"単管パイプを使ったDIY"の教科書!?クランプとジョイントの使い分けから作品事例までを詳しく解説。

近年は継続するインフレの影響やライフスタイルの変化によって、家具や小物を自ら製作したり補修したりする"Do It Yourself (ドゥー・イット・ユアセルフ)"、つまり "DIY (ディー・アイ・ワイ)"が一層の注目を集めています。

一方で、「"DIY"に挑戦してみたいが、どのような材料や工具を用意すればよいか分からない」や、「まず何から始めればよいのかイメージできない」といったお悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?

そこで今回は、"単管パイプメーカー"である大和鋼管の視点から、初めての方でも"単管パイプ"を用いて、安心/安全かつ楽しく"DIY"に取り組んでいただくためのポイントやコツを、できる限り分かりやすく整理してご紹介します。

これから"DIY"にチャレンジしてみたいとお考えの方にとって、具体的な検討の一助となれば幸いです。

 →本記事で説明している単管パイプの詳細資料はこちら

製品資料DLはこちら

 
 

単管パイプでDIYをする流れ

DIY 設計図

"単管パイプ"で"DIY"を行う上での大まかな作業工程は、以下のとおりです。

  1. "どんなものを作りたいか?"のイメージを図に書いて設計する
  2. 必要な資材/工具を明確化する
  3. 必要な資材/工具を調達する
  4. 実際に組み立てる

それぞれについて、詳しくご説明します。

"どんなものを作りたいか?"のイメージを図に書いて設計する

まず、「どんなものを作りたいか」という完成イメージを、簡単な"図"にして可視化します。

頭の中のイメージを書き出すことで、課題や問題点が見えやすくなり、必要な資材の数量や寸法も把握しやすくなるため、作業効率やコスト面の改善につながります。

「設計図を書いた経験がなく、描き方が分からない」という方は、株式会社ジョイント工業さま提供の製作用イメージ図をご活用いただくとスムーズです。こちらを参考にしながら、設計図作成に取り組んでみてください。

 参考リンク:株式会社ジョイント工業_製作用イメージ図PDF

必要な資材/工具を明確化する

設計が終わったら、図面から必要な"単管パイプ"の長さと本数、金具の種類や個数を算出します。"単管パイプを使ったDIY"で主に使用する資材・工具は次のとおりです。

【主な資材】

  • 単管パイプ
  • 接合用の金具 (単管クランプ/ジョイント)
  • その他資材 (木板・波板など必要に応じて追加)

【主な工具】

  • 金具の固定に必要な工具 (ドライバー/六角レンチ等)
  • パイプの切断に使う工具 (パイプカッター)

 "単管クランプ"と"ジョイント"の違いや特徴

"単管クランプ"と"ジョイント"は、いずれも"単管パイプ"同士を接続する代表的な金具ですが、用途やコスト面でそれぞれ特徴が異なります。

次の4つの観点から比較しましたので、下記の比較をご参照ください。

  単管クランプ ジョイント
強度
  • 仮設足場など工事現場向けの金具で、仮設工業会認定品は強度面の信頼性が高い。
  • DIY用途では強度面に問題はないが、仮設作業など高強度が必要な場合には不向き。
価格
  • ジョイントより安価で、コストを抑えやすい。
  • 単管クランプより高価になる傾向。
意匠性
  • 強度や取り外しのし易さを優先した設計のためボルトの出っ張りが多く、外観はやや武骨。
  • 出っ張りが少なく、全体をスッキリとしたデザインにまとめやすい。
  • 形状バリエーションが豊富で、多様な接続やカスタマイズに対応可能。
作業性
  • 中間部への金具の付け忘れがあっても、後からクランプを追加でき、大きく分解せずに修正可能。
  • 中間部への付け忘れがあると後から差し込み追加できず、一度分解して組み直す必要がある。

"単管クランプ"とは固定用の金具

"単管クランプ"とは、2本の"単管パイプ"を1箇所で締め付けて固定するための金具です。建築用資材の一種であり、特に"単管パイプ"を用いて足場を組む際によく使用されます。

