2023.01.25

単管パイプの全てがわかる?!基礎知識から価格・活用方法まで徹底解説!

"単管パイプ"は、主に建築現場で仮設足場に使用されるパイプです。ただ、一口に"単管パイプ"といっても、厚みや製造方法には違いがあり、価格や耐久性も変わります。

こちらのページでは、"単管パイプ"に関する様々な情報をまとめました。

「”単管パイプ”についての広く知識を得たい」、「入手可能な”単管パイプ”の性能や差を良く理解した上で、購入を具体的に検討したい」とお考えであれば、ぜひこの内容を確認し、今後の取組にお役立ていただければ幸いです。

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"単管パイプ"の規格とは?

"単管パイプ"とは、仮設足場の資材として使われる鋼管で、"単管"や"足場管"とも呼ばれており、サイズは直径・厚み・長さで構成され、このうち直径は"JIS規格"(日本産業規格)で一律に48.6mmと定められています。

[JP]SL700

厚みには現在2.4mmと1.8mmの2種類があり、元々の基本的な厚みは2.4mmですが、軽量化された1.8mmの"単管パイプ"も広く普及しています。

"単管パイプ"の厚みについて詳しく知りたい場合は、以下のブログにそれぞれの特徴を記載してありますので、参考にしていただければと思います。

 ブログ:DIYならどちらを選ぶ??肉厚2.4mmと1.8mmの単管パイプの違いについて。

"単管パイプ"の三種類の製造方法

製造方法はいくつか種類があり、一般的なのは"先メッキ"、"ドブメッキ"、"インラインメッキ"の三種類です。

  • 先メッキ:鋼板にメッキを施してから鋼管に成形する方法。市場に広く普及しています。[JP]先メッキ工程
  • ドブメッキ:鋼板を鋼管に成形した後でメッキを施す方法。パイプ内外面にくまなくメッキを施せます。
    [JP]ドブメッキ工程
  • インラインメッキ:鋼板を鋼管に成形しながらメッキを施す方法。他の製法に比べてパイプ外面の防錆性が極めて高く、外観も美しく仕上ります。[JP]インラインメッキ工程

大和鋼管が取り扱う"単管パイプ"の種類

当社では、以下の三種類の"単管パイプ"を全て"インラインメッキ"で製造しております。

  • スーパーライト700
  • パーフェクトポストジンク
  • ポストジンク

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スーパーライト700

パイプ画像-SL700

"スーパーライト700"は、「軽くて丈夫な"単管パイプ"が欲しい」、「現場の作業負担を軽減したい」、「輸送コストを削減したい」という方にオススメです。

当社と日本製鉄株式会社が共同開発した"軽量単管パイプ"であり、厚み1.8mmで軽量化した一方で、引張り強さは従来品よりも40%向上しています。

"スーパーライト700"は一般に広く普及しており、ホームセンターやECサイトでもご購入いただけます。

スーパーライト700資料

パーフェクトポストジンク

パイプ画像-PPZ

"パーフェクトポストジンク"は、「とにかく防錆性能が高い"単管パイプ"が欲しい」という方にオススメです。

内面と外面の両方にメッキを施した溶融亜鉛メッキ鋼管で、赤サビ発生を防ぐほか、鉛/カドミウムといった有害物質を殆ど含まないため、安全/安心にご使用いただけます。

"パーフェクトポストジンク"は受注生産品となっておりますのでご注意ください。

お役立ち資料はコチラ

ポストジンク

[JP][Blog]パイプ画像PZ

"ポストジンク"は、当社が1973年から製造を始め、時代の変化に応えて随時進化してきたスタンダードな"単管パイプ"であり、「サビに強く、環境に優しい、経済性の高い"単管パイプ"が欲しい」という方にオススメです。

こちらの"単管パイプ"も一般に広く普及しており、ホームセンターやECサイトなどでご購入いただけます。

"ポストジンク"の"単管パイプ"は、外面が全周均一メッキされているのみならず、内面には環境負荷の低い水性亜鉛無機コーティングである"ミズエコ"を施してあります。

"ミズエコ"は、当社と日本ペイント・サーフケミカルズ株式会社が共同開発したコーティングで、大気汚染の一因となる揮発性有機化合物VOCを殆ど発生させず、環境に極めてやさしく優れた環境性能と防錆性能の両立にチャレンジしています。

資料ダウンロードはこちら

大和鋼管の"単管パイプ"の仕様と価格情報

"単管パイプ"の長さについて

"スーパーライト700"及び"ポストジンク"の"単管パイプ"は、長さ1.0M~6.0Mまで50cmピッチでご用意しております。

ただし、4.5Mと5.5M品は在庫が少ないサイズとなっており、短尺の3.5M以下の長さでは切断費がかかる場合がございますのでご留意ください。

直径 厚み 長さ ピン無 ピン付   直径 厚み 長さ ピン無 ピン付
48.6mm 1.8mm 1.0M   48.6mm 2.4mm 1.0M
48.6mm 1.8mm 1.5M   48.6mm 2.4mm 1.5M
48.6mm 1.8mm 2.0M   48.6mm 2.4mm 2.0M
48.6mm 1.8mm 2.5M   48.6mm 2.4mm 2.5M
48.6mm 1.8mm 3.0M   48.6mm 2.4mm 3.0M

