保有量4,000㌧なら2.5億円超の切替メリット?!軽量単管パイプ"スーパーライト700"が生み出すコスト削減の可能性とは。

軽量単管パイプは、従来の単管パイプである"STK500"に比べて引張り強さを約40%以上向上させながら、厚みを2.4㎜から1.8㎜へ薄くすることで25%の軽量化を実現しています。

しかし、その軽さが自社にどんな価値を生み出すか?についてイメージし難く、軽量単管パイプを導入し辛いと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、軽量単管パイプが生み出す価値についてまとめた内容をご紹介いたします。

軽量単管パイプ"スーパーライト700"が生み出す4つの価値

従来品よりも25%軽い軽量単管パイプは、①現場で生み出す価値、②輸送で生み出す価値、③環境改善で生み出す価値、④資産として生み出す価値の4つの価値があります。

今回は、当社の軽量単管パイプ"スーパーライト700"が生み出すそれぞれの価値について解説していきます。

①現場で生み出す価値 (作業負担の軽減・工期短縮)

単管パイプの従来品は4m1本で10.9kgの重さであり、3本で32.7kgになります。しかし、"スーパーライト700"は4m1本で8.3kgの重さのため3本で25kgと、従来品と比べると約8kgも軽量化されることになり、作業負担が25%軽減されます。

SL700-作業負担軽減-軽量化-png

私たちが過去に行った実証実験を踏まえると、作業負担の軽減に伴い25%の重量削減分がほぼそのまま運搬時間の削減に貢献するため、作業効率も25%改善できることになります。

運搬作業効率の実証実験については、以下のリンクより詳細をご覧いただけます。

ブログ記事:”軽さ”は効率?!”スーパーライト700”による”建設業の2024年問題”へのお役立ちについて。

②輸送で生み出す価値 (積載本数の増加・配送回数の削減)

仮に4mの単管パイプ3,600本をトラックで配送する例を想定します。10t車1台で運べる単管パイプ4mの本数は従来品の場合900本で、3,600本を運ぶためには4台のトラックが必要になります。

"スーパーライト700"の場合は、10t車1台で運べる単管パイプ4mの本数は1,200本となり、積載本数が増加します。

さらに、同じ3,600本を運ぶのに3台のトラックで済むため、配送回数の削減が可能になります。

軽量化_スーパーライト700-1

③環境改善で生み出す価値 (CO2排出量の削減・資源の有効活用)

"スーパーライト700"は、25%の軽量化により鋼材の使用量削減や運搬時のガソリン使用量/輸送トラックの台数削減ができ、運輸や製鉄所での二酸化炭素排出量の削減/減少等に繋がり、"温室効果ガス"排出量を抑えることが可能です。

[JP][Blog]SL700_eco

④資産として生み出す価値 (総所有コスト= Total Cost of Ownership (TCO ) )

"スーパーライト700"は、上記①〜③の様に製品を使用する毎に3つの価値を生み出しますが、それは購入してから廃棄するまでの期間に継続して発生します。

つまり、"スーパーライト700"を資産として所有する期間のすべてのコストの総額である、"総所有コスト (TCO)"をトータルで削減している訳です。

滅失コストの削減

"スーパーライト700"は、従来の単管パイプと比べて1.4倍の強度があります。従来の単管パイプの滅失率を6.0%で滅失率の改善度が最大荷重に比例すると仮定すると、スーパーライト700の滅失率は5.6%となり滅失率を0.4%改善することができます。

この滅失率を元に、"スーパーライト700"の耐用年数を"log(1-滅失率)(1/2)"で計算すると、滅失率5.6%では約12年間となるので、下記のケースに於ける期間でのTCOの削減は、実に293万円/年 x12年 = 3,516万円になると算出できます。

作業コストの削減

"作業コスト"に着目した場合、"スーパーライト700"を使用することで25%軽量化による作業者の効率がアップし、単管パイプに関連する荷下ろしや整備作業の人件費を削減する事ができます。

もちろん、実際の作業頻度は一定ではありませんが、"スーパーライト700"の耐用年数を滅失率5.6%で約17.85年間と仮定すると、その期間の於けるTCOの削減は、下記のケースで考えると実に338万円/年 x12年 = 4,056万円になる訳です。

[JP][Blog]TCO作業コスト2

運送コストの削減

"運送コスト"に注目した場合、"スーパーライト700"を使用することで25%軽量化による"運送コスト"の削減を輸送車両台数の削減等で実現する事が可能となります。

この場合も実際の輸送頻度は飽くまでも想定ですが、"スーパーライト700"の耐用年数を滅失率5.6%で約17.85年間と仮定すると、その期間の於けるTCOの削減は、下記のケースで考えると実に1,575万円/年 x12年 = 18,900万円になる訳です。

TCO 運送コスト

まとめ

上記を踏まえて纏めると、今回の保有量4,000㌧=1,465,200メートル相当で"スーパーライト"の滅失率が5.6%の場合をモデルケースとした場合、その耐用年数12年間で従来管に比して生み出される"TCO"の削減総額は、以下のとおり実に2.5億円を超えることになります。

 

滅失コストの削減 + 作業コストの削減 + 運送コストの削減 = 3,516万円 + 4,056万円 + 18,900万円

= TCO削減総計 26,472万円


"スーパーライト700"を活用した"TCO"の削減について、詳しく知りたい方は以下のブログを参考にしてください。

ブログ記事:スーパーライト700で運送コストを削減!?TCOの取組について。

軽量単管パイプの注意点

続いて、当社の"スーパーライト700"に限らず、軽量単管パイプ全般における注意点をご紹介いたします。

労働安全衛生規則に適合した製品を選ぶ

肉厚1.8mmの軽量単管パイプには、引張り強度が700N/㎟であることを表現する"STK700"という表記がされている場合がありますが、JIS規格で定めるJIS G 3444(一般構造用炭素鋼鋼管)には、"STK700"は含まれていません。

