2024.04.03

安全/安心/健康の為の5S③清掃について

大和鋼管の中村です。前回のブログでは、当社が"0災害の追及"の中核として長年取組んできた"安全/安心/健康の為の5S"の中でも、"整頓"について詳しく考え方を共有させていただきました。

再度繰り返しになりますが、当社に於ける"安全/安心/健康の為の5S"の定義とは以下のとおりです。

整理/Sort：必要なモノ･コトしかない状態にする。
整頓/Set：必要なモノ･コトが必要な分だけ必要な時に出てくる状態にする。
清掃/Shine：必要なモノ･コトが整理･整頓されている状態を見えるようにする。
清潔/Standardize：必要なモノ･コトが整理･整頓･清掃された状態を維持する。
躾/Sustain：必要なモノ･コトの整理･整頓･清掃･清潔を一人ひとりが実践/反復/定着させ習慣に落し込む。

今回の"安全ブログ"では、"安全/安心/健康の為の5S"の三つ目に位置づけられる"清掃/Shine"についての私自身の考え方と当社での取組を、詳しくお話ししたいと思います。

勇気を持って"整理"を行い、"必要なモノ･コトしかない状態"を実現する事で、我々はより安全/安心/健康に、具体的に作業を行う環境/準備が整います。更に、"必要なモノ･コトが必要な分だけ必要な時に出てくる状態"を実現できると、期待のスレ違いを無くし、ヌケモレ/重複を避け、ムリ/ムダ/ムラを減らす事が可能になります。

しかしココで重要になってくるのは、日々の操業の中で目まぐるしく状況が変わっていく中で、仲間一人ひとりがシッカリと"安全/安心/健康"を確保しながら、"必要なモノ･コトしかない状態"と、"必要なモノ･コトが必要な分だけ必要な時に出てくる状態"を、"如何に継続できるか？"です。

そこで必須となるのが、"清掃/Shine：必要なモノ･コトが整理･整頓されている状態を見えるようにする"ことです。

製造現場は、作業員が機械/設備を使って製品を生み出す場です。我々の鋼管を製造する現場は、機械をスムーズに動かし、製品を滑らかにして成形機を通す為のオイルや、鋼管にメッキやコーティングを施す為の様々な薬品、そして亜鉛メッキを施す際に発生する亜鉛灰や、鋼管を溶接する際に発生するダライ粉等、正に様々な"モノ"があらゆる場所に拡散してしまいます。

その様な状況下で、製造に必要な部材や作業に必要な道具等の"モノ"が直ぐに見つけられなかったり、簡単に手にする事ができなかったりすると、作業者は急いだり焦ったりして、自ずと不安全な行動をとってしまう状況に陥ります。

また仲間自身の頭と心と体の健全さの把握も、仲間一人ひとりの安全を確保する為には極めて重要です。その為にはシフト前のラジオ体操でシッカリ体を動かして貰い、頭と心と体が健全である"コト"を見える様にする取組も、"清掃/Shine"の一環であると私は考えています。

更に少子高齢化が進み、徐々に縮小していく日本の建材マーケットに於ては、我々のお客さまはより短い時間で、欲しい製品を入手して在庫を減らし、売り逃しなく売上を最大化したいと考えていますので、我々はより少量多品種の製品を短納期で納めるコトが要求されます。

その様に"日々進化し続ける目的"に、迅速且つ的確にムリ/ムダ/ムラなく対応しつつ"0災害"を追求し続けるには、操業全体として何が起こっているのかを感じる"全体性への感性"と、その中で自分自身が何をすべきかをシッカリ把握し実行する"自己管理"が有用です。

その為には、必要な「情報」が整理･整頓されている状態を見えるようにする"清掃/Shine"が、"0災害の追求"に於て重要性を益々増していると、我々は実感しています。これによって、現場で働く仲間一人ひとりに"程よい緊張感"を以て焦らず、落ち着いて着実に遂行して貰える環境が整うからです。

このブログでは可能な限り私自身の経験と知見を皆さんに共有しながら、率直なご質問/ご提案/リクエストを頂き、一緒に"0災害の追求"の更新に挑み、行動していきたいと考えています。

今回の"安全ブログ"の内容や我々の”0災害の追求”の取り組みについて、ご質問/ご提案/リクエストがございましたら、下記のリンクよりご連絡ください。