2025.04.16

"単管パイプ"でおしゃれな"飾り棚"をDIY!!塗装のコツを含め全工程を詳しくご紹介。

春の陽気が心地よくなり、いよいよ連休シーズンが近づいてきました。新しいことを始めるのに相応しいこの時期、屋外で気分をリフレッシュしながら"単管パイプを使ったDIY"に取り組んでみるにはうってつけのチャンスです。

そこで今回は、当社が実際に行った"飾り棚"を"単管パイプDIY"で作成した様子をレポートします。作業の一連の流れや必要な情報が満載ですので、皆さまが"単管パイプDIY"を行う際の参考にしていただければ幸いです。

完成した"カタログ用飾り棚"がこちらです!

[JP]カタログ飾り棚完成品設置

当社では以前より"単管パイプを使ったDIY"を行っています。棚や物干し小屋、バイクガレージなどの"単管パイプDIY"の様子をレポートとしてまとめたブログもありますので、気になる方は以下のリンクよりご確認ください。
 単管パイプでDIY!!”棚 (ラック)”の作り方とコストに関する気付き。
 単管パイプで作った物干し小屋をリノベーション!!大型DIYでのコストメリットや如何に?
 今度はバイクガレージ!?"単管パイプを使ったDIY"での新たなチャレンジをご紹介。

大和鋼管本社工場の"カタログ用飾り棚"をDIY!

栃木県さくら市にある当社の本社工場には、事務所の正面玄関にカタログの"飾り棚"が設置されています。

しかし、この"飾り棚"は、カタログの全貌が見えない仕様になっていて、棚自体も古くなっていることから、古い飾り棚を撤去して新たに当社の"単管パイプ"を活用した"カタログ用飾り棚"を設置することにしました。

[JP]元々のカタログ飾り棚

設計図を描く

ここからは、"カタログ用飾り棚"の製作で実際に行った工程をご紹介していきます。

先ずは設計図を描きました。

今回はブログメンバーによるコンペ形式でデザインを決めて、その後実際の正面玄関に置くことを踏まえて修正を加え、以下の設計図に固まりました。

C.(最終確定)DIY作品案_updated

今回の設計のポイントは、①事務所玄関のスペースに収まるサイズであること、②玄関の雰囲気に調和するデザインであること、③安定感のある足元、④カタログの全貌が見えるような形状であること、の四点です。

"単管パイプ"を組み合わせて安定感のある骨格を作り、骨格部分の白塗装と木材の自然な色味のコントラストでおしゃれさや玄関の雰囲気との調和を狙いました。

設計図の詳しい書き方については、以下の記事をご参照ください。

 ブログ:設計図の書き方を初心者にもわかりやすく解説!!単管パイプで楽しくDIYするのに必要なこと。

今回DIYに使用したのは"スーパーライト700"!

パイプ画像-SL700

"単管パイプを使ったDIY"として使用するパーツは、当社の軽量単管パイプ"スーパーライト700"がオススメです。

"スーパーライト700"は、当社と日本製鉄株式会社が共同開発した"軽量単管パイプ"で、従来管よりも25%も軽くなっており、DIYパーツとしても扱いやすい製品です。

今回のDIYでも、"単管パイプ"は"スーパーライト700"を使用しています。

スーパーライト700資料

強度の高い素材を使っているので荷重に対する耐久性も抜群で、実際に建設/建築工事の現場の仮設足場としても数多く採用されています。ホームセンターやECサイトで簡単に手に入りますので、DIYの際はぜひ試してみてください。

"スーパーライト700"を販売しているホームセンターについては、以下の記事をご参照ください。

 ブログ:スーパーライト700がすぐ欲しい!!取扱いのあるホームセンターのご紹介。

必要部材の買い出し

設計図から必要な部材の種類と数が把握できたため、買い出しで以下の通りに部材を揃えました。

単管パイプや金具類

 

  • 単管パイプ 長さ40cm x 5本
  • 単管パイプ 長さ20cm x 4本
  • 単管パイプ長さ130cm x 2本
  • T字ジョイント x 6個
  • L字ジョイント x 6個
  • 単管固定用ベース x 4個
[JP]DIYパイプとジョイント
単管パイプ等の関係部材

  • ラッカースプレーミルキーホワイト
    x 3個
[JP]DIYラッカースプレー

木材


  • 木材長さ90x幅30x厚み1.3(cm) x 3枚
  • 木材長さ90x幅5x厚み1.3(cm) x 3枚
  • 木材長さ60x幅30x厚み2(cm) x 1枚
    →店舗で15cm幅にカットしてもらい             長さ30x幅15x厚み2(cm) x 3枚に
[JP]DIY木材