代表的な種類としては、交差するパイプを90度で固定する"直交型クランプ"と、任意の角度で固定できる"自在型クランプ"があります。

"ジョイント"とは接合用の金具

"ジョイント"とは、"単管パイプ同士"を接合したり、パイプの方向を変更したりする際に用いる接合用金具です。ネジ止めで簡単に固定でき、ホームセンターやオンラインショップで入手しやすいため、DIYはもちろん、農業用ビニールハウスやフェンスなどにも広く利用されています。

画像:株式会社ジョイント工業

材質は鉄・アルミ・プラスチック・ステンレスなどがあり、形状もT型・Y型・L型に加え、キャスター一体型やパイプハウス用、太陽光発電設備向けなど、多様な用途に対応した製品があります。

"単管クランプ"と"ジョイント"のどちらを使うかは、"DIY"の予算・用途または作品の出来栄えなどを総合的に考慮して判断いただくことをオススメします。

必要な資材/工具をホームセンター等で調達する

次に、必要な資材や工具を調達します。"単管パイプ"を少量だけ用意する場合には、身近なホームセンターの活用が有効です。店舗での購入に加え、各社のオンラインショップの活用もオススメです。

オンラインで目的の資材を事前に探し、取り置きサービスを利用すれば店頭での探索時間を短縮できるだけでなく、店舗受け取りを選ぶことで宅配送料も抑えられます。

実際に組み立てる

資材や工具の準備が整ったら、設計図に従って組み立てを行います。

作業の際は十分なスペースを確保し、周囲の安全を確認したうえで、軍手などの保護具を必ず着用するようにしてください。

そして、くれぐれも安全最優先で、無理のない姿勢と手順で作業を進めていきましょう。

"単管パイプでDIY"を行う上での注意点

"DIY"を行う際に、特に注意していただきたいポイントを以下にまとめてご紹介します。

"単管パイプ"の切断時

"単管パイプ"は"パイプカッター"で容易に切断できますが、切断面には鋭い"バリ"が発生します。そのまま触れると怪我のおそれがありますので、必ず"鉄工用ヤスリ"や"バリ取り専用工具"で丁寧に除去してください。

"パイプカッター"の具体的な使い方やコツについては、下記の解説動画もあわせてご確認ください。

YouTube:大和鋼管チャンネル_【単管パイプ DIY】単管パイプ 〜パイプカッターの使い方〜

また、ご自身での"単管パイプ"の切断に不安がある場合は、有料での切断サービスを提供しているホームセンターもございますので、購入時に店員さんへご相談ください。

"単管パイプ"の連結・塗装時

"単管パイプ"同士の連結や塗装を行う際は、組み合わせによってジョイント部がガタついたり、塗装が剝がれる場合があります。

対策の詳細は、下記のブログでそれぞれ詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。

 ブログ:スーパーライト700に最適なジョイントはドレ?ガタつきをなくすジョイントの選択。

 ブログ:"単管パイプ"を"DIY"でキレイに塗装するには?!初心者でも失敗しない塗料の選び方から下地処理、塗り方のコツをご紹介。

"単管パイプ"を使った作品の事例集

ここではパイプの留め具に注目し、"単管クランプのみ"、"ジョイントのみ"、"単管クランプ+ジョイント"という3つのパターンに分けて、"DIY"作品の実例をご紹介します。

"単管クランプ"を活用した"DIY"

人の出入りを想定した小屋などを製作する場合には、"自在型クランプ"や"垂木止めクランプ"及び"板止めクランプ"がオススメです。

"単管クランプ"は、"単管パイプ"を挟み込んで固定するため角度や位置を柔軟に調整することができ、作業性と長期的な安定性に優れています。

なお、屋根を有する小屋などは建築基準法や固定資産税の対象となる場合がありますので、事前に所轄自治体へご確認ください。

 ブログ:単管パイプで作った物干し小屋をリノベーション!!大型DIYでのコストメリットや如何に?