48.6mm

1.8mm

3.5M   48.6mm 2.4mm 3.5M
48.6mm 1.8mm

4.0M

  48.6mm 2.4mm

4.0M

48.6mm 1.8mm 4.5M

×

  48.6mm 2.4mm 4.5M

×

48.6mm 1.8mm 5.0M   48.6mm 2.4mm 5.0M
48.6mm 1.8mm 5.5M ×   48.6mm 2.4mm 5.5M ×
48.6mm 1.8mm 6.0M   48.6mm 2.4mm 6.0M

加工について

加工について当社では、"ピン加工"/"切断"/"ステンシル"/"ダボ加工"/"管端塗装"等に対応しております。なお各加工サービスについては、別途加工費がかかります。

加工-ピン

"ピン加工"された"単管パイプ"を当社では常時在庫しておりますので、お気軽にご相談ください。また一定数量を満たすことを条件に、お客様のニーズに応じた"切断"/"ステンシル"/"ダボ加工"等の対応も承っております。

"単管パイプ"の価格について

当社の"単管パイプ"には定価はございませんが、各製品の小売価格については以下のページをご参照ください。

軽量単管パイプ"スーパーライト700"の導入事例

軽量単管パイプ"スーパーライト700"を導入いただいた一例をご紹介します。

日本全国の神社やお寺の社寺工事を手掛けていらっしゃる有限会社桑平工業さまは、リースでお使いになった際に"軽さ"を体感したことをきっかけとして、以降の足場管を"スーパーライト700"に切り替えてくださったそうです。

[JP][Blog]鹿島神宮奥宮

桑平工業さまが手がけた鹿島神宮の屋根改修工事の際にも、足場管として当社の"スーパーライト700"を選んでいただきました。本件のさらなる詳細については、以下の記事をご覧ください。

 ブログ:「スーパーライト700」で実現する文化・伝統の継承。桑平工業さまのご活躍について。

仮設足場以外の活用方法

"単管パイプ"は、実は仮設足場以外の用途にも幅広く使われており、特に、過酷な環境下で耐久性が求められる太陽光架台やビニールハウスの骨組みとしても活躍しています。

[JP][Blog]単管パイプを使った太陽光架台

また、身近なホームセンターやECサイトでも購入が可能で、切断や接合もしやすいことから、"単管パイプ"はDIYにもオススメの資材です。

購入に関すること

購入方法

購入方法は、大きく分けて以下の5パターンがあります。

  • 資材販売店の店舗で買う
  • ホームセンターで買う
  • ECサイトで買う
  • メーカーに注文して指定場所に搬入してもらう
  • メーカーに注文して倉庫に自分で引き取りに行く

数百本〜数千本の纏まった数量を必要とされている場合は、店舗のほか搬入や倉庫引き取りに対応しておりますのでご相談ください。

当社から直接お届けする場合は、原則3営業日以内出荷やお引取りが可能になっています。

[JP]ホームセンターとECサイトイメージ図

数本〜数十本だけ欲しいという場合は、ホームセンターやECサイトからご購入いただくのがオススメです。お近くで取扱いがあるホームセンターを知りたいという方は、以下のブログをご参照ください。

 ブログ:スーパーライト700がすぐ欲しい!!取扱いのあるホームセンターのご紹介。

正束/バラ束の違いについて

"正束"とは、資材をサイズごとに定められた本数で結束した状態のことです。受注時の基本単位となっているため、搬入や倉庫での引き取りは主に"正束"で取り扱っています。

直径サイズ48.6mmの"単管パイプ"の正束数は、厚み2.4mmおよび1.8mmともに1束100本となっています。

[All]結束姿2022.07.06

一方で"バラ束"とは、"正束"以外の本数で"単管パイプ"を結束したものです。出荷倉庫や拠点によっては取り扱いがなかったり、別途料金をいただいたりする場合がございますので、"バラ束"をご希望の際はお問い合わせください。

アフターケア/トラブル時の対応

もし製品に不都合な点や不安な点があれば、当社品質保証担当者が対応いたします。お電話やFAXでお問い合わせください。

代表の電話番号はこちらです。
TEL : 028-686-3581

業者様の"単管パイプ"のお見積もりは無料で承っております。"単管パイプ"のお見積をご希望の方は、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

足場管お見積りはコチラ

まとめ

今回は、"単管パイプ"に関する基本的な情報を広く盛込んだ上で、当社の取り扱い製品やその採用事例についてもご紹介させていただきました。

さらに、この記事でご紹介した内容をベースとして、より詳細な情報をA4サイズのホワイトペーパー形式に再編集した資料をご用意させていただきました。

以下のフォームより無料でダウンロードが可能ですので、お手元の資料や社内研修資料などとしてもご活用ください。

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"単管パイプ"についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事もぜひご参照ください。

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最後まで読んでいただき感謝申し上げます。何かご質問や要望等があれば、何時でもご遠慮無く連絡ください。

引続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


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