木材の関係部材


  • 木材用水性塗料 x 1個
  • 木工用ボンド x 1個
[JP]DIY木材塗料とボンド
単管パイプと木材の接続金具

  • 単管パイプ用サドル x 6個
[JP]DIYサドル

今回の買い出しでは、本社工場から近いホームセンター二店舗を巡り、店頭で見つけられなかった"単管パイプ用サドル"のみECサイトで購入しました。各種部材と"単管パイプ"を合わせた材料費の合計は、約4万円となりました。

必要部材以外の準備物

DIY作業で使用した必要部材以外の準備物は、以下の通りです。

  • ビス
  • ワッシャー
  • インパクトドライバー
  • 六角レンチ
  • 定規
  • メジャー
  • 水平器
  • 油性ペン
  • 汚れ防止用ブルーシート
  • シール剥がし
  • 保護具

金具の"ビス止め"に使う"六角レンチ"を複数個用意しておくと、作業がよりスムーズに進められます。

作業者はヘルメットと保護具、手袋などを着用して作業を行いました。ご家庭等でDIYを行う際も、安全に作業できて汚れても構わないような服装や、保護具等の着用をオススメします。

DIY作業の流れ

今回のDIYでは塗装を行うこともあり、二日間に分けて作業を行いました。作業日は04月上旬でしたが、天気はぐずついており気温も冬並みに低い二日間でした。

DIY作業に限ったことではないですが、寒い日は体が縮こまってしまうため、準備運動を行ったり防寒着を適切に着用するなどして怪我の防止に努めましょう。

一日目の作業

作業の一日目は、木材パーツの塗装、組み立てと"単管パイプ"や金具類の塗装を行いました。

作業者は二名で、時間を置く工程が多いため実際には木材と金具類の作業を交互に進めていきましたが、流れがわかりやすいようにここでは部材ごとにまとめた手順を記載していきます。

木材裏側の接着

作業初日は、棚のパーツとなる木材の接着作業から着手しました。

裏面から取り掛かっていくことにして、長さ90x幅30x厚み1.3(cm) の木材と長さ30x幅15x厚み2(cm)の木材の長辺の真ん中にペンで印を付け、印同士を合わせるようにして"木工用ボンド"で接着しました。

[JP]DIY木材接着

木材パーツは骨格に対し斜めに取り付けるため、取り付けで影響しないよう、上部ギリギリに接着しています。

木材については、"木工用ボンド"がある程度乾くまで時間を置きました。

木材裏側の塗装

"木工用ボンド"がある程度乾いたことを確認し、裏面に木材用水性塗料を塗りました。

[JP]DIY木材塗料塗布1

この塗料は色を変えたり質感を替えたりはせず木目を活かすタイプのもので、今回は木材の保護を目的とした塗装となります。

ここでも塗料が乾くまで時間を置きました。

木材表側の塗装

裏面の塗料が乾いたことを確認し、木材表側の面に"木材用水性塗料"を塗りました。

[JP]DIY木材塗料塗布2

塗料が乾くまで再度時間を置きました。

木材下部のビス止め

表側の塗料が乾いた後は、"ビス止め"作業を行いました。

[JP]DIY木材ビス止め

両端と真ん中の三箇所を"ビス"で固定し、木材パーツの作業は一旦完了です。

[JP]DIY木材完了

"単管パイプ"や金具の塗装①

塗装の前に、シール剥がしを活用して"ジョイント金具"に付いていた値札シールを取り除きました。

[JP]DIYジョイントシール剥がし

シールが残ったままだと塗装に影響してしまったり、塗装後にシールが剥がれたりする可能性があるため、塗装前にはなるべく綺麗にシールを剥がせることが理想です。しかし金具の数が多く、剥がれ方もペロッと全てが剥がれる場合と粘着物が残る場合があり、なかなか手間のかかる作業でした。

シールを剥がし終えた後は、"ラッカースプレー"で塗装を行いました。

[JP]DIYジョイント塗装

ラッカー系の"塗装スプレー"は"単管パイプ"との相性が良いため、DIYでの塗装にもオススメです。

"単管パイプ"の塗装に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はこちらもご確認ください。

 ブログ:単管パイプの塗装はどうすればキレイに?!塗料の選び方と塗装のやり方について。

"ラッカースプレー"で塗装する場合は、面ごとに二〜三回ずつ塗り重ねるのが基本となります。一度の噴霧で塗ろうとすると厚塗りや色ムラ、液垂れの原因になりますので、根気良く薄く塗り重ねていきましょう。

