ゲリラ豪雨や台風が頻繁に発生し、亜鉛メッキパイプにとっても、特に注意が必要な時期になりました。
この時期は、雨水や湿気が多いため白サビが発生しやすく、銀白色の美しいメッキ肌も台無しになりかねませんし、白サビを放置したままにすると、赤サビの発生にもつながり、本当に悩ましいですね。
そこで、今回は、当社独自の防錆技術として、亜鉛メッキ方法に加えて、トップコートの耐食性以外のメリットも併せて紹介したいと思います。
サビに強いヒミツは、当社独自の亜鉛メッキ技術とトップコート！！
先ず、当社が使用している亜鉛ですが、99.995％の極めて高い純度で、鉄と比べて10-25倍の耐食性があり、その表面に空気や水を通しにくい亜鉛の酸化皮膜を形成して白サビを防いでくれる”保護皮膜作用”があります。また、亜鉛メッキ層にキズがついて鉄地が露出したときは、キズ周辺の亜鉛が鉄より先に溶け出して鉄の腐食を防ぐ”犠牲防食作用”が働きます。
その上、当社独自のメッキ技術は、鉄パイプの外面全周にわたり溶融亜鉛メッキを均一に施すので、ドブメッキに比べて純亜鉛層が厚くなり、その結果、耐食性が高くなります。また、先メッキとは違い、パイプの溶接部は金属溶射しないため、溶射部から赤サビが発生する心配もありません。
そして、最後の決め手は、今回のテーマである透明樹脂を原料とする当社独自のトップコートです。このトップコートは耐食性に優れ、亜鉛メッキ表面を白サビからしっかり守ってくれるのです。
図1. パーフェクトポストジンク/ドブメッキの純亜鉛層の比較
図2. パーフェクトポストジンク/ポストジンク/先メッキの断面図と耐食性の比較
![[JP][Blog]図2. パーフェクトポストジンクポストジンク先メッキの断面図](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/%5BJP%5D%5BBlog%5D%E5%9B%B32.%20%E3%83%8F%E3%82%9A%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9B%E3%82%9A%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%82%9A%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%B3%E3%82%AF%E5%85%88%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AD%E3%81%AE%E6%96%AD%E9%9D%A2%E5%9B%B3.jpg?width=600&name=%5BJP%5D%5BBlog%5D%E5%9B%B32.%20%E3%83%8F%E3%82%9A%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9B%E3%82%9A%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%82%9A%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%B3%E3%82%AF%E5%85%88%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AD%E3%81%AE%E6%96%AD%E9%9D%A2%E5%9B%B3.jpg)
参考文献： サビに強く、美しく、環境に優しいパイプ パーフェクトポストジンク(PPZ)/ポストジンク(PZ)
当社独自のトップコートは、サビに強いだけじゃない？！
実は、このトップコートですが、高い耐食性の他に、こんなメリットもあるのです！！ 併せてご紹介いたします。
①エコで、人や地球環境に優しい
当社独自の樹脂を原料として、透明保護皮膜を形成します。欧州RoHS2指令およびELV指令に適合し、有害物質である六価クロムは一切使用しておりません。そのため、安心素材で、小さなお子様がいるご家庭内でも、普段多くの人が無意識に手に触れるような場所/室内でも、安全・安心にお使いいただけます。
②パイプの美しい外観を保つ
白サビの白い斑点を防ぎ、その上、透明コートは、パイプが本来持つ銀白色の美しい輝きをそのまま保ってくれます。
③ 塗装との相性がよい
塗料との密着が良く、粉体焼付塗装の上からでも使えます。
![[JP][Blog]トップコーティングイメージ画像](https://www.daiwast.co.jp/hs-fs/hubfs/%5BJP%5D%5BBlog%5D%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%9A%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%99%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg?width=450&name=%5BJP%5D%5BBlog%5D%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%9A%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%99%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99%E7%94%BB%E5%83%8F.jpg)
まとめ
今回は、当社独自の防錆技術として、高耐食性樹脂系トップコートに重きをおきながら、耐食性以外のメリットについてもご紹介いたしました。
最近は、亜鉛メッキパイプである単管パイプ(仮設足場管)が5ギガヘルツ帯の導波管として使われ始め、私たちの毎日の生活の中でより身近な用途として注目されております。(出典： 建設通信新聞 足場パイプで無線環境構築）
これまで以上に、人や環境に配慮しながら、安全・安心にお使いいただける製品づくりを、努めていきたいと思います。
トップコートについて更に詳しく知りたい方、塗装試験をご希望の方がいらっしゃいましたら、以下のご相談フォームよりお気軽にご連絡ください。最後まで読んでいただきありがとうございました。引続きよろしくお願い申し上げます。
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