2021.04.21

SDGsに取組んでいる?(^_-) 日本の現状とその期待効果について。

最近では「SDGs」という言葉をテレビのニュースや日常会話でもよく耳にするようになり、日々SDGsの認知が世の中で広がってきている様に感じます。(SDGsの概要については以前ブログでもご紹介していますので、宜しければ次のリンクよりご確認下さい。ブログ:SDGsって何? (^_^;) 鉄鋼業界でも加速する環境問題への対応。)

そしてSDGsの認知度は、私たち社会人だけではなく学生たちの間でも上昇しています。学生たちがSDGsを知る一番のきっかけは学校での教育です。2020年度から文部科学省が提示する学習指導要領の改訂に伴い、教科書にSDGsに関しての様々なことが掲載されていたり、理解を深める為のコンテンツやプログラム等が導入されているそうです。

この様に、学生たちがSDGsに触れる機会は増している一方で、「日本企業の取組みの現状はどうなのだろうか?」、「重要性の認知度はどのくらいなのだろうか?」等の疑問が湧いてきました。そこで今回は、SDGsに対する日本企業の認知度や、実際にどのくらいの企業が取組みを行っているのか、そのメリットも踏まえご紹介させて頂きます。

SDGsロゴ

日本企業の半数はSDGsに消極的 (*_*)

株式会社帝国データバンクが2020年6月に行なったTDB景気動向調査によると、日本企業がSDGsに”積極的に意識を向け取組んでいる”、または”意味や重要性を理解し取組みたいと思っている”のは24.4%(約4社に1社)という結果がでました。

一方で、”言葉は知っていて意味又は重要性を理解できるが取組んでいない”、言葉は知っているが意味又は重要性を理解できない”という企業は合計で47.7%あり、半数近くの日本企業がSDGsに消極的な状況でした。

SDGsへの理解と取組み

 参考文献:株式会社帝国データバンク_事業継続計画(BCP)に対する企業の意識調査(2020年)
 調査期間:2020年6月17日から2020年6月30日
 調査対象:全国2万3,681社うち有効回答企業数1万1,275社(回答率47.6%)

なぜ、取組めていない企業が多いのか? (・・?

上記の半数近くの日本企業が取組めていない原因としては、下記のような理由が挙がっています。

  • 会社の売上や利益に直接的に繋がるのか分からない。
  • SDGsの取組みを行うには、より性能の高い設備や材料の投資が必要になり、コストが上がってしまう。
  • SDGsを取組む程の余裕が現状ではない。

また、上記の理由を挙げているのは中小企業や小規模企業が大半で、業界別に見ると金融業界以外は2割程度しか取組めておらず、企業規模や業界によって濃淡があるように見受けられます。

SDGsに取組んでいる企業の規模別と業界別

 参考文献:株式会社帝国データバンク_事業継続計画(BCP)に対する企業の意識調査(2020年)
 調査期間:2020年6月17日から2020年6月30日
 調査対象:全国2万3,681社うち有効回答企業数1万1,275社(回答率47.6%)

SDGsに取組むメリット (^_^)v

その様な理由からSDGsへの取組みに着手出来ていない企業が多い中、SDGsに取組む上でのメリットとしては下記3つがあると考えられます。

  • 新しいビジネスチャンスに繋がる
  • 企業のブランディングに活用できる
  • 優秀な人財の獲得にも有利になる 

SDGsの17目標は世界が直面している解決すべき問題/課題でもある為、解決するための取組みは新しいビジネスのチャンスにもなりえます。また、世界全体で取組むべきことの為、SDGsに取組む企業は社会に対して責任を果たす企業として認識される様になり、自社のイメージやブランディングの向上にも効果的に活用できる訳です。

この様な企業の取組みは、学生や転職志望者にとっての就職先候補としての魅力の向上にも繋がると想定でき、社会情勢に感度の高い優秀な人財の採用にも有利になると考えられます。実際に株式会社ベイニッチが東京在住21~23歳の2021年春に就職予定の就活生109名を対象に行なった「21卒就活生の選社軸とSDGsの関係性」の調査では、6.4%の学生が「SDGsへの取組みを重視している」を選びました。

「SDGsへの取組みを重視している」を学生が選んだ理由としては、「企業の社会的役割を重視したい」が71.4%、「将来性のある企業だと判断できる」が42.9%となっており、学生が社会に対する企業の貢献度を重視し、将来の展望も視野に入れて就職先を選んで学生がいる事が確認できます。

 参考文献:株式会社ベイニッチ_「21卒就活生の選社軸とSDGsの関係性」に関する調査
 調査方法:インターネット調査
 調査期間:2020年10月2日〜
2020年10月5日
 有効回答:2021年春に就職予定の東京在住21~23歳の就活生109名

まとめ

SDGsの認知度は上昇傾向ではありますが、様々な要因もあり具体的な取組みはまだまだ半数近くの日本企業が出来ていない状況であると今回分かりました。

一方、SDGsに取組むことによるメリットでもお話させて頂いた通り、SDGs の目標達成への貢献によって新たなビジネスチャンスへのつながりや新たな人財の獲得等の効果も期待できると想定しております。

今後SDGsに取組む企業を更に増加させる為には、私たち自身がSDGsに前向きに取組み、取引先等に働きかけや切っ掛けの提供を行って行く事が重要になると考えております。

その様な思いから私たちは今後ともSDGsについても様々な観点でブログ記事を配信させて頂ければと考えております。もし何かご興味のある事柄やご質問等がありましたら、お気軽に下記ブログ購読フォームよりご連絡を頂ければ幸いです。引続き宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

New call-to-action


RECENT POST「話題/トピックス」の最新記事


SDGsに取組んでいる?(^_-) 日本の現状とその期待効果について。