純亜鉛層

”純亜鉛層”とは溶融亜鉛メッキ皮膜最上部にあるほぼ亜鉛だけの層の事です。”純亜鉛層”は緻密で複雑な六方晶系の構造を持ち、軟らかく強靭で展延性に富む為、加工を施した際にも組織が壊れ難いのが特徴です。

溶融亜鉛メッキはη(イータ)層とも呼ばれる”純亜鉛層”以外に、鉄と亜鉛が混じり合い緻密な組織で靭性/延性のあるδ1(デルタワン)層と柱状の組織で比較的に硬く摩耗に強いζ(ツェータ)という2つの”合金層”の計3層より構成されており、赤サビを発生さない防錆性能には、主に亜鉛だけで構成される”純亜鉛層”の厚さが最も影響を及ぼします。

参考文献:日本溶融亜鉛鍍金協会_めっきFAQ6. 亜鉛めっきの皮膜組織は?

メッキ層の断面構造図
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