私たちは、
しかし、"バタ角"や"バタ丸"を扱う型枠業者さまや販売店の営業の方の中には、「"バタ角"の"バタ"ってどういう意味なんだろう?」、「"バタ丸"と"単管パイプ"って何が違うの?」と疑問に感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、"バタ角・バタ丸"の”バタ”とはどういう意味なのかという考察と、私たちが販売している"鋼製バタ角"やそれに付随するサービスについて、ご紹介させていただきます。
そもそも"バタ角・バタ丸"とは?
"バタ角"とは、断面が長方形や正方形をしている四角い形状のパイプの主に建築現場呼ばれている呼称で、一般的には"角パイプ"と呼ばれている部材です。
また"バタ角"は、鋼製以外にも木製/アルミ製のもの、鋼製でも"ハイテン"仕様の製品があり、使用用途や目的によって使い分けられています。
"バタ角"は、主に型枠仮設補強など建設工事のコンクリート打設の際に使用されます。特に西日本では、型枠仮設補強に"バタ角"が多く使用される傾向があります。
一方で"バタ丸"とは、建築現場で作業をするための足場用資材として利用される"単管パイプ"の中で、ピンやダボの加工がされていない部材の呼称です。昨今では"バタ丸"よりも、"単管パイプ"や"丸パイプ"と呼ばれることが多くなっています。
こちらは東日本で多く使用される傾向があり、使われる"バタ丸"は、たわみを避けるため等の理由で、厚み1.8㎜の"軽量単管パイプ"ではなく、厚み2.4㎜の"単管パイプ"が採用されることが多いそうです。
"バタ丸"を連結する際は"ボンジョイント"を使用しますが、"ボンジョイント"は人が乗る足場での使用は法律で禁止されておりますので、ご利用の際はお気をつけください。尚、"ボンジョイント"の使用については以前にブログ記事でご紹介していますので、下記リンクよりご参照ください。
ブログ記事:単管パイプのダボ加工って何??!
"バタ"の由来とは?
"バタ角・バタ丸"の"バタ"はカタカナ表記が一般的ですが、漢字では「端太」と書くようで、元々は"端に置いて使う太い資材"という意味から、"端太角/端太丸"と呼ばれる様になったと考えられています。
前述の通り、現在では"バタ丸"は"単管パイプ"や"丸パイプ"と呼ばれることが多いためか、"バタ"とだけ呼ぶ場合には"バタ角"を指すケースが多いようです。
大和鋼管の"鋼製バタ角"
ここからは、当社で製造販売している"鋼製バタ角"についてご紹介します。
当社の"鋼製バタ角"の資料は、以下のフォームよりダウンロードしていただけますので、お気軽にご利用ください。
大和鋼管の”鋼製バタ角”の材質は2種類
当社が製造販売している"鋼製バタ角"は、JISでSTKR400と規定される"バタ角"と、STKR490と規定される"ハイテンバタ角"の2種類です。
外形は50x50[mm]/60x60[mm]、厚みはそれぞれ1.6[mm]/2.3[mm]があります。
種類 |
認定規格等 |
寸法 |
標準重量 |
断面積A(㎠) |
断面二次 |
許容応力度 |
||
外形(mm) |
厚み(mm) |
(kgf/㎠) |
(N/㎠) |
|||||
バタ角 |
JIS G 3466 |
50x50 |
2.3 |
3.34 |
4.252 |
15.9 |
2,400 |
23,500 |
50x50 |
1.6 |
2.38 |
3.032 |
11.7 |
3,300 |
32,300 |
||
60x60 |
2.3 |
4.06 |
5.172 |
28.3 |
1,600 |
15,600 |
||
ハイテンバタ角 |
JIS G 3466 |
60x60 |
1.6 |
2.88 |
3.672 |
20.7 |
2,350 |
23,000 |
大和鋼管のバタ角は全てパーフェクトポストジンクです
当社が製造している"バタ角"と"ハイテンバタ角"は、全て内外面に全周均一メッキを施した"パーフェクトポストジンク"の仕様です。
"パーフェクトポストジンク"は少ない亜鉛の付着量で、ドブメッキと同等の耐食性を再現することが可能です。
"パーフェクトポストジンク"は、内外面共に全周に均一メッキされているため、外面は先メッキ鋼管の様に外面溶射部からの赤サビ発生を防ぎ、内面は内面溶接ビード部からの赤サビ発生を防ぎます。
特徴として、亜鉛メッキには99.995%純度の最純亜鉛を使用し、亜鉛メッキの上には"トップコート"と呼ばれる特殊防錆透明樹脂を塗布しています。これにより、美しい"パーフェクトポストジンク"の銀白色の輝きが保たれています。
また、ドブメッキと比べて格段にメッキの合金層が薄いことで、曲げ加工によるメッキの割れや剥離が起こりにくくなり、優れた加工性を実現しました。
ご購入いただいた製品の切断加工サービス
当社では、仕入れ業者さま向けにご購入いただいた製品に対して、チップソー等の切断機を使用した切断加工を行い、
但し、お客さま自身が持ち込んだパイプに切断加工のみを提供するサービスは、当社では行っていませんので、予めご了承いただければ幸いです。
メッキ鋼管専業メーカーならではの拘り
当社の"バタ角"と"ハイテンバタ角"は、メッキパイプ専門の鋼管メーカーならではの拘りとして"面取り"と"切断面の補修"及び"ロープ入りの結束"の3つの対応を行っています。
面取り
当社にてチップソー等の切断機で切断した場合には、外面と内面の2面に於いて有害な"バリ"が出ないようにシッカリと面取りを行っています。面取りを行ったなめらかな断面により、安全/安心に使用していただけます。
切断面の補修
"バタ角"と"ハイテンバタ角"の切断面は、鉄地が剥き出しになっている状態で、そのままにすると赤サビ発生の原因となってしまいます。
当社の"バタ角"と"ハイテンバタ角"では、切断面の全てに亜鉛を豊富に含み強力な耐食性を持つジンクリッチペイントの防錆塗料を施しています。
ロープ入りの結束
"バタ角"と"ハイテンバタ角"の結束は、"丸パイプ"に比べてパイプ同士が密着し易く、通気性が悪くなる傾向が顕著です。
当社の"バタ角"と"ハイテンバタ角"では、結束時に白いロープを入れ、パイプ同士に隙間を作り水気/湿気を取り除くと共に、通気性を改善し白サビを発生しづらくしています。
※切断加工を行った3m以下の"バタ角"と"ハイテンバタ角"については、通常、ロープ入り結束を行っておりません。3m以下でロープ入りの結束が必要な場合には、別途営業担当迄ご相談ください。
ここまでご紹介した当社の"鋼製バタ角"の特徴をまとめた資料を用意しましたので、ご興味がある方は以下のフォームよりダウンロードのうえご活用ください。
まとめ
今回は、"バタ角・バタ丸"の"バタ"の意味に関する考察と、私たちが販売している"鋼製バタ角"やそれに付随するサービスについてご紹介いたしました。
当社で通常在庫しているサイズの"バタ角"と"ハイテンバタ角"を以下の一覧表にまとめましたので、参考にしていただければと思います。
"バタ角"と"ハイテンバタ角"の見積が欲しい業者様がいらっしゃいましたら、当社から販売店様をご紹介することも可能ですので、以下の見積フォームよりお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき感謝申し上げます。引続き、皆様の"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を続けてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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- 単管パイプ/足場管