2022.05.18

スーパーライトで運送コストを軽減?!インフレに打ち勝つTCOの取組について。

インフレと円安傾向が続く一方でロシア/ウクライナ情勢では未だ終息の兆しが見えず、先行きの不透明感がまだまだ払拭できない中、05月04日のEU欧州連合に続いて05月08日には主要7ケ国G7でも、ロシア産原油の輸入を段階的に禁止する方針を発表しました。これらによって今後、私たちの生活に具体的にどの様な影響が出るのかが非常に気になるところです。

特に物流業界においてのガソリン価格高騰は、近年のネット通販拡大に伴う荷物量増加や高齢化によるドライバー不足とともに大きな社会問題となっており、必然的に輸送費用の上昇に繋がる事が想定されます。

その様な状況を踏まえると、働き手一人ひとりが人手不足の状況下においても安全/安心/健康に作業ができる環境づくりと、コスト削減による収益確保を両立させる取組みがとても重要になってくると私たちは考えております。

そこで今回は、皆さまにとっても如何に運送コスト削減していくかが目の前にある重要課題のひとつであると認識した上で、軽量単管パイプ”スーパーライト700”を活用した運送コスト削減について、私たちの見解と提案をご紹介させていただければと思います。

 
製品資料ダウンロード/足場管SL 
 

軽量単管パイプ”スーパーライト700”について

今までお伝えしたきたとおり”スーパーライト700”は、従来のSTK500という鋼材で製造された単管パイプに比べて引張り強さが40%高い700Nのハイテン鋼材の特徴を活かし、肉厚を2.4㎜から1.8㎜に薄くする事で25%の軽量化を実現した、強靭かつ軽い画期的な単管パイプです。

パイプ画像-SL700

25%軽量化を具体的な例を挙げてお話しさせていただくと、従来の単管パイプは4m1本で10.9kgの重さがあり3本で32.7kgになりますが、軽量単管パイプ”スーパーライト700”は4m1本で8.3kgの重さの為、3本で25kgと従来品と比べると約8kgも軽量化されている事になります。

SL700-作業負担軽減-軽量化

更に軽量単管パイプ”スーパーライト700”について詳しく知りたい方は、下記製品ページにてご説明しておりますので、ご参考いただければ幸いです。

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軽量単管パイプ”スーパーライト700”で運送コストを削減!

運送コストに注目した場合、軽量単管パイプ”スーパーライト700”を使用することで25%軽量化による運送コストの削減を輸送車両台数の削減等で実現する事が可能となります。以下では具体的な例を挙げてどれほど運送コストを削減できるのかを比較しておりますので、ご参考いただければ幸いです。

トラック台数の削減

トラックで輸送することを想定した場合、10t車1台で運べる4mの従来の単管パイプの本数は900本で、3,600本を運ぶとすると4台必要になります。一方で”スーパーライト700”ではなんと、10t車1台で運べる4mの単管パイプの本数が1,200本の為、同じ3,600本を運ぶとすると3台のトラックで済み、1台分を削減をすることができます。

TCO トラック台数

トラック台数削減に伴う運送コストの削減

以下では1,465,200mの単管パイプを保有している場合をモデルケースとして、年間の運送コストをザックリと試算してみましたのでご参照ください。

  • モデルケース
     単管パイプの保有量   = 1,465,200m (従来管4,000t相当)
     単管パイプの年間回転数 = 4.5回転
     10t車による運送費     = 35,000円

上記のモデルケースの場合、従来の単管パイプは年間で運送費が6,300万円かかります。

  • 従来の単管パイプ(48.6㎜ × 2.4㎜)の場合
     1,465,200m × 2.73kg ÷ 10,000kg = 400台
     400台 × 4.5回転 = 1,800台
     1,800台 × 35,000円 = 6,300万円

一方で保有する全ての単管パイプが”スーパーライト700”に置き換わったと想定した場合、従来の単管パイプに比べ25%軽量化されているので、同条件での計算では運送費=4,725万円となります。

  • 軽量単管パイプ”スーパーライト700”(48.6㎜ × 1.8㎜)の場合
     1,465,200m × 2.73  × 0.75 ÷ 10,000kg
    = 300台
     300台 × 4.5回転 = 1,350台
     1,350台 × 35,000円 = 4,725万円

この結果を踏まえると、従来材と比べ軽量単管パイプ”スーパーライト700”へ置き換えることで、年間1,575万円の運送コストを削減できます。つまり、単管パイプの25%軽量化により運送コストも25%削減することが可能です。

TCO 運送コスト

まとめ

今回は軽量単管パイプ”スーパーライト700”を使用した場合、従来の単管パイプと比べて運送コストをどのくらい削減することができるのかについて、具体的なトラックの台数や保有数量を一定としたモデルケースに基づいて数値を用いてご紹介させていただきました。

従来材から軽量単管パイプ”スーパーライト700”に切り替えた場合には、輸送車両台数を減らすことで運送コストを削減することが可能となり、更に加えて人手不足の解消や環境問題への対応も実現できます。また”スーパーライト700”は従来の単管パイプと長さ/本数当たりの価格は基本同じに設定されていますので、此等のメリットはすべて購入された方が経済的に享受できる訳です。

鋼材価格についてはこれ迄は主原料コストを要因として値上げが行われてきましたが、加えて副原料やエネルギーコストの上昇に伴い物流費や電気代等の諸コストの上昇も含めた対応が問われる新たな段階に入っており、今後も当面この状況は続くのではないかと私たちは考えております。

前回のブログでご紹介しました”作業効率の改善”に続き、今回は”運送コスト削減”についてご提案させていただきましたが、私たちは更に”総保有コスト”、つまり”Total Cost of Ownership”=”TCO”の観点から、皆さまの為になり役に立つ情報の発信を心掛けて参りたいと考えています。”TCO”についてご興味のある方や、詳しくお知りになりたい方は以下よりダウンロードをお願いいたします。

TCO

また更に”スーパーライト700”や”STX”を使った”TCO”に関してもっと知りたいと、具体的に取組んでみたいと思われる方は、お気軽に当社までお問い合わせいただければ幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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