”単管パイプ”を扱う軽仮設リース業者さまや足場の組立を行う業者さまは、購入時に発生する短期的なコストのみならず、購入から廃棄までの長期的なコストを検証した上で、”単管パイプ”を購入することが実質的な経済性を実現する上で重要です。
しかし、計画購入や先々大型案件の目処が立った購入タイミングでは、比較的長期的な視点でコストの検証を行い易いですが、都度少量の単管パイプを購入する際等は、どうしても直接費用となる”イニシャルコスト”である価格が重視され易く、運用・保守/管理/廃棄の費用などの間接費用は、”ランニングコスト”として見落とし易いことが課題になります。
そこで今回は、”単管パイプに関連する”ランニングコスト”の例を挙げた上で、軽量単管パイプ”スーパーライト700”を活用した”TCO”の削減について、私たちの見解と提案をご紹介させていただければと思います。
TCOとは?
"TCO"とは、"総所有コスト"の英語表記である"Total Cost of Ownership"の略で、製品やシステムを購入してから廃棄するまでの期間に発生するすべてのコストの総額のことです。
製品・サービスの購入費用やソフトウェアの導入費の際に、購入費用やシステム開発費などの直接費用である”イニシャルコスト”だけでなく、運用/管理/サポートに係る人件費や廃棄費用などの間接費用である”ランニングコスト”を含めたTCOを把握する事で、長期的な視点での費用対効果を踏まえたより効果的な投資判断が可能になります。
単管パイプに関連する”ランニングコスト”の例として、機材置き場における荷下ろしや整備作業などで作業者が単管パイプを運ぶ作業時間にかかる"作業コスト"や機材置き場から現場までトラックで運ぶ時に発生する"運送コスト"、単管パイプが矯正できない程変形した場合に廃棄する損失をコストとして表した"滅失コスト"などが挙げられます。
軽量単管パイプ”スーパーライト700”について
今までお伝えしたきたとおり”スーパーライト700”は、従来のSTK500という鋼材で製造された単管パイプに比べて引張り強さが40%

25%軽量化を具体的な例を挙げてお話しさせていただくと、従来の単管パイプは4m1本で10.9kgの重さがあり3本で32.7kgになりますが、軽量単管パイプ”スーパーライト7

更に軽量単管パイプ”スーパーライト700”について詳しく知りたい方は、下記製品ページにてご説明しておりますので、ご参考いただければ幸いです。
軽量単管パイプ”スーパーライト700”で作業コストを削減!
”作業コスト”に着目した場合、軽量単管パイプ”スーパーライト700”を使用することで25%
作業時間の短縮
4mの単管パイプを作業者が運搬する事を想定した場合、従来の単管パイプは2本で20kgを超える重さになるため、足腰への負担を考えると、2本ずつ運び続けるのは困難ですが、スーパーライト700の場合は2本で16.6kgなので2本ずつ運び易くなり、作業時間は平均23.5%(当社実験結果)短縮する事が可能です。
![[JP][Blog]TOC作業コスト1](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5D%5BBlog%5DTOC%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%881.jpg?width=600&height=339&name=%5BJP%5D%5BBlog%5DTOC%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%881.jpg)
作業時間の短縮による作業コストの削減
以下では、年間物件数を360件、平均作業者数を2人とした場合をモデルケースとして、年間の作業コストをザックリと試算した計算例をご紹介します。
- モデルケース
年間物件数 = 360件
1回あたり平均作業日数 = 0.5日
平均作業者数 = 2人
1人・1日あたり作業費 = 40,000円/人日
軽量化により改善される作業時間 = 平均23.5%
上記のモデルケースの場合、従来の単管パイプは年間で作業コストが1,440万円かかります。
- 従来の単管パイプ(48.6㎜ × 2.4㎜)の場合
360件 x 0.5日 x 2人 = 360人日
360人日 x 40,000円/人日 = 14,400,000円
一方で保有する全ての単管パイプが”スーパーライト700”に置き換わったと想定した場合、軽量化により作業時間が平均23.5%改善されるため、同条件での計算では年間で作業コストが1,102万円となります。
- 軽量単管パイプ”スーパーライト700”(48.6㎜ × 1.8㎜)の場合
360件 x 0.5日 x 2人 x ( 1 - 23.5%) = 275.4人日
275.4人日 x 40,000円/人日 ≒ 11,02,000円
この結果を踏まえると、従来材と比べ軽量単管パイプ”スーパーライト700”へ置き換えることで、年間338万円の作業コストを削減できます。つまり、単管パイプの25%軽量化により作業コストは23.5%削減することが可能です。
![[JP][Blog]TCO作業コスト2](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5D%5BBlog%5DTCO%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%882.jpg?width=600&height=318&name=%5BJP%5D%5BBlog%5DTCO%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%882.jpg)
軽量単管パイプ”スーパーライト700”で運送コストを削減!
続いて、”運送コスト”に注目した場合、軽量単管パイプ”スーパーライト700”を使用することで25%
トラック台数の削減
トラックで輸送することを想定した場合、10t車1台で運べる4mの従来の単管パイプの本数は900本で、3,

