2020.10.28

単管パイプのダボ加工って何??!

私たちは、単管パイプに関するお悩みや相談を受ける事が度々ありますが、その中でも「ダボの単管パイプはある?」や「ダボ加工って何?」と単管パイプのダボ加工についてのお問合せは良く頂きます。

そこで、皆さまのお悩みを少しでも解消できるよう単管パイプのダボ加工についてご紹介させて頂きたいと思います。

 

 
製品資料ダウンロード/足場管SL 
 

単管パイプのダボ加工とは?

先ずは、ダボ加工の「ダボ」とは、太枘や駄枘と書き、木工事や石工事において木材石材同士をつなぎ合わせる際に、部材間のずれを防ぐために接合面の両方に穴をあけて差し込まれる小片の事を指します。このダボ構造は、組み立て式家具によく見られる構造です。

ダボ加工_01

ここで、単管パイプのダボ加工とは下記写真のように単管パイプをプレス加工でくぼませた物です。単管パイプを直線ジョイントで連結させる時に使用します。

ダボ加工_02

ダボ加工は何の為?

前述しましたが、ダボ加工を行うのは二本の単管パイプを直線ジョイントで連結させる為です。加工がなくても繋げるボンジョイントという製品もありますが、こちらは、安全面で規定をクリアしていない為、単管足場用のジョイントとして使用する事が労働安全衛生法で禁止されています。

ダボ加工_03

参考文献:単管足場に「ボンジョイント」を使用しないで下さい!!_厚生労働省

つまり、仮設機材として単管パイプを連結する為には、ダボ加工やピン加工が必ず必要になる訳です。

強度は大丈夫?

私たちは、ダボ加工された単管パイプよりも、ピン加工された単管パイプの方がより安全に使用できると考えていますので、基本的にはピン加工をオススメしています。しかし、多様なお客様のニーズに応える為に、ダボ加工されたSTK500φ48.6x2.4mmの単管パイプに単管ジョイントを使って、下記試験を行い安全性を確認しました。

ダボ加工_05
実験の結果をまとめると、下記の表になります。

ダボ加工_04


単管足場用の単管ジョイントについては、「単管足場用の部材及び附属金具の規格」(昭和56年12月25日労働省告示第103号)において所要に規格が定められています。その規格では、単管ジョイントの強度の最大荷重は14.7kN以上であることが規定されています。上記の実験値が単管ジョイントの強度の最大荷重を上回っている為、私たちが行なっているダボ加工された単管パイプを単管ジョイントで連結した場合は、強度面で安全だと言えます。

まとめ

今回は、単管パイプのダボ加工についてご紹介しました。単管パイプのダボ加工は、加工業者によってダボ加工の形状が違う事もありますので、使用される場合にはキッチリ確認を行う事が重要です。

一方で、私たちの軽量単管パイプであるスーパーライト700(φ48.6x1.8mm)のダボ加工については、安全性の確認がとれていない為、現在は取り扱っていませんのでご注意下さい。

私たちのダボ加工の詳細について資料をまとめましたので、宜しければ、下記ダウンロードフォームからダウンロードして頂き、参考にしてください。

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