こちらも塗料が乾くまで時間を置きました。

"単管パイプ"や金具の塗装②

金具の反対面の塗装の際には、ビス部分に塗装が付着しないように"マスキング"をします。

[JP]DIYジョイントマスキング

今回は、"ジョイント金具"の"ビス"部分にサイズが少し大きい"ビス"を置いた状態で塗装を行うことで、簡易的な"マスキング"としました。

[JP]DIYジョイント塗装完了

これらの塗って乾かす作業を数回繰り返し、"単管パイプ"と金具の塗装作業が完了しました。

二日目の作業

作業二日目は、作業者三名で骨格の組み立てと仕上げ作業を行いました。

骨格土台の組み立て

骨格組み立ては設計図を確認しながら、足元から順に行っていきました。まずは四つの"固定ベース"に20cmの"単管パイプ"を差し込みました。

[JP]DIY組み立て1

次に40cmの"単管パイプ"に"T字ジョイント"を一つ通し、両端を"L字ジョイント"で20cmの"単管パイプ"と繋げました。"ジョイント"のビス部分は全て内側を向くようにしてあります。

[JP]DIY組み立て2

"固定ベース"と"L字ジョイント"、"T字ジョイント"を"ビス"で仮締めしました。

[JP]DIY組み立て3

骨格上部の組み立て

130cmの"単管パイプ"に"T字ジョイント"を二つ通して、土台の"T字ジョイント"に差し込み、上に"L字ジョイント"を取り付けました。

[JP]DIY組み立て4

地面と垂直な130cmの"単管パイプ"に付いている"ジョイント"は、"ビス"部分が全て裏側を向くように付けました。

左右の"T字ジョイント"の間に40cmの"単管パイプ"を差し込み、大体の高さで金具の"ビス"を仮締めしました。

[JP]DIY組み立て5

骨格の微調整

"メジャー"と"水平器"を活用しながら角度や高さの微調整を行い、"ビス"を本締めしていきました。

[JP]DIY組み立て6

これで骨格の組み立てが完了しました!

[JP]DIY骨格完成

骨格の再塗装

骨格組み立てで塗装が剥げてしまった部分を、"ラッカースプレー"で再度塗装しました。

[JP]DIY仕上げスプレー

汚れても問題ない"シート"を"スプレー"の噴射方向に配置しておくことで、周辺の汚れ防止になります。

塗装が乾くのを待つ間は、休憩時間としました。

木材パーツの取り付け

塗装が乾いた後は、"単管パイプ用サドル"で木材パーツを骨格に取り付けました。

[JP]DIY組み立て7

棚の裏側でほとんど見えない想定である"サドル"には塗装を行っていません。

取り付ける際は、木材下部と"単管パイプ"の間に"ラッカースプレー"の缶を挟むことで、棚の角度を一定に保てるようにしました。

[JP]DIYサドルビス打ち

"サドル"の穴がビスの頭よりも大きかったため、"ワッシャー"を重ねてシッカリ固定できるようにしました。

木材パーツを三つ取り付け終わったら、"カタログ用飾り棚"の完成です!

[JP]DIY完成

"飾り棚"を正面玄関に設置‼︎

台車で慎重に運んだ"カタログ用飾り棚"を、事務所の正面玄関に設置してみました。

[JP]カタログ飾り棚完成品玄関設置後

足元に若干のゴツさがあるものの、安定感がありカタログの全貌も一目でわかるようになっています。

骨格部分のミルキーホワイト塗装と白みがかったナチュラルな木目の棚が、正面玄関の明るい雰囲気にとてもマッチしているのではないでしょうか?

皆さまも当社の本社工場にお越しの際は、ぜひ実物をその目でお確かめください!

まとめ

今回は当社の本社工場で行った、"カタログ用飾り棚"を"単管パイプ"を使ったDIYで作成する様子をお届けしました。

塗装を行ったことで、装飾性のあるおしゃれな作品に仕上げることができたのではないかと思いますので、皆さまが"単管パイプを使ったDIY"を行う際の参考にしていただければ幸いです。

また記事内でご紹介した軽量単管パイプ"スーパーライト700"についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページから製品カタログがダウンロードできますので、ご活用ください。

新規CTA

当社では、皆様の"為になるお役立ち"に繋がる情報発信を行っております。"単管パイプ"を使ったDIYについて、何かご質問やご相談等がございましたら、以下のページからお気軽にお問い合わせください。

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最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


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