トラック台数削減に伴う運送コストの削減
以下では1,465,200mの単管パイプを保有している場合をモデルケースとして、年間の”運送コスト”をザックリと試算した計算例をご紹介します。
- モデルケース
単管パイプの保有量 = 1,465,200m (従来管4,000t相当)
単管パイプの年間回転数 = 4.5回転
10t車による運送費 = 35,000円
上記のモデルケースの場合、従来の単管パイプは年間で運送費が6,300万円かかります。
- 従来の単管パイプ(48.6㎜ × 2.4㎜)の場合
1,465,200m × 2.73kg ÷ 10,000kg = 400台
400台 × 4.5回転 = 1,800台
1,800台 × 35,000円 = 6,300万円
一方で保有する全ての単管パイプが”スーパーライト700”に置き換わったと想定した場合、従来の単管パイプに比べ25%軽量化されているので、同条件での計算では運送費=4,725万円となります。
- 軽量単管パイプ”スーパーライト700”(48.6㎜ × 1.8㎜)の場合
1,465,200m × 2.73 × 0.75 ÷ 10,000kg = 300台
300台 × 4.5回転 = 1,350台
1,350台 × 35,000円 = 4,725万円
この結果を踏まえると、従来材と比べ軽量単管パイプ”スーパーライト700”へ置き換えることで、年間1,575万円の”運送コスト”を削減できます。つまり、単管パイプの25%軽量化により”運送コスト”も約25%削減することが可能です。

軽量単管パイプ”スーパーライト700”で滅失コストを削減!
最後に、”滅失コスト”に注目した場合、軽量単管パイプ”スーパーライト700”を使用することでハイテン化による”滅失コスト”の削減を製品寿命の延長で実現する事が可能となります。
滅失率の削減
”スーパーライト700”は、従来の単管パイプと比べて1.4倍の強度があります。従来の単管パイプの滅失率を6.0%で滅失率の改善度が最大荷重に比例すると仮定すると、スーパーライト700の滅失率は5.6%となり滅失率を0.4%改善することができます。
![[JP][Blog]TCO滅失コスト1](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/images/blog/%5BJP%5D%5BBlog%5DTCO%E6%BB%85%E5%A4%B1%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%881.jpg?width=600&height=341&name=%5BJP%5D%5BBlog%5DTCO%E6%BB%85%E5%A4%B1%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%881.jpg)
滅失コストの削減
以下では1,465,200mの単管パイプを保有している場合をモデルケースとして、年間の”滅失コスト”をザックリと試算した計算例をご紹介します。
- モデルケース
単管パイプの保有量 = 1,465,200m (従来管4,000t相当)
従来の単管パイプの滅失率 = 6.0%
スーパーライト700の滅失率 = 5.6%
価格 = 2,000円/4m管
上記のモデルケースの場合、従来の単管パイプは年間で”滅失コスト”が4,396万円発生します。
- 従来の単管パイプ(48.6㎜ × 2.4㎜)の場合
1,465,200m × 6% = 87,912m
87,912m x 2,000円 ÷ 4m = 43,956,000円
一方で保有する全ての単管パイプが”スーパーライト700”に置き換わったと想定した場合、従来の単管パイプに比べ滅失率を0.4%改善することができるので、同条件での計算では発生する”滅失コスト” = 4,103万円となります。
- 軽量単管パイプ”スーパーライト700”(48.6㎜ × 1.8㎜)の場合
1,465,200m × 5.6% = 82,051m
82,051m x 2,000円 ÷ 4m = 41,025,500円
この結果を踏まえると、従来材と比べスーパーライト700へ置き換えることで、年間293万円の”滅失コスト”を削減できます。
まとめ
今回は、単管パイプに関連する”ランニングコスト”の例を具体的に示したうえで、軽量単管パイプ”スーパーライト700”を活用して”TCO”を削減する取組について、私たちの見解と提案をご紹介しました。
従来材から軽量単管パイプ”スーパーライト7
また”スーパーライト7
また更に”スーパーライト7
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