"単管パイプ"は、工事現場の仮設足場等のプロユーズだけではなく、一般の方々が多く活躍する"DIY (Do・It・Yourself = デュー・イット・ユアセルフ)"の世界でも、その強度やインダストリアルな雰囲気から人気の素材です。
しかし、製作の過程でどうしても生まれてしまうのが、"単管パイプ"を必要な長さにカットした後の"端材"です。まだまだ使える素材なのに活用方法が見つからず、勿体なくて困ったという経験はありませんか?
そこで今回は、"単管パイプ"の"端材"を活用した"DIY"の作品として、"シューズラック兼ステップ"を製作しましたので、その様子をレポートします。
必要な材料/道具から作り方の全工程、製作のコツまで詳しくお伝えしますので、皆さまが単管パイプを使って"DIY"を行う際の参考にしていただければ幸いです。
なお、以下のブログでは、"シューズラック兼ステップ台"以外にも、"単管パイプ"の"端材"を活用した"DIY"のアイデアをご紹介しています。ぜひこちらも併せてご覧ください。
関連ブログ:"単管パイプ"の"端材"でDIY?!工夫次第で新たな価値を産む切れ端活用のアイデアをご紹介。
"シューズラック兼ステップ台"の完成イメージ
今回ご紹介する"シューズラック兼ステップ台"はこちらです!
以前制作した"棚 (ラック)"と構造が同じである為、こちらの作り方を応用しました。
関連ブログ:単管パイプでDIY!!”棚 (ラック)”の作り方とコストに関する気付き。
それでは、実際にどうやって作っていくのか、事前準備と作業工程を解説していきます。
事前準備
"DIY"を行う際は、いきなり材料の買い出しや組み立てに入る前に、事前準備が必要です。順番に確認していきましょう。
設計図を描く
まずは設計図を作成し、完成イメージを具体化します。
想像だけで済ませるのではなく、実際に紙やパソコン等でイメージを描き出すことによって、製作に入った際に「寸法が合わない」、「材料が足りない」といったトラブルを避けることができます。
必要な材料・道具類を揃える
完成イメージが固まったところで、必要な材料と道具/工具を揃えます。今回私たちが用意したものは以下の通りです。
名称 | 個数 | 1点あたりの参考価格 |
アカシア集成材 600×300×20mm |
1枚 | 980円/枚 |
ユニクロ木ネジ 3.1mm×16mm |
8個 | 168円/袋 |
※板留金具(過去DIYの資材) | 4個 | 627円/個 |
固定用ベース | 4個 | 1,380円/個 |
コーナーL継ぎ | 4個 | 1,480円/個 |
単管パイプ(SL700) 外径48.6mm /長さ135mm |
4個 | - |
単管パイプ(SL700) 外径48.6mm/長さ280mm |
2個 | - |
材料は本社工場から近いホームセンターで購入しました。足回りは、当社の軽量単管パイプ"スーパーライト700(SL700)"の"端材"を活用しています。材料費の合計は約18,000円となりました。
"スーパーライト700"は、当社と日本製鉄株式会社が共同開発した"軽量単管パイプ"で、DIYパーツとしても人気です。身近なホームセンターやECサイトでご購入いただけます。
必要な道具/工具
今回のDIY作業で使用した道具は以下の通りです。
もし準備の段階で"端材"の長さが揃っていない場合は、さらに"パイプカッター"を用いて長さを調整してください。
作業工程
準備が整ったら、いよいよ組み立てです。作業の流れや注意点を詳しく解説していきます。
SL700(135mm)を固定用ベースに差し、セットボルトを仮止め
固定用ベースに短い方のSL700(135mm)をそれぞれ差し込みます。この時、セットボルトは仮止めでOKです。
固定用ベースの反対側にコーナーL継ぎを差し込む
SL700(135mm)差し込んだ反対側には、コーナーL継ぎを差し込みます。
板留金具をSL700(280mm)に通す
板留金具は、天板となるアカシア集成材とパイプの脚を連結させる為の金具です。長い方のSL700(280mm)に、この板留金具を通しておきます。
SL700(280mm)にコーナーL継ぎを差し込む
板留金具を通しておいたSL700(280mm)に、コーナーL継ぎを差し込みます。上記の画像の状態になれば正解です。これで、"シューズラック兼ステップ"の脚となる訳です。脚は2つ必要なので、もう一度同じ作業を繰り返してください。
【製作のコツ】
連結金具を差し込む順番を間違えると、"外す→再び取り付ける"の二度手間になってしまうので、前もって順番をイメージしてから作業しましょう!
脚の位置調整
平らな場所に置いたアカシア集成材に脚を乗せ、完成品を地面に置いた時に安定するように、位置を調整します。
インパクトドライバーでビス打ち
2つの脚の位置が決まったら、インパクトドライバーとユニクロ木ネジを用いてビス打ちを行います。
【製作のコツ】
複数人での作業がオススメです。1人が脚をシッカリと支え、もう1人がインパクトドライバーを使うとスムーズです。
板留金具のセットボルトを仮止め
板留金具のセットボルトを仮止めします。最後に改めて全体のセットボルトを締め直すので、この段階ではギチギチに固く締める必要はありません。
各セットボルトを増し締めする
再びひっくり返し、平らな地面でガタつきが無い状態にしてから、各セットボルトをさらに締め込みます。締め込みが甘いと安全性に関わりますので、注意して作業しましょう。
完成!
全てのボルトを固く締め直したら、"シューズラック兼ステップ台"の完成です!
製作者の感想
"シューズラック"として実際に靴を収納してみたところ、サイズもちょうど良く、ぴったりと収納する事ができました。
"ステップ台"として上に乗ってみると、準備の段階で長さを正確に計測し、固定作業もシッカリと行いましたので、シッカリと安定しています。"端材"の脚は元々は仮設足場に使われる"単管パイプ"なだけあって、さすがの頑丈さです!
まとめ
今回は、"単管パイプ"の"端材"を活用した"シューズラック兼ステップ台"を"DIY"する様子をお届けしました。
大型作品を"DIY"するには長さが足りない"端材"でも、工夫次第で材料として活用できます。
今は"SDGs"に代表されるように、物を大切に使い、廃棄物を減らす事が大切な時代です。ぜひ余った材料を活かす環境にも優しい”DIY”を楽しんでみてくださいね。
記事内でご紹介した軽量単管パイプ"スーパーライト700"についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページから製品カタログがダウンロードできますので、ご活用ください。
当社では、皆様の"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を行っております。"単管パイプ"を使った"DIY"について、何かご質問やご相談等がございましたら、以下のページからお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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