"ジョイント"を活用したDIY

フェンスや棚を製作する際に"ジョイント"を用いると、ボルトなどの突起が表面に出にくく、デザイン性の高いスッキリとした外観に仕上げられます。

さらに、設置スペースや周辺環境に応じて柔軟に設計/施工できるため、店舗などの限られた空間でもデッドスペースを有効活用できます。

 ブログ:"単管パイプ"でおしゃれな"飾り棚"をDIY!!塗装のコツを含め全工程を詳しくご紹介。

"単管クランプ"と"ジョイント"両方を活用したDIY

意匠性と強度、コストをバランスを両立したい場合は、見える部分に"ジョイント"、見えない部分に"単管クランプ"を用いるハイブリッド構成が有効です。

特に階段やスロープなどの製作では、設計/施工に手間はかかるものの、デッドスペースを有効活用でき、既製品より大幅なコスト削減が見込めるケースも多く、検討の価値がある方法といえます。

引用:株式会社ジョイント工業 お客様作品集

"DIY"にオススメの"単管パイプ"とは?

ホームセンターで取り扱われている"単管パイプ"には、"軽量単管パイプ"と従来の"単管パイプ(STK500)"の2種類があり、"DIY"で何を重視するかによって推奨品が異なりますが、選定の目安となるのは次のとおりです。

  • 持ち運びやすさを重視 : 軽量単管パイプ
  • 切断作業のスピードを重視 : 軽量単管パイプ
  • 穴あけ加工のしやすさを重視 : 従来型単管パイプ

株式会社ジョイント工業さまによる、当社"軽量単管パイプ スーパーライト700"と"従来型単管パイプ"の比較動画では、両者のメリット/デメリットを分かりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。

<タイムスタンプ>
 02:17 重量の違い
 03:51 パイプカッターで切断時の違い
 06:27 かん太締め付け時の違い
 08:34 ドリルビス穴開け加工時の違い
 11:31 4種目まとめ
 14:08 結論

この動画比較からも分かるように、用途や作業工程によって最適な"単管パイプ"は異なります。"DIY"環境や目的に応じて適切な製品を選ぶことが、安全性と作業効率の両面で重要です。

"軽量単管パイプ"の強度について

"軽量単管パイプ"と一般的な"単管パイプ"の最大の違いは、板厚です。外径はいずれも48.6mmですが、板厚は一般品が2.4mm、"軽量単管パイプ"が1.8mmとなっています。

板厚は薄いものの、高強度素材を採用しているため、一般の"単管パイプ"と同等以上の強度を確保しています。

当社の"軽量単管パイプ スーパーライト700"は、一般品に比べ重量を約25%低減しつつ、引張強さを約40%以上向上させた製品で、"軽量"かつ"強靭"という特性を両立しています。

軽くて取り扱いやすく、ホームセンターや各種ECサイトで購入できるため、"DIY"用途に最適です。

"スーパーライト700"の仕様や性能を詳しく知りたい方には、製品資料をご用意しております。以下のページよりダウンロードしてご活用ください。

スーパーライト700資料

まとめ

今回は、"単管パイプメーカー"である当社の視点から、初めての方でも安心・安全かつ楽しく"単管パイプを使ったDIY"に取り組んでいただくための事前準備やポイント、"DIY"作品事例をご紹介しました。

皆さまの"DIY"が一層充実する一助となれば幸いです。

また"単管パイプ"に関する情報をより詳しく知りたいという方は、下記のブログもぜひご覧ください。

 ブログ:単管パイプの全てがわかる?!基礎知識から価格・活用方法まで徹底解説!

"単管パイプを使ったDIY"に関して、もし何かご不明な点や確認したいことがございましたら、以下のご相談フォームよりお気軽にお問い合わせください。

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最後までお読みいただき感謝申し上げます。今後とも何卒よろしくお願いします。ありがとうございました。

執筆者紹介

須藤 麻畝
須藤 麻畝
大和鋼管工業(株)企画部企画に所属する勤続6年目の社員。教育学部美術分野卒で、美術/工芸の教員免許3種類を保有する知識を背景に、教育系基礎知識記事の執筆を担当。企業視点と教育的知見を融合させたDIYレポートや、キービジュアル作成/写真撮影などの視覚的なデザイン設計も担う。

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