そのため、実際に人が乗る足場や一定規模の仮囲いなどの仮設資材を作りたい場合は、"労働安全衛生規則"で定められている"JIS規格以外で使用する場合の規定"に適合しているかどうかを確認する必要があります。

(鋼管足場に使用する鋼管等)

第五百六十条 事業者は、鋼管足場に使用する鋼管のうち、令別表第八第一号から第三号までに掲げる部材に係るもの以外のものについては、日本産業規格A八九五一(鋼管足場)に定める単管足場用鋼管の規格(以下「単管足場用鋼管規格」という。)又は次に定めるところに適合するものでなければ、使用してはならない。


一 材質は、引張強さの値が三百七十ニュートン毎平方ミリメートル以上であり、かつ、伸びが、次の表の上欄に掲げる引張強さの値に応じ、それぞれ同表の下欄に掲げる値となるものであること。
引張強さ(単位 ニュートン毎平方ミリメートル) 伸び(単位 パーセント)
三百七十以上三百九十未満 二十五以上

三百九十以上五百未満

二十以上

五百以上

十以上
二 肉厚は、外径の三十一分の一以上であること。

2 事業者は、鋼管足場に使用する附属金具のうち、令別表第八第二号から第七号までに掲げる附属金具以外のものについては、その材質(衝撃を受けるおそれのない部分に使用する部品の材質を除く。)が、圧延鋼材、鍛鋼品又は鋳鋼品であるものでなければ、使用してはならない。

(引用元:昭和四十七年労働省令第三十二号労働安全衛生規則

単管パイプ用の金具を選ぶ

「市販の単管パイプ用金具は1.8mmの単管パイプでも使えるの?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、ジョイント金具や単管クランプは1.8mmの"単管パイプにもお使いいただけます。

しかし使用にあたり大きな問題はありませんが、単管パイプの内側に差し込むタイプのジョイント金具では、多少のガタつきが発生することがあります。

これは、2.4mmの単管パイプではサイズが外径48.6mm/内径43.8mmなのに対し、1.8mmの単管パイプは外径48.6mm/内径45.0mmと、内径に1.2mmの差があるためです。

[JP]肉厚による内径外径の違い

DIY制作物等に於いてガタつきは気にならない程度であることが殆どかと思われますが、ガタつきの発生が好ましくない場合には、内側に差し込まずに使用できるタイプの金具を選択するといった方法もあります。

1.8mmの単管パイプとジョイントのガタつきについては以下の記事に詳しく記載されていますので、ご興味がある方はこちらをご覧ください。

 ブログ:スーパーライト700に最適なジョイントはドレ?ガタつきをなくすジョイントの選択。

"たわみ"と座屈を考慮する

強度が高い一方で、2.4mmの単管パイプよりも"たわみ"やすい点には注意が必要です。"たわみ"は長さが長いほど大きくなるため、5mや6mといった長い単管パイプを使って作る構造物の"たわみ"が気になる方は、2.4mmの単管パイプと"たわみ"具合を比較した上で選んでいただくことをおすすめします。

なお、ホームセンターで一般的に取り扱っている単管パイプは最長で4mであり、4mであれば"たわみ"の程度はさほど気にならないと考えます。

当社の軽量単管パイプ"スーパーライト700"のご紹介

私たちの"スーパーライト700"は、当社と日本製鉄株式会社が共同開発した軽量単管パイプで、鋼管の特性としては相反する要素である"軽量"且つ"強靭”という特徴を両立させています。

パイプ画像-SL700

 

 


"スーパーライト700"は、従来の単管パイプである"STK500"に比べて引張り強さを約40%以上向上させながら、厚みを2.4㎜から1.8㎜へ薄くすることで25%の軽量化を実現しました。

軽量単管パイプ"スーパーライト700"は、使用している鋼材が特別仕様であることからJIS規格製品ではありませんが、"労働安全衛生規則に適合している製品であるため、安心して足場管としてご使用いただけます。

SL700-労働安全衛生規則

軽量単管パイプ"スーパーライト700"のお見積をご希望の方は、以下のフォームよりご相談ください。

単管パイプのご相談はこちら︎

まとめ

今回は、軽量単管パイプ"スーパーライト700"が生み出す価値についてまとめた内容をご紹介しました。

従来材から軽量単管パイプ"スーパーライト700"に切り替えた場合には、様々なシーンで"ランニングコスト"を削減することが可能となり、更に加えて急速に進む人手不足の軽減や日々課題が膨らんでいる環境問題への対応も可能です。

さらに、"スーパーライト700"は1996年の販売開始以来約50万トン、本数にすると約9,400万本の累計販売実績があります。最も多くのお客さまにご愛用いただいており、私たちが自信を持ってオススメする軽量単管パイプです。

他の軽量単管パイプとの違いを詳しく知りたいという方がいらっしゃいましたら、以下のフォームより資料をダウンロードすることができますので、是非ご活用ください。

新規CTA

最後まで読んでいただき感謝申し上げます。引続き、皆様の"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を続けて参りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

執筆者紹介

田中 辰弥
田中 辰弥
大和鋼管工業(株)企画部企画 課長。理工学部で得た知見を応用し、メッキパイプの構造解析に情熱を注ぐエキスパート。NETIS登録申請やハウスの構造診断といった高度な技術分野を担いながら、西日本での豊富な営業経験を活かした現場/顧客視点で、信頼性の高い技術情報を発信。

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