当社では、時事の話題や当社の製品/サービスの細かい部分についてなど、我々が皆さまの"為になり役に立つ"と考えた情報を、ブログやメール等の様々な形でお届けしています。
そんな中で、当社の加工サービスについても過去複数回に渡ってご紹介させていただき、ありがたいことにその後に読者の方から、さらに踏み込んだピン加工や切断くずに関するご質問をいただく機会があり、その質問に対する内容をメールにてご案内しました。
そこで今回は、実際に寄せられた質問に対し、加工現場のリアルな対応方法をQ&A形式でご紹介したメールを改めてブログ化しましたので、ぜひお取引き先との遣り取りやご自身でのご対応のご参考にしていただければ幸いです。
メッキパイプ加工に関する質問 Q & A
ここからは、当社のメッキパイプ加工に関する質問をピックアップし、Q&A形式でご紹介していきます。
Q1:ピン穴をあけた際のパンチくずはどうやってパイプの外に出しているんですか?
当社の穴あけ加工では、"芯金(しんがね)"という部品をパイプ内に挿入し、内側と外側の両方向から刃物で剪断する独自の手法を活用しています。
パイプの外側から圧力をかけて切断する場合、内部にパンチくずが残ってしまうといったケースも考えられますが、当社で使用している芯金は特殊な工夫が施されており、パンチくずがパイプ内に滞留しない構造になっています。
Q2:6.0m等の長尺サイズのパイプの場合、中にパンチくずが溜まったりしないのですか?
当社では、穴あけ加工後のパンチくずを確実に除去するため、2回のエアー噴射工程を設けています。
まず1回目のエアー噴射は、穴あけが完了した直後に自動機械によって行われます。この際、加工するパイプの長さに応じて噴射時間を細かく調整することで、効率的かつ均等にくずを除去できます。
2回目のエアー噴射は、"端面補修"の前に作業者が手作業で実施しています。人の目で内部を確認しながら丁寧に仕上げることで、微細なくずも残さず取り除きます。
Q3:なぜピン穴は面取り/バリ取りをしないんですか?しなくても大丈夫ですか?
"バリ"が残っていると、部品同士の組付けや作業時の安全性、さらには製品全体の品質に影響を及ぼしかねませんが、当社の穴あけ加工では独自の剪断方式を採用しているため、ピン穴の周辺部分に"バリ"などの余分な突起はほとんど発生しません。
ピン穴の内側にごくわずかな凹凸が残る場合もありますが、これは構造上の許容範囲内であり、怪我の原因となったりジョイント差し込み時に支障が出たりすることはありませんので、安心してお使いください。
Q4:切断くず等がパイプの中に残るともらいサビの原因になってしまいますが、どのように対処していますか?
穴あけ加工をはじめとした各種パイプ加工では、内部に切断くずや異物が残ってしまうと、後工程や製品性能に悪影響を及ぼすことがあり、特に切断くずである切り粉が残ってしまうと金属製品のもらいサビを誘発します。
当社では、穴あけ以外の加工に於いても、加工工程直後と端面補修前の2回に分けてエアー噴射を行うことで、パイプ内部のくずを徹底的に排出しています。
1回目は機械によるエアー噴射で主な切断くずを除去し、2回目は作業員が目視確認の上、手作業でエアー噴射を行い、細かな残留物も確実に取り除いています。
切り粉によるもらいサビ発生については、実証実験を行った結果を以下のブログにまとめていますので、ご興味がある方はこちらからご確認ください。
ブログ:"切り粉"からの"もらいサビ"の影響は如何に?!検証実験の結果とチップソー切断での対処のご紹介。
Q5:大和鋼管ではどんな加工ができるのですか?
当社では、"ピン加工"/"スエージ加工"/"ピッチマーク"/"ダブルカット"など、さまざまな加工オプションに対応しています。
当社の各種加工サービスについては、それぞれ用途や特徴を詳しく解説したブログがございますので、気になる方は以下のリンクよりご覧ください。
ピン加工:単管パイプの"ピン加工"って何の為?!その目的やメリット・デメリットを詳しく解説。
スエージ加工:"スエージ"って何?!メッキパイプの連結をスムーズにする圧縮加工について詳しく解説。
ピッチマーク:"ピッチマーク"って何?!その加工方法や作業効率をアップする活用方法をご紹介。
切断加工:"ダブルカット"で美しい切断面を!!丸くて綺麗なパイプを効率良く実現する切断技術とは?!
当社のメッキパイプ"スーパーライト700"のご紹介
"スーパーライト700"は、従来の単管パイプに比べ同等以上の強さを持ちながら25%軽量化されており、作業性向上やコスト低減が期待できる”軽量単管パイプ”です。
建築現場に於いては、仮設足場の資材としてのみならず農業資材としてや、DIYでも頻繁に使われるなど、幅広い用途で活用が広がっている当社の主力製品です。
"スーパーライト700"は、"軽くて強度が高い"且つ"環境負荷に配慮された製品である"ことが特徴です。ご興味のある方は、以下のフォームより無料でカタログがダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
当社では、"スーパーライト700"の他にも"パーフェクトポストジンク"、そして"ポストジンク"の単管パイプをご用意しております。各製品の違いについては以下の記事で解説しておりますので、併せてご参照ください。
ブログ:"単管パイプ"の全てがわかる?!基礎知識から価格情報及び活用方法・購入までをまとめて解説。
まとめ
今回は、読者の方から寄せられたご質問に対し、実際の加工担当者への確認を元に回答したメールの内容を改めてブログ化しました。皆さまの日々の業務において、少しでもお役立ていただければ幸いです。
過去には以下のようなQ&Aブログもご紹介しておりますので、こちらもぜひご確認ください。
ブログ:【Q&A】"製品資料"に関するお問合せへの回答まとめ。仮設工業会の認定証/ミルシート/設計単価のご提供について。
ブログ:【Q&A】単管パイプを公共工事で活用する際のポイントは?!よくある質問への回答で注意点をシッカリ確認。
今回ご紹介した内容以外にも、メッキパイプに関する素朴な疑問や「こんな情報がほしい!」といったご要望があれば、以下のフォームよりお気軽にお知らせください。いただいたお声は今後のコンテンツ改善や新規記事作成のヒントにさせていただきます。
最後までお読みいただき感謝申し上げます。
当社はメッキパイプをご活用する際に、お客さまに最も頼られるベストパートナーになることを目指し、日々"為になるお役立ち"の充実に努力してまいります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
- タグ:
- 単管パイプ/足場管