2021年も始まった早々に、1都3県(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)へ緊急事態宣言が再発令され、大阪/兵庫/京都/愛知/岐阜/福岡/栃木の7府県にも拡大が決定し、不安や心配が大きい中でのスタートになりました。
一方で昨年はウィズコロナの取組の中で様々な知識/経験を得て、今まで当たり前だった働き方や営業活動のやり方も、リモートの取組みを中心に大きく変化し、少なからず改善できたのではと考えています。
さて、今回はこのような環境下の中、ニュースや新聞でも取り上げられている内容を踏まえ”足元の鋼材市況について”まとめさせて頂きましたので、是非ご参考にして頂ければ幸いです。
国内鋼材需要は? (^_^;)
昨年下期から自動車や建機を中心に製造業の鋼材需要が回復し、サプライチェーンの在庫回復も含め需要回復が加速しました。
一方で土木建築向けもCOVID-19の影響での工事停滞は限定的。下期にかけて土木向けは増加しました。


引用元:経済産業省HP
そのような中、昨年12月21日に東京製鐵が1月契約分の店売り鋼材販売価格を全品種でトン当たり1万円の大幅値上げを発表しました。
更に、同月22日に日本製鉄が熱延/酸洗/冷延/めっきの薄板全品種で、国内店売り向け1月積みのスキップを発表する等、鋼材価格が一気に値上げになる機運が高まった年末でした。
年が明けると、米国鉄鋼市場でホットコイルがトン当たり1,000ドル台になり、中国薄板最大手の宝山製鉄は2月積みの鋼板価格を大幅に引き上げを発表、アジアでもホットコイルがトン当たり800ドルに上昇し、アジアのマーケットの中で日本もトン当たり800ドルを伺う展開になる可能性が濃厚になっている状況です。
鋼材価格はどこまで上がる? (・・?
今年1月12日に日本製鉄が国内店売り/リロール/パイプ/軽量形鋼向け薄板品種の販売価格について、熱延/酸洗/冷延/めっきの全品種を対象に2月出荷分からトン当たり1万5千円、約2割相当の値上げを発表しました。
これは昨年10月出荷から5千円の値上げに続き、累計でトン当たり2万円の値上げという事になります。確か価格は需要と供給のバランスで決まると学生時代に学んだ記憶があります。
中国では自国内の鉄鋼需要が旺盛で海外への輸出が減ったと同時にコロナ禍で自動車の需要が回復し、その影響で日本国内の需給バランスも変わり供給不足に陥っています。
このような状況を踏まえると鋼材価格は、世界の鉄の半数以上を生産している中国の旧正月までは当面の高いレベルを維持すると思われますが、その後の国内外でのCOVID-19の経済への影響によって緩むのかは未だ不透明な様相です。
まとめ
今回は”足元の鋼材市況”について”足元で入ってくる情報を踏まえ私たちとしての見解をご紹介させていただきました。
私たちとしては、足元は急速な値上げ基調と需給の逼迫で厳しい状況にありますが、お客さまと仲間一人ひとりの為に、先が見えなくても”為になるお役立ち”を遣り切る姿勢で取組んで参ります。
もし急に発生した案件や緊急対応等でお困りのことがございましたら、下記に最新の市況情報をご用意いたしましたので、ご確認の上ご遠慮なくご相談/ご質問いただければ幸いです。
