“バッカン”とは、建築現場や工場等から出た”産業廃棄物”を一時的に保管するために使われる、底面が四角形の箱状の鉄製大型容器を指しています。”脱着式コンテナ”、あるいは”産廃ボックス”と呼ばれることもあります。
”バッカン”の語源には諸説ありますが、旧海軍の食事運搬用の鉄製の缶である”麦缶”や”飯缶”が元となり、広く鋼製の入れ物の通称や他の意味でも使われるようになった様です。

”バッカン”は強度が高いため固定して積み重ねたり、専用の装置がついた車両に直接装着して運ぶことが可能です。また一時的な保管の他に、”産業廃棄物”の収集や運搬にも活用されています。

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”産業廃棄物”はわずかであっても人体や環境に悪影響を及ぼす可能性があるため、”バッカン”を用いて”産業廃棄物”を保管する際は、”廃棄物処理法”で規定されている以下の保管基準を守らなくてはなりません。

  1. 囲いの設置
  2. 産業廃棄物保管の旨と必要事項を記載した掲示板の設置
  3. 飛散/流出/地下浸透/悪臭発散の防止対策
  4. 公共水域や地下水の汚染対策
  5. 害虫の発生予防対策
  6. 屋外で容器なしで保管する際の積み上げ高さの制限

参照リンク産業廃棄物保管基準/廃棄物処理法施行規則第8条(環境省令)/福井県HPより

”産業廃棄物”は排出事業者が責任を持って保管し、適切な処分が行われるよう管理する義務があるため、産廃物管理作業の効率化や安全化を目的として”バッカン”の積極的な設置が推奨されています。

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